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そもそも虫食いは何故起きる?
服の虫食いの原因は、特定の虫が服に産みつけた卵です。
特定の虫とは、甲虫類の仲間である「カツオブシムシ」、蛾の仲間である「イガ」で、これらは普段は外で花の蜜を吸っていますが、産卵期には服に卵を産みつける習性があるのだとか。
カツオブシムシや、イガが好むのは「温度」「湿度」「栄養」。
25℃以上の暑さや、乾燥状態だと虫の動きは悪くなります。そのため、虫が好む15~25℃の気温と50~60%の湿度を保っている服の収納スペースは、虫にとって絶好の活動場所。
加えて服を食べる虫にとって繊維は、栄養となりますし、ホコリやシミなどは虫にとってごちそうになるたんぱく質でもあるのです。
虫食いを引き起こすNG収納術
虫食いを引き起こす原因となりやすい、NGな収納術をまとめました。ちょっとした手抜きや習慣が、虫食いの原因になっているかもしれません。
収納前に汚れを落とさないのはNG
衣替えのタイミングなどで服を長期的に収納する際、服の汚れを落とさないのはNGです。
服に残ったシミや皮脂汚れは、特に虫が好むもの。冬場など着まわしていた上着を、つい洗わずに収納してしまっていたという人は、気を付けてみてくださいね。
衣類に湿気が残ったまま収納するのはNG
虫は湿度を好みます。そのため、衣服に湿気が残った状態で収納してしまうのはNG。
午前10時から午後2時頃までは、湿度の最も低い時間といわれているので、この時間を狙って干してから収納するのがオススメです。
収納場所に清潔感がないのはNG
多くの人は、服を収納したら次に出すまではそのままにしていることが多いのではないでしょうか。服を収納しているタンスの引き出しや、クローゼットなどの中は、定期的に掃除をして清潔感を保っておきましょう。
汚れや湿気がこもり、虫食いの原因になります。服を入れたままの状態でかまわないので、扉や引き出しを開け、風通しを良くして、湿気がこもらないようにしましょう。
虫食いが見つかったらどうする?
虫食いを見つけたときの対処法を簡単にまとめました。虫食いの穴をふさぐ方法から、虫食いを発生させないための方法まで知っておきましょう。
専門家に依頼する
虫食いの穴は自分でふさぐこともできますが、とても高価で気に入っている服であれば、専門の業者に修繕を依頼するのがいいでしょう。
自分で修繕する
小さな虫食いの穴であれば、自分で修繕することもできます。
ニットに虫食い穴ができた場合は、編み目に沿って縫うようにしましょう。虫食い穴の両端の編み目を拾って、交互に針を通していくことで、穴をふさぐことができます。
スーツの場合は、購入時に付属しているスーツと同じ生地をつかって穴をふさぎます。「かけはぎ」という方法で、布にアイロン用接着剤を付けて穴にかぶせ、アイロンで10秒ほど押し付けるだけ。びしっとしたスーツに違和感なくなじむでしょう。
洗濯・アイロンで被害を抑える
1つの服で虫食いが見つかった場合、他の服にも虫や卵が潜んでいる可能性があります。一度洗濯して虫や卵を洗い落としましょう。
また、アイロンの熱によって幼虫や卵を死滅させます。アイロンがけによって虫や卵を駆除し、収納場所で虫が沸くのを防ぎます。衣替えで長期間収納する前にもおこなうといいでしょう。
お気に入りの服に虫食いが起こらないようにしよう
虫食いの原因となる方法や、習慣をまとめました。汚れをしっかり落とし、こまめに換気もしっかりおこなうことで、虫食いを防ぐことができます。
今一度、服を収納するときの行動を見直してみてくださいね。