目次
ポインセチアの花言葉
ポインセチア全体の花言葉
彩り豊かなポインセチアですが、色によって花言葉が違ってきます。
まずはポインセチア全体の花言葉、それは、
- 祝福する
- 幸運を祈る
- 清純
- 聖夜
- 私の心は燃えている
という幸福感を表したものです。
「ポインセチア 花言葉」と検索すると「結婚しない」のワードが検索結果にあがってきますが、これは「結婚しない」という題名のドラマで演出されたプロポーズのシーンによるものです。
ポインセチアの花言葉が、「幸せにします」ではなく「祈ります」ということから、「結婚しないと」いうワードが出てくるようになったようですが、実際の花言葉の中には「結婚しない」という意味合いは存在しません。
赤いポインセチアの花言葉
ポインセチアの色と言うと、すぐに連想するのは赤色ですが、こちらの花言葉は全体の花言葉と共通しています。
「祝福する」「幸運を祈る」「聖夜」に加え、「私の心は燃えている」の4種類、特に最後の「私の心は燃えている」は、見た目どおりのとても情熱的な雰囲気を醸し出している花言葉です。
ピンクのポインセチアの花言葉
「思いやり」や「純潔」といった花言葉を持っているピンク色のポインセチアですが、歴史は比較的浅く、国内での品種改良により2009年頃に生み出された色合いです。
優しくて愛らしい色合いの中に、「思いやり」と「純潔」という花言葉はとてもマッチしていますので、いろいろなシーンで活躍する、使い道が多いカラーです。
白いポインセチアの花言葉
「慕われる人」「あなたの祝福を祈る」という意味合いがあります。赤の情熱的な内容に比べると、白いポインセチアの花言葉は、穏やかで優しいイメージですよね。
見た目の優しい雰囲気と、花言葉の丁寧で上品な意味合いが良くマッチしているので、尊敬する相手に、心からの気持ちを伝えるのに適した花言葉でしょう。
黄色いポインセチアの花言葉
ポインセチアの新しい色には、レモンスノーという品種の黄色いポインセチアがあります。白色を基調にして黄色がかった色合いで、その花言葉は「あなたの幸せを祈ります」となり、とても人気のある品種です。
色の主張があまりきつくないので、派手過ぎずおしゃれな雰囲気を演出したいシーンで利用されています。特に赤色のポインセチアとの相性が良く、上品な色合いが映えてとても魅力的です。
青いポインセチアの花言葉
クリスマスシーンでは、赤、緑、白の3色が定番ですが、最近では青のポインセチアを使ったリースをよく見かけるようになりました。
とても珍しい青色のポインセチアは、白いポインセチアに塗料を塗って人工的に作られたものなので、花言葉は今のところ存在しません。
まだ花言葉を持たない青のポインセチアですが、個性をだす意味でもひと際目立って素敵です。青というと空や海などのイメージがあるので、それに相応しい花言葉が、そのうちつきそうですね。
色別ポインセチアの花言葉
全体 | 祝福する、幸運を祈る、清純、聖夜、私の心は燃えている |
赤 | 祝福する、幸運を祈る、聖夜、私の心は燃えている |
ピンク | 思いやり、純潔 |
白 | 慕われる人、あなたの祝福を祈る |
黄 | あなたの幸せを祈ります |
青 | ─ |
※「結婚しない」という意味合いのポインセチアの花言葉は存在しない。
ポインセチアとは
ポインセチアの名称・原産地
メキシコ原産で、高温乾燥の地域に自生しているトウダイグサ科の常緑低木です。花言葉とは別に、原産地では、「聖夜」という意味の「ノーチェ・ブエナ」と呼ばれています。
日本に伝わったのは、明治時代のころで、「猩々木(しょうじょうぼく)」という和名を持っていますが、和名はほとんど使用されていません。
花名の由来
ポインセチアの花言葉とは別に名前の由来は、アメリカの初代メキシコ公使であり、植物学者でもあったJ・R・ポインセット氏が、メキシコで自生していたポインセチアを見つけ、アメリカに持ち帰って普及させたからと言われています。
帰国後、品種改良をして現在のようなきれいな植物となった功績がたたえられ、彼の名前からポインセチアと名付けられました。
ポインセチアの季節・花色など
ポインセチアが色づくのは、10月から3月頃で、中でも12月が一番の見ごろとなり、鮮やかな色合いの美しい姿がクリスマスを演出してくれます。
定番の赤以外にも様々なカラーバリエーションがあるポインセチアは、クリスマスフラワーとも呼ばれ、クリスマスシーズンの高揚感を盛り上げてくれる直物として定着しました。
珍しいゴールドカラーや、青色など次々と新しい色合いが生み出され、毎年出回る時期になると、素敵なポインセチアが店先を飾りたててくれます。
ポインセチアの本当の花
そもそもポインセチアは花なのかどうか、疑問に思ったことはありませんか?
