目次
お風呂の換気扇を入浴中も回すメリット
お風呂の換気扇を入浴中もずっと回した場合、さまざまなメリットがあります。
お風呂の換気扇を入浴中も回してカビ防止
入浴中もお風呂の換気扇を回すことでカビ防止になります。
入浴中は湯気によって湿気が溜まりますが、お風呂の換気扇を入浴中も回して湿気を残さないようにするとお風呂のカビの発生が防止できるというメリットがあります。
木造住宅の場合は湿気によって木材が傷みますので、換気扇で湿気を屋外に放出して乾燥させることで、家の寿命を伸ばすことができるというメリットがあります。
《 ポイント 》
- お風呂の換気扇を入浴中も回しておくことのメリットは、
①湯気による湿気を外に出して乾燥させることでお風呂のカビの発生を予防できます。
②木造住宅は湿気によって木材が傷んでしまうため、換気扇で乾燥させることで家の寿命を延ばすことができます。
お風呂の換気扇を入浴中も回すデメリット
お風呂の換気扇を入浴中も回すメリットを紹介しましたが、次にデメリットも紹介しておきましょう。
天井付近に結露が発生する
湿気が残らないようにするというメリットを紹介しましたが、お風呂の入浴中に換気扇を回すと実は結露の原因となってしまいます。これは、換気扇の仕組みに理由があります。
換気扇はお風呂の浴室内の湿気を伴った空気を外に放出しますが、通気孔から外の空気を取り込んでいます。このため暖かい浴室の中に冷たい外の空気が入ってくるので浴室内の室温に温度差が発生してしまうため、天井付近に結露が発生してしまいます。
この結露はカビが発生する原因になってしまうのでお風呂の入浴中も換気扇を回しておくことのデメリットになってしまいます。
ガス代と水道代が高くなる
また、お風呂の入浴中に換気扇を回しておくと暖かい空気を外に放出することになるので浴室内の温度が下がってしまうので寒く感じてしまうこともあります。
お風呂の入浴中に寒く感じてしまうとついついシャワーは出しっぱなしになることが多く、それはガス代と水道代を無駄にしてしまうことになります。お風呂の入浴中は換気扇を止めておくことで浴室内を暖かく保てるためデメリットになっていると言えます。
《 ポイント 》
- お風呂の換気扇を入浴中も回しておくことのデメリットは、
①お風呂の湯気を外に放出することはできますが、天井付近に結露が発生してしまうためカビが発生する原因になってしまう可能性もあります。
②お風呂の暖かい湯気を外に放出してしまうことで浴室内の温度が下がり、必要以上にシャワーを使ってしまいガス代と水道代が高くなる可能性があります。
お風呂の換気扇の正しい使い方とは
お風呂の入浴中に換気扇を回すことのメリットとデメリットを紹介しましたが、お風呂の入浴中に換気扇を回すのか?回さないのか?実際のところお風呂の換気扇の正しい使い方はどちらが正しいのかよくわからなくなってしまいますよね?
ここではお風呂の換気扇の正しい使い方を紹介します。
一般的には換気扇のメーカーであるTOTO株式会社のHPで記載されているように、「お風呂の入浴中は換気扇の使用を控えお風呂の入浴後に換気してください。」とあるので、お風呂の入浴中は換気扇を止めて、入浴後にお風呂にお湯がある場合は浴槽にフタをして、浴室の窓やドアを閉めて換気することで、結露の発生を抑えて換気扇が故障してしまうことを防ぎます。
参考元:https://qa.toto.jp/shindan/faq_detail.htm?category=3725&page=3&id=700616
但し、このお風呂の入浴中のみ換気扇を止めるという方法も正しい使い方とは言えません。
お風呂の換気扇には戸建住宅で使用されている局地的で強制的に換気をする「単独換気」と気密性の高いマンションなどに取り付けられている「24時間換気機能付き」の浴室乾燥内にある場合で異なります。
「単独換気」はメーカーの話の通り、お風呂の入浴中は換気扇を停止しておくことが正しい使い方になりますが、「24時間換気機能付き」の浴室乾燥機能の場合は、お風呂以外の家全体の空気の入れ替えを行っているので、24時間常時換気をすることが正しい使い方になります。
《 ポイント 》
- 基本的にお風呂の換気扇は湿気を取り除くことができたら、24時間換気機能付き以外は乾燥させることができたら停止しても問題ないという事になります。
- 湿気に対してはこのような答えになりますが、お風呂の排水溝のにおいが気になってしまう場合や、浴槽内にお湯が残っている場合には常時付けている方が快適になるので、お風呂の状況で判断して換気扇は停止させる。
お風呂の換気扇の電気代とは
お風呂の入浴中以外も換気扇をずっと回しておくと、どの位の電気代が掛かるかは以下の通りです。
