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結婚式の受付を頼まれたときの服装選びのポイント
受付は結婚式に訪れたゲストが最初に立ち寄る場所です。ここでゲストをお迎えして芳名帳に記帳してもらったり、ご祝儀を受け取るのが受付の仕事です。
結婚式の受付係に好ましい服装とは、一般のゲストと同じでも構わないのですが、清楚で明るいイメージを心掛けて、なおかつ地味になりすぎない服装となるのが良いとされています。
女性の場合
まずは結婚式の受付および結婚式へ参列する人の服装のマナーから確認しておきましょう。絶対にやってはいけないことは3つあります。
- 白いドレス
- 過度な露出があるドレス
- 素足
結婚式の受付の服装として1番やってはいけないことは「白いドレス」を着ることです。結婚式において白いドレスは花嫁だけのものになるので選んではいけません。
次に「過度な露出」ですが、肩が露出しているドレスや膝よりも上の丈のドレスは結婚式の服装としてよろしくありません。
そして「素足」は結婚式の受付の服装としてNGです。必ずストッキングを着用します。結婚式で履くストッキングはベージュのものを履きます。
絶対にやってはいけないという服装のマナーを確認したので、結婚式の受付係をするにあたり、より良い印象を与える3つのポイントも確認しておきましょう。
服装選びのポイント①:明るく華やかな印象のドレス
結婚式の受付は色々な方がいらっしゃるし、両家の顔になるのでダーク系のカラーでしっかりした印象にしておいた服装が良いと考える人も多くと思いますが、決してそんなことはありません。
結婚式の受付をする男性の服装はダークスーツを着るのでどうしても暗い印象となるので、女性は明るいフェミニン系カラーのドレスの服装で華やかさをプラスしても問題ありません。
とは言え落ち着いたダーク系のカラーのドレスの服装が好きな人もいると思うので、落ち着いたダーク系のカラーのドレスの服装を着る場合には、羽織るものを明るい色にしたり、アクセサリーで華やかな印象になるようにしましょう。
服装選びのポイント②:動きやすいコーディネート
結婚式の受付は立って挨拶をするだけなのでは?と思っている人もいらっしゃるかもしれませんが、実際にはご祝儀を受け取り、披露宴の座席表を渡してなど、ハードな動きをすることはありませんが、手を動かし続けます。
参列者が多いほど受付をする人数も多くなるので、ボレロの服装を羽織る場合は窮屈過ぎないサイズの服装を選んだり、ショールを羽織る場合はズレ落ちたりしないように工夫をする必要があります。袖のあるドレスの服装を選ぶとそのような心配は無くなります。
服装選びのポイント③:お辞儀をしたときに胸元が見えないドレス
結婚式の受付の服装を選ぶときに忘れてしまいがちになりますが、受付では参列者が来るたびにお辞儀をしたり、参列者のリストを確認したり前かがみになることが多くなります。
前かがみになる度に胸元が広がって見えてしまっては、マナーを守ったドレスの服装を着ていても印象が悪くなってしまします。胸元の開きが少ないドレスの服装や胸元が見えないよう工夫のされたドレスの服装を選ぶことも重要です。
結婚式の受付係は顔周りの印象が重要になります。結婚式の参列者は受付のテーブル越しにあなたと対面するので、基本的に上半身しか見えていません。
服装のマナーの面から考えても、肩を隠す上品なボレロや品の良い印象を与えるパールを取り入れてメイクとヘアスタイルがまとまればコーディネートは完成します。
アクセサリー
アクセサリーはパールを基本に上品な印象を持たれるように派手になりすぎないよう心がけましょう。結婚式の受付ではお辞儀をすることが多くなるので長いネックレスは避けましょう。
ヘアスタイル
女性のヘアスタイルは、アップやハーフアップにして、お辞儀をしたときに顔にかからないようにセットしましょう。ヘアアクセサリーを付ける場合も新婦より派手になってしまわないように大きすぎるものを避けたり、生花の髪飾りは新婦が使うことが多いので避けましょう。
メイク
ドレスに合わせた上品で華やかなメイクを心がけますが、主役は新婦となるので、目元を華やかな色にしたなら、口紅やチークは抑えめにするなど、あまり派手になりすぎないよう気を付けましょう。
手元
結婚式の受付はご祝儀を受け取ったり、芳名帳への記入を促したり手元を見られる機会が多くあります。爪は短く切り、汚れなどがないよう清潔に手元のケアを忘れずにしましょう。
男性の場合
結婚式の受付を依頼された男性の服装は、スールが基本になります。フォーマルにふさわしいブラックスーツまたは濃いグレーやネイビーのスーツの服装を選びます。
スーツの柄はできるだけ控えめにチェックやストライプは避けましょう。
