感熱紙の文字が消える理由と対策!消えた文字は復活できる?

重なったレシート

感熱紙の文字が消えるという経験をしたことがある方はいませんか?感熱紙とは主にレシートで使用されている紙で、レシートは所得税法で定められている経費の支出を証明する大切な書類となります。今回は感熱紙の文字が消える理由から消えた文字を復活させることはできるのか、文字が消えないようにする対策を紹介します。

感熱紙の文字が消える理由

レシートを確認する

感熱紙とは紙の表面に特殊な薬品が塗られて熱が加わることで発色する用紙です。インクなどを使わなくても印刷ができるという利点があるのですが、その一方で感熱紙に印刷された文字が消える場合があります。

感熱紙の文字が消える理由

感熱紙に印刷された文字が消える理由は、光や熱や水分や油やアルコールや薬品が原因と言われています。

ポケットの中に入れておいた場合は、体温による熱と汗による水分が原因となりますし、財布に入れておいた場合は、革に含まれている薬品によって消える場合がありますし、手に付いている皮脂が感熱紙につくことで文字が消える可能性もあります。

さらに、感熱紙をクリアファイルなどで保管していた場合もクリアファイルの材質が塩化ビニールまたはPVCとなっている場合入れておいただけでも文字が消えることがあります、事務机のビニールのマットに挟んで保管していた場合でも蛍光灯の光によって文字が消える可能性もあります。

《 ポイント 》

  • 感熱紙は紙の表面に特殊な薬品が塗られていて熱が加わることでインクを使わなくても印刷ができる紙ですが、光や熱や水分や油やアルコールや薬品が原因で印刷された文字が消える場合があります。

消えた感熱紙の文字は復活できる?

レシート

感熱紙に印刷された文字が消える理由は分かりましたが、ここでは感熱紙の消えた文字を復活することができるのかを紹介します。

消えてしまった感熱紙に印刷された文字を復活させることができるのか?という点がみなさん気になっていることかと思いますが、残念ながら感熱紙に印刷された文字が1度消えると復活させることはできません。

しかし、感熱紙に印刷された文字が消える前の、消えかけているという状態でしたら、完全な修復まではできなくても、印刷された文字が確認できるくらいまででしたら復活させることができます。

文字が消えかけている場合の復活方法

感熱紙に印刷された文字が消える前の、消えかけている状態の場合は、モノクロでコピーしてしてください。この時にコントラストを最大に設定して印刷すると、コピー機側で薄く消えかかっている文字を濃くして印刷してくれるので読める状態になることがあります。

この方法でも読めないという場合は、スキャナー機能を使って文字が消えかけている感熱紙をスキャンして画像として保存して、パソコンでスキャンした画像を画像処理ソフトを使い、色の濃淡を調整して文字が読める状態にしましょう。色の濃淡の調整もコントラストのレベル調整となります。

コピーやスキャナーが家に無い場合でも、コンビニに置いてあるコピー機にはスキャン機能もあるので試してみてください。感熱紙に印刷された文字が消える前に試してみてくださいね。

《 ポイント 》

  • 感熱紙に印刷された消えた文字を、復活させる方法は、コピーやスキャンして色の濃淡を最大に調整してみることです。
  • 感熱紙に印刷された文字が消える前の、消えかけている状態のときは、文字を、コピーで試してみて読めなかった場合は、スキャナーで画像にしてパソコンの画像処理ソフトを利用してコントラストの調整をしてみましょう。
  • 感熱紙が真っ黒になってしまった場合は、復活させることはできないので諦めましょう。

感熱紙の文字が消えないようにする対策

レシートとノート

感熱紙の文字が消えることで困ったという方は、できるだけ消えることを防ぐ対策は何か無いのかと考えますよね?

しかし残念ながら現段階では完全に感熱紙の文字が消えるのを防ぐことはできません。

ですが、感熱紙に印刷された文字が消えることを防ぎ、できるだけ長く持たせる対策方法はあるので、大切な感熱紙に印刷されたものは以下の方法で保管するようにしましょう。

  • 湿度が低い乾燥している冷暗所で保存する。
  • 印字されている面を内側に二つ折りにして保存する。
  • スクラップブックにノリで貼って保存。

いずれの対策をしても、印刷された文字が消える原因である、光や熱や水分や油やアルコールや薬品などから感熱紙を守ることが重要です。しっかり対策をしておくことで文字が消えることを遅らせることができます。

さらに対策をしても感熱紙の文字が消える可能性があるので困ることが無いように、感熱紙に印刷されたもののコピーを取っておくことや、スキャナーを使って画像としてパソコンに保存しておくことやスマホなどのカメラで撮影して保存しておきましょう。

《 ポイント 》

  • 感熱紙の文字が消えることを防ぐ対策は、湿度が低い乾燥している冷暗所で保存することや印字されている面を内側に二つ折りにして保存するやスクラップブックにノリで貼って保存。
  • 感熱紙の文字が消える前にする対策は、コピーや画像として一緒に保存しておくことで読めなくなってしまうということは回避することができます。

感熱紙の文字が消えるまでの期間

レシートをスマホで撮影

感熱紙の品質によっても文字が消えるまでの期間は異なります。また感熱紙を保存している環境によっても文字が消えるまでの期間は異なりますが、最長でも10年で文字は消えると言われています。

10年という長期保存ができる感熱紙は価格が高くなるので、コスト面からスーパーやコンビニなどの小売店で使用されている感熱紙は一般的に3年~5年程度で消える感熱紙が多く使用されています。

《 ポイント 》

  • 感熱紙の品質や保存している環境によって文字が消えてしまうまでの期間は異なります。
  • スーパーやコンビニなどの小売店で使用されている感熱紙は、3年~5年程度で消える感熱紙が多く使用されているので、消えてしまった時に困ることがないように対策をしておきましょう。

文字が消えた感熱紙のレシートは経費計上できる?

レシートを

文字が消えてしまった感熱紙のレシートや領収書は、経費の支出を証明する証拠書類とならないことが一般的です。

そのため経費の支出を証明する証拠書類として使用する場合には、感熱紙でレシートや領収書を受け取った場合には、消える前に余白部分に日付や金額や店名を記入しておきましょう。

その他にも購入内容を出金伝票に記入して感熱紙のレシートや領収書をホチキスで止めてまとめて保管しておくことや法律要件を満たしている電子帳簿で保存しておくことが重用な対策となります。

記入を間違えてしまうと税務調査で指摘されるので注意しましょう。

所得税法で定められている領収書やレシートの保存期間は7年間です。一般的な感熱紙のレシートや領収書は3年~5年程度で消えると言われているので、経費計上をする場合には消える前に対策をしておかなければ安心できないということになりますね。

《 ポイント 》

  • 文字が消えてしまった感熱紙のレシートや領収書は、経費の支出を証明する証拠書類として認められません。
  • 所得税法で定められているレシートの保管期間は7年間で、一般的な感熱紙のレシートや感熱紙の領収書は3年~5年程度で消えると言われているので、経費計上する場合はしっかり対策しておきましょう。

最後に

レシートをスマホで撮影

今回は感熱紙に印刷された文字が消える原因と対策方法について詳しく紹介しました。

感熱紙自体の品質の問題で文字が消えることを防ごうとしても、実際のところ不可能と考えましょう。感熱紙の文字が消えるのが困るというレシートや領収書はコピーと一緒に保存したり、スキャナーを使って画像としてパソコンで保存するようにしましょう。

経費の支出を証明する証拠書類として使用を考えている場合にはレシート原本が必ず必要となるので、画像で保存しておいてもレシートは捨てずに保管してください。

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