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観葉植物を置きたい…でも種類には注意!
部屋に観葉植物があると、緑があるだけで癒されますよね。観葉植物はインテリアとして人気ですが、どれを選んでも簡単に育てられるとは限りません。実際は、種類によって水やりや光の管理、温度管理が難しいものがあります。
今回は初心者にとって難しい植物を分かりやすく紹介し、その後に初心者でも育てやすい種類を解説していきます。
育てるのが難しい観葉植物8選
観葉植物には簡単に見えるけれど、実は管理が難しく初心者が苦戦する植物があります。育てるのが難しい理由を、植物ごとに見ていきましょう。
① アジアンタム
- 水やりむずかしさ:★★★★☆
- 湿度のこだわり:★★★★★
- 光のこだわり:★★★★☆
- 剪定頻度:★★☆☆☆
アジアンタムはかわいらしい葉が人気ですが、乾燥にとても弱い植物です。少しでも水やりを忘れると葉がすぐに縮れてしまい、一度縮れた葉は元には戻りません。
また高い湿度を好みますが、風通しが悪いとカビが発生します。温度管理も難しく、冬に室温が15℃以下になると弱ってしまいます。そのため、こまめな水やりと葉への霧吹き、湿度と通気性の両立が求められます。
② レックスベゴニア
- 水やりむずかしさ:★★★★☆
- 湿度のこだわり:★★★★☆
- 光のこだわり:★★★☆☆
- 剪定頻度:★★☆☆☆
レックスベゴニアは美しい模様の葉が特徴の観葉植物ですが、湿度の調整が非常に難しい植物です。湿度が高すぎると根腐れし、低すぎるとすぐに葉が枯れてしまいます。さらに直射日光に弱く、日光が強すぎる場所では葉焼けを起こします。
初心者が挑戦すると、水やりの量や湿度の管理で頻繁に失敗してしまうため、室内で湿度を常に50%以上、かつ蒸れない環境を作り出す必要があります。
③ カラテア
- 水やりむずかしさ:★★★★☆
- 湿度のこだわり:★★★★★
- 光のこだわり:★★★★☆
- 剪定頻度:★★☆☆☆
カラテアは個性的な模様が魅力ですが、環境の変化に敏感で初心者には難しい植物です。特に湿度管理に注意が必要で、空気が乾燥すると葉の先端がすぐ茶色く枯れてしまいます。
直射日光は避けつつ、ほどよい明るさを保つのも難しい点で、室内で適度な湿度と日当たりを常に調整するスキルが求められます。室温も15℃以下では葉が落ちるため、季節ごとの温度管理も欠かせません。
④ ビカクシダ(コウモリラン)
- 水やりむずかしさ:★★★★☆
- 湿度のこだわり:★★★★☆
- 光のこだわり:★★★☆☆
- 剪定頻度:★☆☆☆☆
独特の見た目が人気のビカクシダですが、板に張り付けて育てる方法が一般的で、初心者には非常に難易度が高い植物です。
板付けの場合、水やりの頻度が多く必要で、乾燥するとすぐに枯れてしまいます。水やりの量やタイミング、空気の湿度の微妙な管理が難しく、冬場の低温にも弱いため、育成環境の細かな調整が必要です。
⑤ アロカシア
- 水やりむずかしさ:★★★★☆
- 湿度のこだわり:★★★★☆
- 光のこだわり:★★★★☆
- 剪定頻度:★★☆☆☆
アロカシアは、大きくてエキゾチックな葉が特徴的ですが、寒さに非常に弱く、湿度が高い環境を好む植物です。
温度が10℃以下になると葉が落ちてしまうこともあり、冬場は常に暖かく湿度のある環境を維持する必要があります。水やりをしすぎると根腐れを起こし、少なすぎると葉が枯れるため、水やりの量を適切に調整する技術も求められます。
⑥ ユーカリ(室内管理)
- 水やりむずかしさ:★★★★☆
- 湿度のこだわり:★★☆☆☆
- 光のこだわり:★★★★★
- 剪定頻度:★★★★☆
ユーカリは爽やかな香りが人気の植物ですが、成長がとても早く初心者には管理が難しい種類です。枝がどんどん伸びていくため、頻繁に剪定を行う必要があり、慣れていないと剪定のタイミングを見逃してしまいます。
また、ユーカリは乾燥に弱く、水やりが少ないとすぐに葉が落ちますが、多すぎても根腐れを起こします。強い光を好むため室内では徒長して葉が落ちることも多く、バランスよく管理するのが非常に難しいです。
⑦ オリーブ(室内栽培)
- 水やりむずかしさ:★★★☆☆