お風呂の換気扇の電気代は、ほとんどの換気扇で消費電力は20W前後となっているので、1ヵ月24時間ずっと回していても20W×24時間×30日=14.4kWhとなります。
1kWhは東京電力の約27円で計算した場合は約388円となり、24時間換気機能の場合は消費電力が2W程度のものも多いので電気代は約58円ですので高額ではありません。
《 ポイント 》
- 電気代はご契約の電力会社によって異なりますが、お風呂の換気扇を24時間毎日回していても高額にはなりません。
- お風呂の入浴中に換気扇を止めて電気代を節約しようと考えてもたいして節約できません。
お風呂の換気扇の掃除方法
お風呂場の換気扇を入浴中もずっと回す為には、お風呂場の換気扇の掃除が大切になります、ここではお風呂場のタイプ別の換気扇の掃除方法を教えます。
お風呂の換気扇内が汚れてしまっている場合は、お風呂の換気扇が持っている本来の力を発揮できない状態になっています。お風呂の換気扇は定期的に掃除して換気扇本来の力を出せるようにしておくことが重要になります。
お風呂の換気扇を掃除する頻度は簡単に掃除することができる本体のカバーのフィルターが月1回程度、本体部分の掃除は1年に1度行いましょう。
換気扇の掃除方法
準備するもの
- ゴム手袋
- マスク
- 中性洗剤
- バケツ
- スポンジ
- タオル
手順(シロッコファンが取り外せない換気扇の場合)
- 掃除前に電源を切る
感電や怪我の予防のため掃除の前には換気扇の電源であるスイッチとブレーカーを切ります。 - 本体のカバーを取り外しきれいに洗う
カバーを下に引っ張るとV字の針金で固定されているのがわかります。針金を左右から閉じるように押すとカバーを取り外すことができます。
取り外したカバーはスポンジや歯ブラシを使い中性洗剤できれいに洗いましょう。
※V字の針金は一般的なカバーの止め具ですが、メーカーによってカバーの止め具は異なるので、お使いの換気扇の取扱説明書で確認してください。 - 本体内部を掃除する
本体内部のシロッコファンを取り外すことができない場合は、中性洗剤を含ませたタオルでファンに付いた汚れを拭いてきれいにします。
汚れやほこりがひどくついてしまっている場合は、先に掃除機などでほこりを取り除きましょう。きれいに汚れを落とすことができたら、しっかり乾燥させます。 - 本体のカバーを戻す
V時の針金を左右から閉じるように押しながら、カバーを元の位置に戻します。V時の針金から手を離せばロックされます。その後下からカバーを押して元の位置に戻します。
手順(シロッコファンが取り外せる換気扇の場合)
- 掃除前に電源を切る
感電や怪我の予防のため掃除の前には換気扇の電源であるスイッチとブレーカーを切ります。 - 本体のカバーを取り外しきれいに洗う
カバーを下に引っ張るとV字の針金で固定されているのがわかります。針金を左右から閉じるように押すとカバーを取り外すことができます。
取り外したカバーはスポンジや歯ブラシを使い中性洗剤できれいに洗いましょう。
※V字の針金は一般的なカバーの止め具ですが、メーカーによってカバーの止め具は異なるので、お使いの換気扇の取扱説明書で確認してください。 - 外せるパーツを全て取り外し中性洗剤で洗う
本体カバーを外したら、中にあるオリフィスやシロッコファンを取り外します。
※換気扇の機種によって取り外しができるパーツは異なるので、必ず取扱説明書で確認してから取り外すようにしましょう。
外したパーツは中性洗剤をつけてスポンジを使い汚れを落としましょう。 - 本体内部の汚れを拭く
シロッコファンを元に戻す前に本体内部に残る汚れを中性洗剤を含ませたタオルで汚れを拭き取ります。汚れをきれいに取り除いたらしっかり乾燥させて取り外したパーツを元に戻します。 - 本体のカバーを戻す
V時の針金を左右から閉じるように押しながら、カバーを元の位置に戻します。V時の針金から手を離せばロックされます。その後下からカバーを押して元の位置に戻します。
《 ポイント 》
- お風呂の換気扇は汚れが溜まってしまうと、換気扇本来の力を発揮できなくなってしまいます。
- お風呂の換気扇を掃除する頻度は、本体カバーとフィルターは月1回程度、本体内部の汚れまでしっかりきれいに掃除するのは年に1度は実施しましょう。
最後に
お風呂の換気扇を入浴中も回しておいた方が良いのか?入浴中は止めておくかという問題は、ご自宅のお風呂の換気扇によって異なり、24時間換気機能付きのお風呂の換気扇の場合は、回しっぱなしで問題なく、単独換気の換気扇は入浴時は結露防止のため換気扇を止めるのが良いとされます。
入浴中にお風呂の換気扇を回しっぱなしにしてしまうと、お風呂内の温度が下がり寒く感じてしまうことがありますが、浴槽内のお湯をお風呂の床に撒いてから入浴するなどの工夫をして寒く感じることが無いよう入浴しましょう。