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毎日活躍する『ラップ』は料理の必需品!
『ラップ』は、多くのご家庭で1本以上ストックしているのではないでしょうか。料理を温めるだけでなく、食品を冷蔵冷凍保存する際にも便利なキッチンツールの1つです。
現在は電子レンジを使ったレシピなども多く公開されていることから、家庭の必需品と言っても過言ではありません。ほとんど毎日使っているというご家庭も多いでしょう。
レンジでしっとり温めたい時にラップを活用
毎日のように使っている食品用ラップですが、意外と正しい使い方を知らない人や、そもそも考えたことがないという人も多いです。そのため、食品を温める際、すべての食品にラップをかけているという人も少なくありません。
しかし、電子レンジで食品を温める際、ラップをかける理由は、熱効率を良くするだけでなく、密封された容器の中で水蒸気を発生させることで、蒸した状態にすることも理由の1つです。そうすることで、ふっくら、あるいはしっとりとした食感に仕上がります。
このように、すべての食品にラップをかけるのではなく、温めた際にどのような食感を楽しみたいかによって、ラップをかけるものとかけないものを分けることも大切なポイントです。
やるべきではない『ラップ』の使い方
温めたり保存したりと、様々な用途に活躍してくれるラップですが、間違った方法でラップを扱ってしまうと、料理を食べた時に美味しさが半減してしまったり、あるいは危険な事態を引き起こす恐れもあります。ここでは、やるべきではないラップの使い方を5つ紹介します。
1.ぴっちりと張った状態でレンジで温める
レンジで食品を温める際、器にラップをかけるケースがとても多いですよね。しかしその際、ラップがピンと張っている状態で器にぴっちりとかけて温めていませんか。実はこの使い方は危険を伴います。
電子レンジは対象の食品に電磁波で圧をかけることで食品を温めます。そのため、食品を入れた器にピンと張った状態でラップをかけてしまうと、ラップに必要以上の圧がかかってしまい、破裂する恐れがあるのです。
器の中に入っている食品によっては、ラップが破裂することによって、食品も一緒に爆発してしまうことがあります。レンジの中が汚れてしまったり、最悪の場合、発火に繋がる恐れもあるのでやめましょう。
2.油分の多い食品に接触した状態で温める
揚げ物やカレーなどの油分の多い食品を温める際に、ラップを使う場合も注意が必要です。
天ぷらや揚げ物などに直接ラップをかけ、包んだ状態で電子レンジで温めていませんか。また、カレーを底の浅い器に入れて温めていませんか。この状態でラップをかけて温めると、どちらもラップが食品に接触してしまいます。
油分の多い食品の場合、ラップがその食品に接触していると、ラップが溶けてしまいことがあります。食品用ラップは、例え溶けたとしても身体に害を与えるような成分は含まれていません。
しかし、熱効率が悪くなってしまうので、油分の多い食品にラップを使って温める際は、なるべく接触しないように底の深い器に入れて温めましょう。
3.パリッと温めたい食品にラップをかける
先ほど、ラップをかけて食品を温めると、しっとりとした食感になるという話をしました。そのため、焼き物などのパリッとした食感を楽しみたい食品の場合は、ラップをかけずに温めた方が美味しく温めることができます。
「せっかく美味しい料理をラップをかけて温めたら、思っていた食感の違ってしまった…」という事態を防ぐためにも、食品によってラップの使い分けを判断しましょう。
4.ガラス製の耐熱容器に隙間なくラップをかける
こちらも絶対にやってはいけない使い方というわけではありません。しかし、ガラス製の耐熱容器に食品を入れ、ラップをかけて温めたら、取り出す際に熱すぎて取り出せなかった、あるいは軽い火傷をしてしまったということはありませんか。
このトラブルも非常に多く、意外とその原因を知らない人が多いです。これは、ガラス製の耐熱容器に、隙間なくラップをかけてしまったことにより、熱が容器にこもりすぎてしまうことで、ガラスが過剰に熱くなっているのです。
そのため、ガラス製の耐熱容器に食品を入れて温める場合は、全体をぴっちりと覆うのではなく、一部分だけ隙間をつくってラップをかけることをおすすめします。それにより、適度に熱を逃がしながら温めることができ、ガラスが熱くなりすぎることを防ぎます。
5.ラップを外す際に手前から剥がす
ラップをかけて電子レンジで温めた後、ラップをどこから剥がしますか。ラップを外す際、自分の体のある方向(手前)から剥がしてしまうと、そこから高温の水蒸気が出てくるため、低温火傷を負ってしまう恐れがあります。
このようなトラブルを避けるため、電子レンジで温めた後は、自分の立っている方向とは反対側から剥がすようにしましょう。
ラップを上手に活用するため正しい使い方をマスターしよう!
今回はやるべきではないラップの使い方を紹介しましたが、いかがでしたか。元々知っていたという人もいれば、当たり前に使っているからこそ知らなかった知識もあったと思います。食品を美味しく安全に食べるためにも、正しい知識を知り、それを踏まえて上手にラップを活用しましょう。