バナナの黒い部分は食べても大丈夫?カビや腐ってるわけではないの?

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バナナは熟成すると、徐々に黒い部分が現れ始めます。バナナは熟成するほど甘いということは知っているけれど、黒くなってしまうと、食べていいのか心配になる…と迷ってしまう人も多いでしょう。では、バナナの黒い部分は食べても大丈夫なのでしょうか。

バナナを保存していたら黒い部分が…どうしてる?

バナナ

甘くて美味しい、さらには手軽となれば、朝食やおやつに活躍するバナナ。お子様がいるご家庭であれば、購入する機会も多いのではないでしょうか。しかし、美味しくて使い勝手の良いバナナは、すぐに黒い部分が出てきますよね。

「2~3日でバナナが黒くなっちゃったけど、これは大丈夫なの?」と戸惑う方も少なくありません。中には、「もしかしたら腐っているのかもしれないから廃棄しよう」と泣く泣く捨てることを選択している人もいるでしょう。

しかし、このバナナの黒い部分、本当に食べることはできないのでしょうか。安全に食べたいけれど、せっかく購入したんだし食べられるなら食べたい…そう考えている人にとっては、気になりますよね。

バナナの黒い部分は食べても大丈夫!

食べても大丈夫

結論から言うと、バナナの黒い部分は食べても問題ありません。むしろ、黒い部分が出始めた頃くらいが熟成が始まった合図です。よりバナナの甘みを楽しみたいならば、黒い部分が現れ始めるまで待つのもおすすめです。

バナナの黒い部分=『タンニン』

では、このバナナの黒い部分は、いったい何なのでしょうか。どのような現象によって黒くなってしまうのでしょうか。

これは『タンニン』と呼ばれる成分が大きく関係しています。これはポリフェノールの一種で、酸化酵素と反応することで黒くなります。反応することで、酸化を防ぎ、長持ちさせる働きもあるため、腐ったりカビが生えているということではないのです。

バナナの皮に黒い斑点ができてからが食べ頃

実は黒い点ができてからが食べごろ

そして、バナナの皮に黒い斑点が見られることがありますが、これは一般的に『シュガースポット』と呼ばれています。こちらもタンニンが反応することで、黒い斑点が出る現象です。

このシュガースポットが出始めると、バナナが熟成し始めているサインです。つまり、より甘みが強くなっていることを意味しているため、「今が食べ頃ですよ」と教えてくれていると言っても過言ではありません。

また、シュガースポットが出ているバナナは、免疫力を高める働きがより強くなっていると研究の結果判明しています。健康のためにも、黒い斑点が皮に現れてから食べることをおすすめします。

バナナの消費期限はどのくらい?判断基準は?

バナナの賞味期限は?

バナナの消費期限は、明確に示されていません。各ご家庭での保存方法によって異なるからです。しかし、一般的に春から夏にかけては2~4日程度、秋から冬にかけては7~10日程度保つことが多いです。

しかし、前述したように、ご家庭の保存環境によって、消費期限は大きく異なります。冬場であっても4日ほどしか保たないご家庭もありますし、夏場であっても5日程度保つご家庭もあります。

酸っぱい臭いと実が溶けているバナナはNG

消費期限を判断する目安として、バナナの匂いや実の状態が基準になります。まずはバナナの臭いを確かめてください。酸っぱい臭いや明らかに違和感のある臭いを発している場合は、腐っている可能性が高いため、食べることを諦めてください。

また、バナナの皮を剥き、中の実がぐちょぐちょに溶けているという状態であれば、すでに食べることができないところまで酸化が進んでいるため、料理に使うことも避けるべきでしょう。

保存方法は基本的に『常温保存』

常温保存が重要

バナナはどのように保管するのがベストなのでしょうか。基本的には常温保存が推奨されています。バナナにとって適切な温度は、14~20℃です。元々南国の果物であるため、他の果物に比べると最適温度が少々高いです。

多くのご家庭では、バナナをかごに入れたり、市販で販売されている袋に入れたまま保管しているご家庭が多いかと思います。しかし、風通しを良くするため、袋に入れたまま保管するのはやめましょう。

現在は、バナナ専用のバナナスタンドなども販売されているので、場所に余裕があり、頻繁にバナナを購入する場合は、バナナスタンドの購入を検討するのも良いでしょう。良質な状態で、少しでも長くバナナを長持ちさせることができますよ。

冷蔵保存も可能!でも劣化が早まる可能性大

冷蔵だと劣化が早くなる

バナナは冷蔵保存も可能です。しかし、上記でご紹介したように、バナナの最適温度は14~20℃です。冷蔵庫は4℃以下の設定になっている製品が多く、野菜室であっても7℃以下に設定されている製品が大半です。そのため、バナナには不向きです。

室温が適切な温度であれば、冷蔵庫よりも常温保存が最適です。熟成も進みますし、劣化を早める心配もありません。

しかし、夏場は常温で保存してしまうと、室温が20℃を超えることも少なくありません。これでは、バナナにとって高すぎます。そのため、夏場は野菜室で保管することも検討しましょう。冷蔵庫で保存する場合は、新聞紙などで包み、その上からビニール袋を被せて保存してください。

バナナは皮に黒い斑点ができたら美味しさのベストタイミング

黒くなってからが一番おいしい

バナナの黒い部分は、一見不安になってしまいますが、実は「食べ頃ですよ」というサインです。熟成が進み、ちょうど良い甘みを味わえるタイミングなので、バナナを購入した際は、このシュガースポットが出たタイミングで食べることをおすすめします。

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