シャツ
シャツの色は白が基本となりますが、友人が中心となるようなカジュアルな式では淡いパステルカラーでも問題はありません。柄は無地か同系色の織り柄といった目立たないの服装ものにしましょう。
シワが無いようにしっかりアイロンがけしておくのを忘れないようにしてください。
ネクタイ
ネクタイの色は、光沢のある白やシルバーのものを選んでおくと無難です。他の色を選ぶ場合派手になりすぎないように、淡いパステルカラーや落ち着いた色を選ぶようにしましょう。
但し黒いネクタイは弔事用となるので結婚式ではNGです。ネクタイは無地のものを選び、柄がある場合も派手な物は避けましょう。
靴
靴は黒の紐つきの革靴が基本となります。ストレートチップというつま先の部分に横に1本線が入っているものが、冠婚葬祭で履くことができるフォーマルな靴です。つま先に装飾が無いプレーントゥでも問題はありません。
靴の色に関してですが、カジュアルな結婚式でしたら落ち着いた茶系の色の靴でも問題ありませんが、受付をする場合は黒を選んでおきましょう。
しっかりきれいに磨いておくことを忘れてはいけません。男性の場合は靴下も黒となりくるぶしが隠れる長さにするのがマナーです。
ポケットチーフ
ポケットチーフはスーツの胸のポケットから覗かせることで、フォーマルさを演出してくれます。
結婚式で使うポケットチーフは白で無地が基本になります。カジュアルな結婚式の場合はポケットチーフをネクタイと同色にすると統一感が出ます。
ヘアスタイル
男性は髪が短いスタイルでも整髪料できれいに整え、髭を剃り清潔感を大切にしましょう。
手元
男性の場合も手元の清潔さは重要です。結婚式の受付はご祝儀を受け取ったり、芳名帳への記入を促したり手元を見られる機会が多くあります。爪は短く切り、汚れなどがないように手元のケアを忘れずにしましょう。
《 ポイント 》
- 結婚式によっては新郎新婦の意向でドレスコードが決められている場合もある。
- 結婚式の服装を選ぶ前に事前に新郎新婦の意向を確認しておくことが重要。
結婚式の受付係の仕事
結婚式の受付係をする上で主な仕事とポイントは以下の通りです。
- 親族の立場になって結婚式の参列者をお迎えし挨拶をする
- 結婚式の参列者の芳名帳への記帳をお願いする
- 結婚式の参列者からご祝儀を受け付けてお金の管理をする
- 結婚式の参列者に席次表や席札を渡して会場の案内をする
上記の結婚式の受付係の仕事内容は基本ですので、他に希望があるか新郎新婦に前日までに確認しておきましょう。結婚式の受付係をする場合は前日までに集合時間と開始時間を必ず確認しておくことが重要です。
ほとんどの結婚式では受付開始が30分前になるのですが、早めに来場するゲストもいるので開宴1時間前には集合して確認事項や流れを打ち合わせしておきましょう。
結婚式の受付係同士が初対面のこともあるので役割分担を確認しておきます。
結婚式の受付係は基本新郎側新婦側がそれぞれ2名ずつ担当し、1名が主に記帳とご祝儀を受け取る係、もう1名が主にご案内・誘導をする係となるので、誰がどこを担当するなど細かい点まで確認しておきましょう。
式場スタッフとの打ち合わせ
ほとんどの場合は、結婚式の受付で必要な備品は会場側で用意してくれるので、式場スタッフに確認しておきましょう。
- ご祝儀を納めるためのお盆
- 芳名帳
- 筆ペンなど筆記用具
- 参列者リスト(新郎新婦側で用意している場合もあります。)
- 席次表
- 駐車券(会場側で別にお渡ししている場合もあります。)
確認と説明をしっかり受けて、段取りが悪くならないようにしておきましょう。
式の受付開始前に済ませておくこと
結婚式の受付が始まってしまうと基本的に持ち場を離れることができなくなります。トイレを済ませておいたり、身だしなみや服装をしっかりチェックして整えておきましょう。
《 ポイント 》
- 結婚式の受付が始まる前に疑問に思うことが無いように小さなことでも全て事前に確認する。
- 結婚式の受付が始まる前にトイレを済ませておいたり、身だしなみや服装をしっかりチェックして整えておく。
実際の受付の流れ
結婚式の受付が始まると、次のような流れで受付が進行します。まずは確認して当日戸惑うことのないようにしましょう。
ご祝儀を受け取る場合
参列者:「本日は誠におめでとうございます。」
受付係:「親族側の立場として「ありがとうございます。」
参列者がご祝儀袋を手渡す
受付係:「ありがとうございます。お預かり致します。」
ご祝儀袋を受け取り管理する担当者に手渡しします。
ご祝儀袋管理する担当者は、参列者のリストを確芳名帳は認してご祝儀を受け取ったというチェックを残します。リストでの確認をしたら、ご祝儀を納めるためのお盆の上にご祝儀袋を置きます。