一見、鮮やかな赤い部分が花びらと思いがちですが、実はこの赤色や白色のきれいな部分は花びらではありません。ここは「苞(ガク)」というつぼみを包んでいた葉っぱが変化したものであって、花びらとは異なります。
では花びらはどこかというと、苞の中央の辺りに集まって付いている緑色の部分です。ポインセチアは葉っぱや茎を切り取ると、白い樹液が出てきますが、メキシコの先住民はこれを解熱剤にしていたとされています。
《 ポイント 》
- ポインセチアが日本に伝わったのは、明治時代。
- 名前の由来はアメリカ人であるポインセット氏から。
- 色づくのは10月から3月頃で、12月が一番の見ごろ。
- 赤い部分は花びらでなく葉っぱが変化したもの。
- ポインセチアの花びらは苞の中央に集まっている緑色の部分。
クリスマスの花がポインセチアとされている由来
花言葉とは別にポインセチアが、クリスマスを飾る花の象徴と言われる由来は、赤、緑、白のカラーにあります。
キリスト教の世界での赤は「キリストの血」、緑は「永遠の命の象徴」、白は「純潔」を意味することから、全てを揃えた縁起のよいポインセチアを「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ぶようになったのです。
キリストの誕生祭で使われたのが始まりで、徐々にクリスマスの飾りつけに使う花として普及していったといわれています。
また、ポインセチアの小さな赤い花とそれを囲む苞が、「ベツレヘムの星」をイメージさせるところからも、ポインセチアは聖なる願いを込めたクリスマスにぴったりのお花と言えるでしょう。
《 ポイント 》
- ポインセチアはキリストの誕生祭で使われたのが始まり。
- 縁起のよいポインセチアを「ノーチェ・ブエナ(聖夜)」と呼ぶ。
- ポインセチアは小さな赤い花とそれを囲む苞が、「ベツレヘムの星」をイメージさせる。
ポインセチアを育てるときのコツ
花言葉以外に冬のイメージが強いポインセチアですが、実は寒さに弱く0度以下で落葉してしまいます。日中は、日光が当たる窓際などの暖かい場所に置き、温度が下がる夜間には窓際から部屋の中央に置くようにしましょう。
4月から10月の生育期間は、土の表面が乾いた際にたっぷりと水やりを行いますが、生育が鈍る冬場の水やりは控えめにしましょう。
ポインセチアをそのままにしておくと、枝からたくさんの芽が出て、見た目のバランスが崩れてきます。5月中旬から8月中旬までの間に剪定を行うことで、見た目の美しさを保つことができます。
《 ポイント 》
- ポインセチアは寒さに弱く0度以下で落葉する。
- ポインセチアの冬場の水やりは控えめにする。
ポインセチアの種類
ウィンターローズ
花言葉の名前のとおり、冬に咲くローズのイメージのクリスマスを代表するポインセチアです。カールした苞がバラのように見えることから「ウィンターローズ」と名付けられました。
ベルベットを思わせるようなゴージャスな質感はとても存在感があり、お部屋を一気にクリスマスの雰囲気に包んでしまいます。
ウィンターローズ・マーブル
すでに販売されているウィンターローズの特徴をそのまま受け継いだ、先の尖ったポインセチアと異なり、苞が内巻きになる柔らかい雰囲気のカーリー品種です。
クリーム色の葉に鮮やかなローズ色の斑がマーブル状に入るタイプで、花期が長いので、クリスマス以降も長く楽しむことができます。
アバンギャルド
2003年に発表されたポインセチアの品種で、刻みの入る苞のコントラストがはっきりしているのが特徴的です。晩生種ですが、開花前の生育が旺盛でよく伸びます。
カルーセル
あまり伸びないやや矮性のあるタイプのポインセチアで、茎が堅く枝折れしにくいので扱いやすいです。最大の特徴は苞が波打ってフリルのようになることでしょうか。
プリンセチア
鮮やかな花びらのような赤い葉を、淡いピンク色に改良したポインセチアが「プリンセチア」です。ピンク色の他にも白い葉をつけるものや、ピンクの濃さが違う色合いのものまで様々あります。
「プリンセチア・ホットピンク」は、パッションピンクのような鮮やかなピンクカラーで、とくに女性に人気の種類で売り切れてしまうことが多いようです。
「プリンセチア・クリスタルスノー」は純白カラーがホワイトクリスマスをイメージする、ロマンティックで魅力的なカラーです。
レモンスノー
ポインセチアを人工的に彩色していると思ってしまうほど、蛍光色に近い黄色系の鮮やかな色をしています。矮性なので大鉢には向きません。
アイスパンチ
赤い苞の中央部分に、白もしくはピンク色の美しい斑が入る人気のポインセチアの品種です。
夏の高温に大変弱いのですが、それにも関わらず2006年頃には注目の品種となりました。晩生種で細身なわりに良く伸びますので、暖地では5号鉢くらいまでの小さめの鉢で育てるようにします。
ゴールド
ゴールドカラーのポインセチアは、世界でもあまり見かけないとても珍しいポインセチアです。温かい場所ではサーモンピンク、やや寒い場所ではゴールドというように、温度により色あいが多少変化します。
プリメーロジングル
赤にクリーム色の斑の入った少し珍しい品種で、雪がちらついて葉っぱに積もっているようなイメージ、もしくは金箔を散らしたように華やかなに見える品種です。こちらは珍しいポインセチアを飾りたい方におすすめです。
最後に
ポインセチアの花言葉や由来、色それぞれに花言葉が付けられていることについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
クリスマスのイメージが強いポインセチアですが、花言葉の由来から、結婚式で使う花としても女性に人気があるようです。
「祝福」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」「清純」などの花言葉は、花嫁さんにこれ以上ピッタリなものは無い、というほど、そのシチュエーションに相応しい花です。そんな花言葉持った花を身に付けながら、新郎の元へ向かう素敵な姿を想像するだけでわくわくしてきますね。
たった1輪でも周りにインパクトを与えるポインセチアを、クリスマスシーンだけでなく、是非ウエディングのコーディネートにも使ってみましょう。