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ラベンダーの花言葉とは
花には、ひとつひとつ「花言葉」があります。象徴的な意味を持たせるために植物に与えられています。ラベンダーの花言葉をご存知でしょうか。
ラベンダーは「ハーブの女王」と呼ばれ、フランスや北海道で多く生息する夏の花として代表される花です。そんなラベンダーですが、多くの花言葉を持っています。
今回は、そんなラベンダーの持つ花言葉を7つ紹介していきます。花束を贈る際など、ぜひ参考にしてみてください。
あなたを待つ
ラベンダーの花言葉には「あなたを待っています」というものがあります。この言葉は、ヨーロッパのある言い伝えからきていると言われています。
ラベンダーという名前の少女が、あるとき美少年に恋をしました。少女は告白できずに待ち続け、一輪の花になってしまったというものです。そこから生まれたのがこの「あなたを待つ」という花言葉と言われているようです。
このように花言葉の由来には、ヨーロッパなど世界各地の伝説や神話からにきている例は他にもたくさんあります。
静寂
「静寂」は、ラベンダーの香りが心を落ち着かせることに由来すると言われています。
ラベンダーの香りをかぐと、自然と落ち着いてリラックスできるという方も多いのではないでしょうか。ヨーロッパでは古くから、ラベンダーは薬草として使われていました。
アロマセラピーでもラベンダーの香りはポピュラーなものです。自然と落ち着くといったラベンダーのイメージは、「静寂」という花言葉がよく似合います。
期待
「あなたを待つ」という花言葉を紹介しましたが、この由来になったヨーロッパの伝説から「期待」という花言葉も派生したと言われています。
いつしか彼が振り向いてくれるのでは、と少女が期待し待ち続けた様子を表しています。ロマンティックな言い伝えを由来にする花言葉と、薬草として用いられてきた特徴などからきている花言葉、ラベンダーにはどちらも存在しています。
この言い伝えの少女の場合、「期待」といっても「儚い期待」というイメージを受けますが、ほかにも「期待」という言葉が持つそのままのプラスの意味もあります。
不信感
ラベンダーが不思議なほど強い香りを放つということから「不信感」という花言葉もあります。
ラベンダーの香りで落ち着く人がいたとしても、科学の発達していない時代ではどうしてそのような作用があるのか、よくわからないものだったに違いありません。
そのラベンダーの持つパワーが「人を惑わすもの」として考えられていた時代もあり、マイナスなイメージの花言葉がついたと言われています。強い香りも、古くは人々に不信感を与えるものだったことがよくわかります。
疑惑
「不信感」と同じく、マイナスな意味の花言葉として「疑惑」という意味もあります。
ラベンダーの特徴である強い香りが、「なぜこれほどまで強い香りを放つのか」という疑問から生まれたと言われています。強い香りを放つラベンダーの個性がプラスの要素にもマイナスの要素にも働き、そのイメージから花言葉にも由来しています。
現代では、恋人に花を贈る際に悪い意味を持たせるとも言われています。
繊細
「繊細」も、薬草として用いられてきたラベンダーの特徴から誕生した花言葉のひとつです。
アロマセラピーの基礎を築いたといわれている、ルネ・モーリス・ガットフォセという研究者がいました。彼は実験中に手に火傷をしてしまいますが、とっさにラベンダー精油に浸した結果、傷の治りが良くなるのではないかと思い立ったそうです。
こうした人に優しいイメージもあいまって、「繊細」という花言葉につながっています。
優美
ラベンダーが開花した姿や、心地良い香りを一言で表すなら「優美」という言葉がよく合います。そのラベンダーの姿からこの花言葉がつけられました。
部屋の中に飾ったり、アロマとして利用すれば「優美」そのものです。癒し効果や上品さを得ることができるため、生活に取り入れる人もたくさんいるのでしょう。見た目も鮮やかで美しく「優美」は花言葉としてぴったりでしょう。
英語でのラベンダーの花言葉
ラベンダーには英語での花言葉も存在します。日本語の花言葉とも近い意味もありますが、代表的なものを3つ紹介します。
英語での花言葉にも、マイナスな意味とプラスな意味のものが混在しています。英語の花言葉は、より起源に近いものがあり、その意味を知ればラベンダーの魅力にもっと近づくことができるでしょう。
献身的な愛「devotion」
ヨーロッパでの花言葉の中には「献身的な愛」という意味の「devotion」という言葉があります。
そのため、ヨーロッパでは古くから花嫁のサムシングフォーのひとつ「なにか青いもの」としてブーケに用いられることも多くあります。サムシングフォーとは、結婚式の日に花嫁が身につけると幸せになると言われている「4つのもの」です。