芳名帳への記帳をお願いする場合
結婚式の芳名帳は参列者側に向けて置いて、記入していただく箇所を手で示し筆記用具を両手で手渡しします。
受付係:「恐れ入りますが、こちらにご記帳をお願いいたします」
参列者に芳名帳に記帳してもらいます。焦らせることなく丁寧に対応することを心がけましょう。
配布物を手渡して控え室の案内する場合
結婚式の参列者に芳名帳へ記帳してもらったら、席次表を手渡して手を控え室の方向に向けて控え室の案内をします。
受付係:「お飲み物のご用意がございます。開宴まで今しばらく控え室のほうでお待ちくださいませ。会場の準備が整いましたらお呼びいたします。」と案内して次の参列者を迎えます。
結婚式の参列者リストを確認したときにお車代や駐車券をお渡しする参列者の場合は、控え室に案内するこのタイミングでお渡ししましょう。
参列者が全員揃ったら
結婚式の参列者が全員揃っていることが確認出来たら受付を締めます。ご祝儀と芳名帳を専用の袋に入れて、決められた人に直接手渡しましょう。ご祝儀と芳名帳を入れる専用の袋は会場で用意してくれています。
会場のスタッフに渡して会場の金庫に保管することになっている場合は、決められた会場のスタッフと金庫まで一緒に出向いて、しっかり保管されたことを確認して鍵を預かりましょう。
鍵や袋をお渡しする相手は基本的には新郎新婦の兄弟または両家の親戚の誰か指定されているので事前に誰にお渡しするか確認しておきましょう。
その時に「本日誠におめでとうございます。結婚式の受付は無事は滞りなく済ませました」と祝福の言葉を添えてお渡ししましょう。
遅刻する人がいた場合
結婚式の会場に到着していない参列者がいた場合、基本的に結婚式の受付係のうちの1人か2人だけ受付に残り、他の受付係は結婚式会場に向かいます。
開宴時間になる頃には、会場のスタッフがそろそろ会場の方にと声をかけてくれるので、そこで受付を締めご祝儀と芳名帳を専用の袋に入れ決められた人に渡します。
《 ポイント 》
- 結婚式の受付係も新郎新婦側の立場となって受付時の服装等、参列者に失礼が無いよう丁寧な対応を心がける。
結婚式当日の打ち合わせで確認しておくこと
結婚式の受付時の服装以外にも、基本的なことは実際の結婚式の受付の流れの項の中でも説明しましたが、受付開始前に確認しておくことをまとめると以下の通りです。
受付で預かったご祝儀の保管先
結婚式のご祝儀は大切な貴重品です。会場のスタッフも気を遣う重要なことなのでしっかり確認しておきましょう。一時的にでも会場の金庫に預ける場合は、スタッフと一緒に金庫まで出向いて保管場所を確認しておきましょう。
集めたご祝儀と芳名帳を親族の誰にお渡しするのか
結婚式で集めたご祝儀と芳名帳をお渡しする相手は、新郎新婦の兄弟もしくは親戚となります。受付が始まる前に1度挨拶して確認しておきましょう。
受付からお車代を渡す参列者名
結婚式の受付の際にお車代を渡す参列者名がいる場合は、参列者名を確認し参列者のリストにメモをしてお渡しできないという事がないように確認しておきましょう。
新郎新婦または親族に取り次ぐ必要がある参列者
結婚式の受付に来た後、新郎新婦または親族に取り次ぐ必要がある参列者がいる場合は、その参列者名を確認し参列者のリストにメモをして、取り次げなかったということが無いよう確認しておきましょう。
遅刻する方への対応
結婚式の遅刻者のご祝儀はどのように親族に渡るようにするのか、または遅刻者の分は会場スタッフに案内を任せるのか確認しておきましょう。
参列者によく聞かれる質問に対して
結婚式の受付をしていると参列者から「お手洗いはどちらですか?」「クロークはどちらですか?」「喫煙所はどこですか?」「授乳室はありますか?」といった質問を受けることがあるので、会場内のどこにあるか事前に把握しておくと役立ちます。
《 ポイント 》
- 結婚式の受付は、一時的とは言え大切なご祝儀を預かることになる。
- ご祝儀等の管理方法はしっかりと確認し無事親族へお渡しできるよう細心の注意を払う。
お礼は1度断ってから受け取りましょう
結婚式の受付時の服装以外の注意点として、結婚式の受付係を引き受けてくれたお礼を親御さんやご親族の方にいただくことがありますが、一旦はお断りしてそれでもとなった場合は、「お気遣いいただきありがとうございます」と一言添えて受け取りましょう。
最後に
今回は結婚式の受付の服装とマナーと当日の流れと確認しておくことについて詳しく紹介しました。
結婚式の受付を頼まれるということはごく親しい、とても信頼できる人として指名してくれていることにもなるので、失礼や失敗が無いようできるだけ前もって細心の注意をしながら確認し滞りなく大役を務めることができるようにして、笑顔を忘れず新郎新婦の特別な日をお祝いしてあげましょう。