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ごぼうを食べ過ぎるとどうなるの?
ごぼうは食物繊維が豊富な野菜です。茹でたごぼうに含まれている食物繊維は100gあたり6.1gで、これは他のさまざまな野菜と比較しても約2倍という量になります。
そのため、ごぼうを食べることの効能として
- 腸内環境が整えられるので便秘が解消される
- 成人病の予防になる
- 美容に良い
などがありますが、いくら身体に良いからと言って、ごぼうを食べ過ぎてしまうと次のような症状が出てしまうことがあります。
ごぼうの食べ過ぎでお腹が痛くなる
ごぼうを食べ過ぎてしまうとお腹が痛くなることがあります。これはお腹の中で発生したガスが溜まることが原因です。
小腸では繊維分を分解することができないため、食物繊維は大腸にそのまま送られてしまいます。
ごぼうを食べ過ぎてしまうと、大腸に大量の食物繊維が送られてしまい腸内細菌が活発に働いて、処理しきれない食物繊維が発酵して腸内にガスが溜まります。
ガスが溜まってしまうとお腹が張ってしまい痛くなることがあります。
ごぼうの食べ過ぎで下痢や便秘になる
ごぼうを食べ過ぎてしまうと下痢や便秘になりやすくなってしまいます。
お腹が痛くなってしまう理由として、ガスが溜まりやすくなるという話をしましたが、腸の働き自体が弱っている場合、腸内環境を悪化させてしまうこともあります。
ごぼうを食べ過ぎて胃腸を刺激しすぎた場合
- 便の水分量が増えた場合:下痢になる
- 腸内に水分が少ない場合:便秘になる
食物繊維の一番の効果は便秘解消では?と思うかもしれませんが、逆に便秘になることもあります。便秘になってしまう場合には水分をしっかり摂りましょう。
元々お腹がゆるくなりやすいという人は、ごぼうを食べ過ぎると胃腸が刺激されすぎてしまいますので注意しましょう。
ごぼうの食べ過ぎでおならが出やすくなる
不溶性食物繊維が豊富なごぼうを食べ過ぎてしまうと腸内ガスを発生させてしまうので、それがおならになってしまうため、おならが出やすくなってしまいます。
おならが出てしまうと恥ずかしいと思ってしまうかもしれませんが、ごぼうの食べ過ぎの原因となるおならはそれほど臭うことはありません。
これはごぼうに含まれている食物繊維を分解してくれるのは善玉菌なので、おならの臭いの原因となるアンモニアを発生させないためです。
ごぼうの食物繊維には悪玉菌を体外へ排出する働きもあるので、臭いおならを予防することができます。適切な量を積極的に摂りたくなりますね。
ごぼうに含まれている食物繊維には水溶性食物繊維のイヌリンと不溶性食物繊維のリグニンがあり、水溶性の食物繊維のイヌリンには血糖値の上昇を緩やかにしてくれたり、コレステロールの吸収を抑える効果があります。
また、不溶性の食物繊維のリグニンには腸内の水分を吸収し便のかさ増しをしたり、整腸作用によって便秘を解消してくれます。
しかし、ごぼうを食べ過ぎてしまうことで紹介した症状が出やすくなってしまうことがあるので、ごぼうを食べる量には気をつけるようにしてください。
ごぼうはダイエットにむいていない
ごぼうは食物繊維が多いので、便秘が解消されてダイエットになると考えている人が多いようですが、ごぼうは糖質が高いため、食べ過ぎるとその分糖質を体に入れることになりますので注意しましょう。
《 ポイント 》
- ごぼうの食べ過ぎはよくないが、ごぼうは食物繊維が豊富な野菜なので適量を食べる場合には整腸作用があるため、身体にとって良い効果をもたらしてくれる。
- ごぼうを食べ過ぎてしまった場合には、お腹が痛くなってしまったり、下痢や便秘になってしまったり、おならが出やすくなってしまうことがあるので、ごぼうを食べ過ぎてしまわないように注意する必要がある。
ごぼうを食べる時の量の目安
ごぼうを食べる時の適切な量は、食物繊維の摂り過ぎを防ぐため1人あたり1日におよそ160g~180gが適量となります。
ごぼう1本がおよそ180gとなるので、1日に食べる適切な量はごぼう1本分と考えましょう。この量を超えた場合に食べ過ぎとなってしまいます。
ちなみに、きんぴらごぼうで考えた場合1人分のごぼうはおよそ30gです。
豚汁の場合でも1人分のごぼうはおよそ15gなので、両方を1日3食毎回食べたとしても145gとなるので、食物繊維の摂りすぎということにはなりません。
ごぼう1本(180g)に含まれている食物繊維
- 総食物繊維量:10.2g
- 水溶性食物繊維:4.1g
- 不溶性食物繊維:6.1g
ごぼうに含まれる食物繊維は腸内環境を整えてくれるので、排便がスムーズになるため生活習慣病や大腸がんを予防する効果があると言われています。
1日あたりの摂取目標は成人男性で20g、成人女性で18gと定められています。
ごぼう1本だけでは不足しているように感じるかも知れませんが、食物繊維は他の食材からも摂取しているので合計した場合に食べ過ぎてしまうことがあります。
食物繊維を食べ過ぎないように1日1本という量をを超えないようにしましょう。
この摂取目標量は、あくまでも成人を対象としているので、体の小さなお子さんが大人と同じ量を摂取してしまうと食べ過ぎることになってしまうので、食べ過ぎた時に起こる症状が出てしまうことがあるので、大人が食べる量の6~7割程度の量にしておきましょう。
ごぼうを食べ過ぎた時の対処法
ごぼうの食物繊維が大量に腸に入ると、水分を吸収されて便秘になります。ごぼうを食べ過ぎた日は、食物繊維の多い食べ物は避け、水分をしっかりとりましょう。
《 ポイント 》
- ごぼうを食べる時は食物繊維の摂り過ぎを防ぐため1人あたり1日におよそ160g~180gが適量で、ごぼう1本がおよそ180gなので1日に食べる適切な量はごぼう1本分となります。
ごぼうの食べ過ぎに関するQ&A
A.毎日食べても問題ありませんが、1日で食べる量に注意してください。
腸内環境を整えてくれるごぼうですが食べ過ぎでしまうと、お腹が痛くなってしまったり、下痢や便秘になってしまったり、おならが出やすくなってしまうなど悪影響が出てしまうことがあります。
A.子供の年齢や身長や体重にもよって変化しますが、子供は成人のように胃腸が発達していません。
大人が食べる量の6~7割程度の量にしておくことをおすすめします。大人と同じ量を食べてしまうと食べ過ぎてしまうことになります。
A.調理したごぼうでも同じです。食べ過ぎてしまうことで同じような症状が出てしまうことがあります。食べ過ぎてしまうことが無いように注意してください。
まとめ:ごぼうの食べ過ぎに注意しましょう
ごぼうには多くの食物繊維が含まれていて腸内環境を整えて便通を良くしてくれる効果があります。
普段から便秘がちの人が積極的にごぼうをたべることで、腸内環境が整いお通じが良くなる効果がありますすが、普段から下痢になりやすい人がごぼうを食べ過ぎてしまうと腸内が刺激されやすくなるので注意が必要です。
また、ごぼうを食べ過ぎることで、ガスが発生しやすくおならもでやすくなってしまうのですが、においはほとんどしません。
おならが臭い場合は基本的に食生活の乱れが影響しているので日頃から、食べ過ぎない適量のごぼうから食物繊維を多く摂取して健康に気をつけましょう。