革靴の寿命は何年?寿命を延ばす方法7つと買い換え判断のポイントを紹介

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好きな革靴を何年も履き続けられるように、寿命に関する疑問点を解決していきましょう。靴をすぐにくたびれさせず長く持たせる方法や、買い替えに適した時期も一緒に見ていきます。お気に入りの革靴を少しでも長く履けるよう役立ててください。

革靴の寿命はどのくらい?

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革靴は履き始めてから数年で修復が難しくなると言われます。履いていると徐々に革が足に馴染み、履きやすくなるのが革靴の魅力です。ですが、愛着を持って大事に履いているつもりでも段々と革はくたびれてきます。

足を守る役割が果たせなくなればもう履くことはできません。お気に入りの靴を少しでも長く愛用できるよう寿命や履けなくなる理由を探ってみましょう。

平均寿命は「2~3年」

パンプスは平均2~3年で寿命がくると言われています。革靴の寿命は使う条件やデザイン、製法などによって寿命が変わるので、どのタイプも正確な寿命はわかりません。途中で靴が傷んだとしても、修理できればまた履き続けられます。

好きな靴でも直せない時には寿命がきたとあきらめましょう。場合によっては自分で寿命を短くしている可能性があります。次は革靴の寿命が短くなる理由を解説していきます。

革靴の寿命が短い理由5つ

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革靴の寿命が短いと感じたら、どこに原因があるのかを探してみましょう。思ったよりも早く履けなくなるのは、長く履き続けている人と何か違う点があるからです。

足の特徴や形は人それぞれなので、履きやすい靴に出会うのは容易くありません。革靴本来の寿命を迎えるまで大事に履いていけるよう、どんなことで靴を傷めてしまっているのか知っておくのも大切です。

寿命が短い理由5つを順番に見ていきましょう。

革靴の寿命が短い理由1:靴底の減りが早い

靴底の減りの早さは革靴の寿命に影響します。ソール部分に耐久性の低い素材が使われていれば、傷む時期は早くなるでしょう。

歩き方によっても寿命は違ってきます。かかとの一部がすり減ってしまうと歩く時にバランスが崩れ、足のトラブルを引き起こす原因となるため続けて履くことはできません。

修理できないタイプの靴底は、すり減って履き心地が悪くなった時点で寿命と判断します。

革靴の寿命が短い理由2:手入れ不足

メンテナンスをしておかないと革靴の寿命は短くなってしまいます。革靴の劣化を防ぐにはこまめなお手入れが効果的です。

靴に付いた汚れを放置していると、カビが生える原因になります。革の繊維の奥に入り込んだカビを無理矢理落とせば革の感触が変化します。

万が一濡れてしまった時もシミやひび割れができてしまうおそれがあるので、そのままにしておくのはNGです。見た目が悪くなり履けなくなっても寿命は縮まります。

革靴の寿命が短い理由3:製法による違い

男性用の革靴や同じ作りの靴は作り方によって何年持つかが違います。ソールを強力に接着させているセメント製法の靴は交換できないので1~2年しか持ちません。ソールの寿命は短いですが、ソール交換可能な靴に比べ低価格です。

1~2回ソール交換ができるマッケイ製法のものは約2~6年、2~4回交換可能なグッドイヤー・ウェルト製法の靴は3~10年ほどで寿命を迎えると言われます。

革靴の寿命が短い理由4:履き方

革靴を履く頻度や履き方も革靴寿命が縮む原因の一つです。毎日同じ革靴を通勤用に使っていればそれだけ劣化は進みます。特に営業で一日中歩き回る機会の多い人は傷みやすいでしょう。

靴に足を入れた時にスッと履けずかかとを踏んでしまうと、形が変わってしまいます。ダメージを与える可能性があるのは履く時点だけではありません。脱ぐ時に手を添えず両足をすり合わせれば、擦れた部分が傷みます。

革靴の寿命が短い理由5:ヒールが高いものはさらに寿命が短い

ヒールの高い靴はローヒールの靴に比べ履ける年数が短くなります。ヒールの部分は体の重さがかかることで、ダメージを受けやすくなっています。細ければその分、先端のゴム部分の減りが早かったり外れてしまうといったトラブルも増えます。

女性の美しいスタイルを演出してくれるピンヒールはマンホールの穴や歩道のちょっとした溝にはまってかかとを傷つける可能性が大きいでしょう。

革靴の寿命を延ばす方法8つ

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革靴は寿命を延ばせば完全に履けなくなるまで使用が可能です。好きな靴、履き心地のいい靴をすぐに手放さなくてもいいように寿命を伸ばす方法を知っておきましょう。

普段からしておきたいお手入れの仕方や気をつけたい点は全部で8つあります。今履いている靴、これから購入する靴を少しでも長持ちできるよう参考にしてください。

革靴の寿命を延ばす方法1:1つの靴を履き続けない

毎日同じものを履くと革靴の中は湿った状態が続きます。汗による湿気はニオイやカビの発生原因にもなります。一度履いた靴には風通しのいい場所で内部を乾かす時間が必要です。

完全に湿気を取るために、なるべく二日は空けて履くようにします。一日乾燥させ、二日目に形を整える詰め物を入れるといいでしょう。

できれば靴を3足以上用意してローテーションできるようにしてください。雨の日を考え余分に準備するとさらに安心です。

革靴の寿命を延ばす方法2:歩く姿勢を整える

正しい姿勢で歩くよう意識すると革靴は長持ちします。歩く姿勢が悪いと靴が擦れたり、靴底の減り具合が均等でなくなり履ける期間は短くなります。

前傾姿勢で歩く、つま先を内側に向けて歩く癖がある人の靴が磨り減るのは内側です。反対に内側の筋肉が弱くなっている場合や外側に重心をかけて歩く人は外側が減りやすくなります。