ラベンダーの鮮やかな紫色は、見た目にも美しく華やかです。ラベンダーの花束は、結婚式だけでなく、恋人や家族へのプレゼントとしてもおすすめです。
沈黙「silence」
「沈黙」という意味の「silence」も英語の花言葉のひとつです。
ラベンダーの香りでリラックうできることから生まれた花言葉とされています。日本語ではその強い香りから「疑惑」という花言葉が与えられましたが、一方英語では「沈黙」という花言葉がつけられています。
「沈黙」には良くないイメージもありますが、日本語での「静寂」と近い意味と言えるでしょう。ここでも、ラベンダーの薬効から生まれた花言葉が存在しています。
疑い「distrust」
「疑い」という意味の「distrust」も英語での花言葉として使われています。
日本語での「疑惑」や「不信感」とほとんど同じ由来とされています。「distrust」を直訳すると「不信」「疑惑」なので、これは日本の訳し方による違い程度のものだと言えるでしょう。
ラベンダーが持つ強い香りは古くから万国共通の認識です。ラベンダーには、日本語と同様、英語でもマイナスな要素とプラスな要素が入り混じっています。
ラベンダーの香りの活用方法3つ
ラベンダーには、その強い香りや美しい見た目を活かした活用法が多く存在しています。
古くから薬草として使われていたこともあり、癒し効果も抜群です。自分用としても、贈り物としてもぴったりなものがたくさんあります。
今回はラベンダーの香りを利用する方法を3つ紹介します。簡単に自分で作れるものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
方法1:エッセンシャルオイル
エッセンシャルオイルは、ラベンダーの香りをもっとも活かしたもののひとつです。
ラベンダーのエッセンシャルオイルにはさまざまな効能があります。お風呂で浴槽に数滴垂らせば、リラックスできる優雅なバスタイムになるでしょう。
38度前後のぬるま湯にするとよりリラックス効果が期待できます。ティッシュなどに染み込ませ、手作りの芳香剤を置いてみるのも良いでしょう。
方法2:ハーブティー
ラベンダーティーとして、ハーブティーに使用することも良いでしょう。作り方は以下の通りです。
300ccのお湯に対し、ティースプーン2杯ほどのハーブを用意します。ハーブを約3分蒸らせばハーブティーの完成です。好みの濃さに合わせて蒸らす時間を調整してください。好みでアールグレイやマロウブルーなど、他のハーブとブレンドするのもおすすめです。
方法3:サシェ
最後にご紹介するのは「サシェ」です。サシェとは、フランス語でハーブや香料を仕込んだ匂い袋のことを言います。
サシェの基本は、乾燥ハーブを布で包んだものです。クローゼットの中や車内に置いたり、普段使うバッグの中に入れたりするのも良いでしょう。
使い方はさまざまあり、作り方も簡単です。スッキリした香りでリラックス効果が期待できるため、ラベンダーを使ったサシェは特におすすめです。
ラベンダーの誕生花
生まれた月日にちなんだ花のことを「誕生花」と言います。ラベンダーの誕生花は7月5日、7月10日、12月3日です。
誕生花の由来は国や地域によってさまざまな説があります。中でも、ギリシア・ローマの人々の思想が由来になっているという説が有力です。
誕生花は、自分を守ってくれる一番身近な守護神であり、幸福や愛、富をもたらしてくれると言われています。ぜひ、自分の生まれた日の誕生花を調べてみてください。
ラベンダーが見ごろの季節
ラベンダーが見ごろの季節は夏ですが、地域や種類によっても変わってきます。
日本では北海道の富良野が有名ですが、関東や関西でも見ることができます。北海道では早咲きのものだと6月中旬から7月下旬が開花時期となっており、満開は7月下旬ころです。
遅咲きのものだと7月下旬から8月上旬に開花し、満開は7月上旬から7月中旬ころとなっています。ぜひ、見に行ってみてください。
ラベンダーの語源
ラベンダーの語源は諸説ありますが、ラテン語で「洗う」を意味する「lavare」、もしくは「lavo」という説が有名です。これは聖母マリアがラベンダーの香水を使用しイエスキリストの産着を洗濯したから、との言い伝えが由来と言われています。
また、イタリア語の「きれいにする」という意味の「lavanda」が語源とも言われています。いずれにしても、ラベンダーの特徴である薬効や香りが元になっています。
花言葉を知ればラベンダーがもっと好きになれる!
ラベンダーには、さまざまな花言葉があります。ラベンダーの特徴である「香り」や「薬効」が起源となっているものが多く、古くから人々に親しまれていたことがよくわかります。花言葉を知れば、ラベンダーそのもののこともよく知ることができ、より好きになることでしょう。
美しく、良い香りのするラベンダーですが、さまざまな意味を持つことを紹介しました。ぜひ、日々の生活に取り入れてみてください。