目次
結婚式の断り方のマナー
結婚式を断る理由
結婚式を断りたい理由としてあげられるのは次のような理由が多いです。
- 他の結婚式と日程が重なってしまった
- 新郎新婦とそこまで親しくない
- 金銭的な理由や結婚式が苦手
- 仕事や外せない用事
- 妊娠中や出産後
- 体調不良
- 遠方に住んでいる
断るタイミング
事情は人それぞれなので、無理に出席する必要はありませんが、お祝い事のお断りは招待してくれた相手への配慮など細心の注意を払いましょう。
お断りの連絡は早めの連絡を心がけますが、早すぎも失礼のためすぐの返事はNGです。
招待状が届いてからお断りする場合は『1週間くらいしてから欠席の連絡』をするのが良いでしょう。また、断る理由がどのような理由であれ出席できず残念だという姿勢を見せることも大切です。
断り方
断り方のポイントは「相手を傷つけないよう、納得できる理由」を伝えることです。
結婚式が重なった場合
結婚式シーズンには起こりえることです。『残念ながら先約が入っている』と正直に伝えましょう。結婚披露宴には欠席でも、二次会が開催される場合二次会から参加をするというパターンもありでしょう。他の結婚式と重なっているという理由については、『身内の結婚』のみが基本です。
親しくない・金銭的な理由・結婚式が苦手な場合
新郎新婦と親しくないという場合やお金がないからという場合は、本当の理由をそのまま伝えず『やむを得ない事情』とするのが無難です。
相手に納得してもらえる言い訳としては『身内の結婚式と重なっている』『仕事が忙しい、出張が入っている』『子供の行事がある』『どうしても外せない用事がある』などがあります。
仕事・体調不良が理由の場合
前々から出張が入っていた等の理由は正直に伝えても失礼にはなりません。ただし『忙しい』『多忙』などの言葉は控えます。
また、体調不良の場合は基本的には理由ははっきり伝えないのがマナーのため『やむを得ない事情』とします。ですが、新郎新婦と親しい間柄であれば、心配をかけないよう正直に話し、大病ではない旨をちゃんと伝えるように配慮しましょう。
身内に不幸があった場合
身内に不幸があった場合、喪が明ける四十九日を過ぎるまでお祝い事には出席しないのが一般的です。もし、身内の不幸で欠席をする場合は、『当日はあいにくやむを得ない事情がある』と理由をぼかします。理由は詳しく伝えず、後日電話で直接報告をすると良いでしょう。
アフターフォローは忘れずに
結婚式を欠席することになった場合は、当日に電報を送ってお祝いの気持ちを伝えましょう。招待された結婚式を欠席する場合もご祝儀を贈ったほうが良いとされています。
ですが、招待状が届く前に打診をされた断った場合は、新郎新婦に迷惑がかかっていないためご祝儀は包まなくても問題ないでしょう。
ラインやメールで伝える結婚式の断り方
ラインで聞かれた場合はラインの返事もOK
正式な招待状が届くのは1~2か月前くらいで、招待状が届く前にラインやメールで結婚式の出欠を聞かれることが多いです。断ることが決まっている場合は、すぐにその場でお断りをするのがベストです。
ラインやメールで聞かれ場合は、その返信欠席と伝えて問題ありません。ラインやメールなど文章でお断りをする際のポイントは
- 招待に対してのお礼
- お祝いの言葉
この2点は基本のマナーですので、必ず伝えましょう。相手が納得する事情で伝えるのはOKですが『忙しい』と書くのはせっかく招待しくれた相手に失礼なためNGです。
身内に不幸があった場合も『やむを得ない事情があって』『はずせない用事があって』と理由をはっきり書かないことがマナーです。
また、招待状の返信のマナーでもある「句読点」を使う、使わないのマナーはLINEでの返信ではあいまいですが、使わずにしておいた方が無難です。親しい間柄であれば絵文字などを使っても問題ないでしょう。
ラインで返信するときの文例3つ
残念だけど〇〇の理由で欠席とさせてください
ごめんなさい。新居には遊びに行かせてね!
末永くお幸せに♡
あいにくその日は従妹の結婚式があるので残念ですが欠席します
お二人の幸せをお祈りします
お招きありがとうございます
あいにくはずせない用事がありますので欠席させていただきます
末永くお幸せに
招待状が来たあとの結婚式の断り方
すぐに返信しない
招待状が届いた後に欠席することになった場合、すぐに「欠席」と返信をするのはやめましょう。欠席することが明確でもすぐに返信をすると、最初から出席するつもりは無かったのだと新郎新婦に思われてしまうかもしれません。
ですが、期限間際になるのも新郎新婦に迷惑がかかりますので、届いてから『数日~1週間くらい』してからが良いでしょう。
また、より丁寧にお断りする場合は、返信をする前にメールか電話で結婚のお祝いと、やむを得ず欠席となるかもしれないができるだけ調整する、ということを伝えておくのがおすすめです。
欠席の理由を明記する or しない
LINEやメールでお断りする場合と同じで、正直に伝えたほうが良い場合と「やむを得ない事情」とあいまいな表現を使ったほうが良い場合とあります。
出張など前から決まっていたことや出産や親族の結婚式などおめでたいことと重なっている場合などは新郎新婦も納得できるため理由を明記したほうが良いとされています。一方、理由を明記しないほうが良い場合は次のようなケースです。
- 身内の不幸
- 体調不良や病気、怪我など
- 他の友人の結婚式と重なっている
- 趣味や旅行など
書き方のマナーと文例2つ
仕事が忙しくて欠席の場合でも「多忙」「忙しい」という言葉を使うこと、「、」「。」などの句読点や区切は終わりを意味するためNGですので気を付けましょう。また、必ず黒のペンを使い書き損じた場合は定規を使い二重線で訂正するのがルールです。
せっかくお招きいただきましたが やむを得ない事情で欠席させていただきます
末永いお幸せを心よりお祈り申し上げます
せっかくのお招きですが 出産を控えているため 欠席させていただきます
写真を見せてもらうのを楽しみにしています
末永くお幸せに
結婚式の余興・スピーチなどの断り方
結婚式での余興やスピーチ、二次会の幹事などを頼まれた時のお断りにもマナーがあります。まず、大切なイベントの大役に自分を選んでくれたことに対して「ありがとう」という感謝の気持ちを伝えましょう。
そのうえで、「申し訳ないのだけれど」とお詫びを述べてから「大きな仕事を任せられていて、十分な時間が取れない」「性格的に人前に出るのが苦手なため、迷惑をかけてしまうかもしれない」など理由を伝えます。
また、お断りする場合は依頼されたらすぐにできないことを伝えるようにしましょう。近くに住んでいる場合は、できたら会って伝えるのが望ましいです。
結婚式を欠席するときのご祝儀マナー
招待状が届いてからお断りする場合は、欠席する場合でもご祝儀を贈ったほうが良いでしょう。その場合の金額は本来のご祝儀の1/2から1/3程度と言われているため『1万円』が相場です。
招待状では出席としたけれどその後欠席することになった場合は、出席してご祝儀として渡す予定の金額を包むのが一般的のようです。
さいごに
結婚式は人生の晴れ舞台なので、親しい友人の場合はできる限り出席したいですが、事情があって欠席できない場合はマナーをもって迅速に伝えることが大切です。
さまざまな理由で行きたくない結婚式もあるでしょう。そのような場合も無理に出席する必要はないですが、失礼のないよう断り方のマナーを意識してください。