目次
古いシミの落とし方
古いシミの落とし方はシミの成分が油性か水性か、また古いシミの種類によって落とし方は異なります。食べ物のシミ、飲み物のシミ、ボールペンのシミ、血液のシミなど、さまざまな種類のシミがありますが、それぞれに適した古いシミの落とし方があります。
万能シミ抜き「魔法水」で落とす
皆さんは「魔法水」と呼ばれる万能シミ抜き剤をご存知でしょうか?クリーニングの神様と言われる横倉さん(クリーンショップ ヨコクラ)が開発された驚きのシミ抜き洗剤です。油性ペン、口紅、泥汚以外のシミを「魔法水」を使って落としてみましょう。
用意するもの
- 液体の酸素系漂白剤:小さじ3杯
- 重曹:小さじ1杯
- 食器用中性洗剤:3滴
魔法水の作り方
- 重曹小さじ1杯を小皿に入れます。
- 重曹を入れた小皿に液体の酸素系漂白剤こさじ3杯入れます。
- その上から食器用中性洗剤を3滴たらします。
- 軽く5回ほどかき混ぜます。注意:混ぜすぎると効果がなくなります。
古いシミの落とし方
魔法水を作ったらすぐ作業を始めます。
- シミの下(裏側)に乾いたタオルを敷きます。
- 歯ブラシに魔法水をつけ、シミの上からシミをトントンやさしくたたきながらシミを下のタオルに移します。下のタオルはズラしながら作業してください。
- シミが消えた後、水で魔法水が消えるまで洗い流します。
- 通常通り洗濯機で丸洗いしましょう。
古いシミで頑固なものは1回で落ちないこともあるようです。その際は同じ作業を根気よく数回繰り返せば少しずつ薄くなって落ちていくようです。魔法水で落とせない汚れもあります。油性ペン、口紅、泥汚れなどは効果が少ないかもしれません。
魔法水でシミを落とす注意点
- 魔法水でつけ置きは化学反応が強すぎるためNGです。
- 魔法水を作る際、何回もかき混ぜるのはNGです。
- 魔法水は作りたてを使用してください。
- 魔法水は作り置きができません。3時間以上たった物は使用せずに捨ててください。
- 魔法水は必ず水ですすいで落としてください。衣類に残っていると色落ちする可能性もあるようです。
7種類の洗剤を使い分けてシミを落とす
古いシミの落とし方として使用する洗剤をご紹介したいと思います。単独使用だけでなく、組み合わせることで効果が倍増します。
①台所用洗剤(中性洗剤)
油分の古いシミの落とし方として中性の台所用洗剤は効果があります。古いシミの場合は洗浄力の強い食器洗い用の洗剤がおすすめです。食器用洗剤はシルクやウールなどデリケートな素材に使うことができます。
②酸素系漂白剤(液体)
液体の酸素系漂白剤は漂白力が強く古いシミの落とし方として強い効果があります。塩素系漂白剤は使用しないでください。
③クレンジングオイル
クレンジングオイルは化粧品などのシミや油に効果があります。
④除光液
除光液はマニキュアなど接着剤がついたシミに効果があります。アセトン入りの除光液を使用します。
⑤消毒用エタノール
油性のボールペンやマーカーなどを落とす効果があります。
⑥重曹・セスキ炭酸ソーダ
重曹やセスキ炭酸ソーダはアルカリ性の性質も持ちますので油などの酸性の汚れを中和させて落とす効果があります。
⑦クエン酸
クエン酸は酸性の性質を持ちますのでアルカリ性の汚れを中和して古いシミを落とす効果があります。
台所用洗剤+重曹+液体の酸素系漂白剤でシミを落とす
用意するもの
- 台所用洗剤
- 重曹
- 液体の酸素系漂白剤
- クエン酸
手順
- シミの下(裏側)に乾いたタオルを敷きます。
- 歯ブラシに台所用洗剤をつけ、シミの上からトントンやさしくたたきながらシミを下のタオルに移します。下のタオルはズラしながら作業してください。
- シミが消えたらOKです。もし消えていなかったら引き続き重曹と液体の酸素系漂白剤を使います。
- 残ったシミに重曹をふりかけ、その上から更に液体の酸素系漂白剤を大さじ1杯ほどかけます。
- 熱湯を上からゆっくりかけて10分ほど放置します。
- クエン酸水を吹きかけます。
- 水できれいにすすいで終了です。