意識してきれいな姿勢で歩けば靴の寿命だけでなく、足への負担も軽くなるでしょう。

革靴の寿命を延ばす方法3:防水スプレーを定期的に

定期的に防水スプレーで革靴の表面を保護しましょう。革は水に弱い素材で濡れると型崩れや色落ちしやすくなり、乾いた後は表面の質感が変わってしまいます。防水処理をしておけば水を弾くので、多少雨が降っても靴を守れます。

防水スプレーは汚れ対策にも効果的です。靴を磨くだけでも汚れはつきにくくなりますが、防水スプレーをプラスするとさらにしっかりガードできます。使い始めや靴磨き後は忘れずにかけておきましょう。

革靴の寿命を延ばす方法4:シューキーパーを使う

革靴にはシューキーパーが欠かせません。履いていない間、靴のサイズや形に合ったシューキーパーで形を整えておくとアッパーのシワやアウトソールの反りによる型崩れを防げます。

天然の木材を使ったシューキーパーは湿度調節できるので湿気に弱い革靴を良い状態で保てます。

シューキーパーがなければ丸めた新聞紙でもOKです。しっかり整えるのは難しいので、中にインクが付かないよう注意して一時的に使うようにしましょう。

革靴の寿命を延ばす方法5:靴べらを使う

型崩れや摩擦を防ぐために革靴を履く時は靴べらを使いましょう。履く時にかかと部分を踏んでしまうと中にある芯が歪み型崩れを起こします。かかとがダメージを受けると足が安定せず歩きにくくなり履けなくなってしまいます。

靴べらを使う場合は靴の履き口へ垂直に添えましょう。中敷き部分に強く当て過ぎて傷つけないよう気をつけてください。

革靴の寿命を延ばす方法6:用途に合った靴を履く

革靴は用途に合わせて履かなければ、無理がかかり靴を早く傷めてしまいます。ビジネス用シューズやパンプス類はかかと部分がフラットであっても、長時間の歩行や走りには向いていません。

旅行先など、たくさん歩く場合にはウォーキングタイプ、走る時にはクッション性のあるスニーカータイプというように使い分けてください。仕事用もデスクワークか動くことが多い仕事かで選ぶ靴を変えましょう。

革靴の寿命を延ばす方法7:油分を補う

履いているうちに革靴は水分や油分を失い、ひび割れてきます。汚れを落とした後は革全体に乳化性クリームを塗り、次に油性クリームを塗ってから磨き上げましょう。塗り終わってから塗りすぎた部分のクリームをきれいに拭き取るのがポイントです。

濡れた靴を乾かした後もクリームで補ってください。そのままにしておけば革はダメージを受けてしまいます。

革靴の寿命を延ばす方法8:靴底補強とすり減ってきたら張り替えてもらう

ソール部分は修理や補強をしていけば寿命を延ばせます。例えば靴底の前半分に薄いゴム状のハーフラバーを貼るとソールの減りが少なくて済みます。

男性用の硬めのシューズにはつま先部分に金属性のトゥスチールを取り付けると、履き始めにすり減りやすいつま先部分の保護が可能です。

すり減ってしまった場合、張り替えできるタイプならばソールを交換しましょう。ハイヒールもかかとのゴムが傷んだ場合は交換できます。

革靴の買い替え判断のポイント3つ

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靴は履きならすまで時間がかかります。新しい靴を買うたびに履きならさないといけないので、履き慣れた靴があると買い替えるのを迷うでしょう。しかし、靴の寿命がきたら買い替えない訳にはいきません。

革靴がどんな状態になったら買い替えたらいいのか、決め手となる3つのポイントを知っておきましょう。

革靴の買い換え判断のポイント1:ニオイが消えない

ニオイは買い替えの目安になります。靴のニオイを取るなら消臭スプレーを使ってみましょう。ニオイを取る方法はほかに、内側を丁寧に掃除する、正しい手順で水洗いする、抗菌効果を狙って10円玉を入れるといったものがあります。

最終的な手段はクリーニングです。自分でニオイ取りをするよりも効率よくニオイが取れます。プロに任せてもニオイを消せなければ、寿命がきたと考えましょう。

革靴の買い換え判断のポイント2:修理ができるかどうか見てもらう

まだ履けるかどうか自分で判断できず迷ったら革靴の専門家にチェックしてもらいましょう。靴の修理やメンテナンスのプロに見極めてもらえば、修理可能かどうか、修理費がいくらになるかを教えてもらえます。

擦れや傷があっても修理できる範囲内なら寿命が来たとは言えません。専門家が直すのは難しいと判断した時は、取り替えのタイミングと思って新しい靴を探しましょう。

革靴の買い換え判断のポイント3:靴底がすり減って革まで傷んでいる

靴底の減り具合によっても買い替えを考えなければなりません。ヒールの一番下側、直接地面に触れるトップリフト部分はある程度すり減ったら交換が必要です。そのまま履き続けてしまうとヒール上部の革まで傷んでしまいます。

ソール部分も同じです。修理せず履き続けると削れて穴が開きます。ヒールもソールもダメージが大きいとそれだけ修理費用がかかるため、買い替えが得な場合があります。

革靴は日々のケアで寿命を延ばそう

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どんな革靴も愛用し続けていれば履けなくなる時はきますが、普段から脱ぎ履きや歩き方に気をつけていれば長持ちします。革靴の内側と外側のケアをきちんとすれば寿命はもっと延ばせます。

履く機会が多い靴ほど傷みやすいので、使用後は軽く汚れを落とし月に一度しっかりケアをして、できるだけ長く履けるようにしましょう。

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