- 湿度のこだわり:★★☆☆☆
- 光のこだわり:★★★★★
- 剪定頻度:★★★☆☆
オリーブはおしゃれなインテリアとして人気がありますが、本来は日光と風通しを好むため、室内で健康的に育てることは困難です。日当たりが足りないと枝が細く伸び、葉が落ちてしまいます。
さらに、冬場は寒さに弱く、室内でも暖かい場所に置かないと葉が枯れることがあります。室内でオリーブを元気に保つには、日当たりの良い窓辺に常に置き、適度な風通しを作る必要がありますが、初心者には非常に難しい管理が求められます。
⑧ チランジア(エアプランツ)
- 水やりむずかしさ:★★★★★
- 湿度のこだわり:★★★★☆
- 光のこだわり:★★★★☆
- 剪定頻度:★☆☆☆☆
チランジアは土が不要で気軽に見えますが、意外と繊細で初心者には育てにくい植物です。特に水やりのタイミングが難しく、空気中の湿度だけでは足りない場合が多いため、定期的に水に浸ける(ソーキング)必要があります。
しかし、水やりの頻度が多すぎると腐ってしまい、少なすぎるとすぐに乾燥して枯れるため、ちょうどよい水やりの間隔を見つけるのが難しいとされています。また直射日光にも弱く、室内でほどよい明るさをキープするのが大切です。
初心者が育てやすい観葉植物はこれ!
初心者が観葉植物を楽しむには、まず育てやすい種類から始めることがポイントです。育てやすく人気が高い植物をご紹介します。
ポトス
ポトスは初心者が育てやすい観葉植物の代表です。乾燥に強く、水やりは週に1~2回程度で十分です。耐陰性もあるため、日当たりが悪い室内でも元気に育ちます。つるを伸ばして垂れ下がる姿が美しく、棚や天井から吊るして飾るのも人気の楽しみ方です。
サンスベリア
サンスベリアは乾燥にとても強く、初心者でも簡単に管理できます。水やりは2週間に1回程度でよく、日陰でも育つため置き場所にも困りません。また空気清浄効果が高いといわれており、寝室に置いて楽しむ人も多い観葉植物です。
パキラ
パキラは初心者に特におすすめの植物です。水やりも簡単で、土が乾いてから与える程度で十分です。ただし、明るい場所を好むため、暗すぎる場所では枝が間延びしてしまいます。成長が速いため、定期的に剪定を行うことで美しい形を保つことができます。
モンステラ
モンステラは葉にある独特の切れ込みが美しく、部屋の雰囲気を一気に華やかにしてくれます。耐陰性もあり、明るい半日陰で元気に育ちます。水やりは週に1~2回でよく、多少乾燥しても枯れることはありません。初心者でも安心して育てられる観葉植物です。
ガジュマル
ガジュマルは精霊が宿るとされる縁起の良い植物で、初心者でも簡単に育てられます。水やりは土の表面が乾いたときに行う程度でよく、日当たりのよい窓辺で育てると健康的に育ちます。冬場の寒さにも比較的強いため、季節を通じて管理がしやすい植物です。
アイビー
アイビーは丈夫で初心者向きの観葉植物です。多少日陰でも育つので、場所を選ばず手軽に飾ることができます。ただし、伸びすぎることがあるため、時々剪定して形を整えることが大切です。葉の模様も豊富で、お部屋のインテリアに合わせて楽しむことができます。
ドラセナ・マッサンゲアナ(幸福の木)
ドラセナは育てやすさで定番の植物で、「幸福の木」として親しまれています。乾燥に強く、水やりも週に1回程度で十分です。直射日光を避けた明るい場所に置くと、葉が美しく保たれます。丈夫な性質で長く育てられ、初心者に最適です。
ユッカ(青年の木)
ユッカは乾燥に非常に強く、多少の水切れでも枯れません。週に1回程度の水やりで十分で、日当たりの良い場所に置くと元気に育ちます。シンプルで存在感のある見た目から、男性にも人気の高い観葉植物です。
まとめ
観葉植物を育てるときは、種類によって管理の難しさが大きく異なります。植物の特徴を理解し、自分の生活環境に適した種類を選ぶことで、失敗を防ぐことができます。
また、初心者にとっては、いきなり難しい種類に挑戦するよりも、育てやすい植物で経験を積んでから段階的に挑戦すると、より植物との暮らしを楽しめます。
植物は生き物ですから、環境変化による影響も避けられません。購入後は置き場所を頻繁に変えず、植物が環境に馴染むまでじっくりと見守ってあげましょう。