もしまだシミが残っていたら、再度重曹をかけて作業を繰り返します。 - あとは洗濯機でいつも通り洗濯してください。
種類別!古いシミの落とし方
ファンデーションの場合
ファンデーションの汚れは油性のクレンジングオイルで溶かして落とします。
用意するもの
- クレンジングオイル
- 食器用洗剤
手順
- シミにクレンジングオイルを数滴たらし歯ブラシでやさしくトントンたたきます。
- 次に薄めた食器用洗剤でシミの部分をトントンたたきます。
- ぬるま湯にシミの部分を浸けて軽くもみ洗いします。
- きれいに落ちたらいつも通り洗濯機で洗濯します。
コーヒーの場合
コーヒー(ミルク入り)の古いシミの落とし方です。
- 服に付いた落としたい染みの下にタオルまたはティッシュを敷きます。
- シミの部分に酸素系漂白剤を直接付けます。小さな染みの場合は綿棒に酸素系漂白剤を付けて染みをたたきます。
- ドライヤーで10秒ほど加熱します。色落ちしていないか確認しながらドライヤーで過熱してください。色落ちが確認できた場合はすぐにドライヤーを止めて水洗いをしてください。
- ここまでで染み抜きができていれば染み抜き成功ですが、染みが残っている場合は手順2と手順3を繰り返してください。
- 染み抜きができていたら洗濯機で洗濯すれば完了です。
しょうゆやソースの場合
しょうゆやソースは水性ですので食器用洗剤で落としましょう。頑固なシミの場合は重曹や液体の酸素系漂白剤も使います。
血液の場合
用意するもの
- 液体酸素系漂白剤
- 粉末洗剤
手順
- 液体酸素系漂白剤と粉末洗剤を1:1の割合でコップに入れ、綿棒やつまようじなどでグルグル良く混ぜ合わせて洗浄ペーストを作ります。
- シミの部分を水に浸け、シミを指先で揉みます。
- タオルを衣類の表と裏の間に挟みます。
- 作った洗浄ペーストをシミの上にたっぷり塗り、20分~30分放置します。
- あとは洗濯機でいつも通り洗濯します。
古いシミを落とす前に必ずすること
洗濯表示のチェック
洗濯したい洋服などが水洗いできるかをまずチェックしましょう。衣類の裏に洗濯表示のタグがありますが、おけのマークがついていたら水洗いOKです。
色落ちのテスト
色柄ものの衣類の古いシミを落とす際は必ず洋服の色落ちテストをしましょう。
用意するもの
- 台所用の中性洗剤
- 綿棒または白い布
手順
- 綿棒または白い布に台所用の中性洗剤を付けます。
- 服の目立たない場所に綿棒や白い布につけた洗剤をこすり付けます。
- こすり付けた綿棒や白い布に服の色が付いていないか確認します。
綿棒や白い布に色が付いていない場合は洗剤を使用して染み抜きをしますが、色が付いていた場合は、家で洗剤を使って洗うと色落ちする可能性がありますので止めてください。クリーニング店など専門の方に相談しましょう。
古いシミを落とす応急処置
古いシミを残さない一番の方法は汚れた時にする「応急処置」です。シミがついてから時間がたてばたつほどシミが取れなくなります。シミの応急処置のポイントは「こすらない」ことです。こするとシミが広がってしまいますのでNGです。
応急処置の手順
- 乾いたティシュで吸い取る
ティシュや乾いた布でシミを押さえながら吸い取ります。 - シミを移します
ハンカチなど乾いた布をシミの裏側に敷いて、ティシュなどでシミの上をとんとんたたき、下のティッシュに染みを移してください。 - 染みが下のティッシュに移ったら完了です。おうちに帰ったら至急洗濯しましょう。
応急処置でやってはいけないこと
飲食店で洋服にシミをつけてしまった際、お店のおしぼりで拭かないように注意しましょう。飲食店のおしぼりには塩素系漂白剤が使用されていることが多く、衣類が色落ちや変色することがありますので注意しましょう。
まとめ
古いシミの落とし方はいかがでしたでしょうか?一度で落ちない頑固なシミは根気よく数回繰り返しましょう。外出先でうっかり食べこぼしがあった時は、ティシュペーパーで応急処置を忘れないでくいね。家に戻ったらシミの部分に衣料用の酸素系漂白剤を直接スプレーして、放置せずに洗濯してください。