目次
冬の寄せ植えのポイント
早速ここからは、寄せ植えのポイントを紹介していきます。選び方のポイントを参考に、自分の好きな花と条件が合ったものを選んで寄せ植えしてみてください。
寒さや日陰に強い草花を選ぶ
冬は日照時間が短いため、日差しも弱くなってしまいます。ですから、選ぶときは日陰でもよく育ち、寒さに強い種類を選びましょう。冬を越せない植物を選んでしまうと、寒さに耐えることができずに、枯れてしまいます。
ちなみに寒さや日陰に強い種類は、ヒューケラが代表的です。日陰でもよく育ちます。
《 ポイント 》
- 日陰でもよく育ち、寒さに強い種類を選ぶ
- イチオシはヒューケラ
花期の長い草花を選ぶ
花期が長いものを選ぶと長期間楽しむことができます。たまに摘心を施してあげることで、全体に栄養が行き渡るので、きれいな花を咲かせてくれます。
花期が長い植物は、パンジーやビオラ、ノースポールなどです。これらは簡単に育てられる植物なので、園芸ビギナーに向いています。
《 ポイント 》
- たまに摘心することで、長期間楽しめる
- パンジーやビオラ、ノースポールは花期が長い
水やりの頻度が近いタイプ同士にする
水やりの頻度が近いもの同士を寄せ植えしましょう。乾燥を好む植物と過湿気味を好む植物を一緒に植えてしまうと、どちらかの水やり頻度に合わせなければなりません。そうすると、頻度が合わなかった方は必ず枯れてしまいます。
せっかくのキレイな花を枯らしてしまうことのないように、植物同士の相性をしっかり見るようにしましょう。
《 ポイント 》
- 水やり頻度が近いもの同士にする
- 相性をしっかり見て判断する
初心者は3ポットから始めてみよう
寄せ植えは3つのポットがあれば作ることができます。メインの花・わき役の小花・カラーリーフを寄せ植えしてみましょう。たくさんの種類の植物を組み合わせようとしても、初心者の場合はうまくいきません。どうしても統一感のない印象になってしまいます。
まずは、3つのポットでコツを掴んでから徐々に種類を増やして楽しむようにしましょう。
《 ポイント 》
- 初めは3つのポットの寄せ植えがおすすめ
- メインの花・わき役の小花・カラーリーフで揃える
冬の寄せ植え作りにおすすめの草花9選
ここからは冬の寄せ植えに最適な草花を9つ紹介します。自分好みの植物を見つけて、寄せ植えを楽しんでみてください。
パンジー・ビオラ
パンジー・ビオラは秋から春までの長い期間花を見ることが可能です。日当たりのいい場所に置いておくことで、元気に育ってくれます。初心者には育てやすい植物ですね。
寄せ植えのポイントとしては、色味を統一させてあげること。色が多いとまとまりがない印象を与えてしまいます。
《 ポイント 》
- 秋から春まで楽しめる花
- 色味を統一させるとキレイに見える
ガーデンシクラメン
ガーデンシクラメンは、花が下向きに咲く健気な花です。秋ごろから店頭に並び始めます。品種改良がされているものもあり、ものによっては冬の寒さに強く、色鮮やかな花を見ることができます。
クリスマスにぴったりの花でもあるので、寄せ植えにしてプレゼントにするのもいいでしょう。コニファーを植えて、足元にガーデンシクラメンを置いてあげるとツリーに似せることも可能です。
《 ポイント 》
- 花が下向きに咲く花
- 寄せ植えをクリスマスプレゼントにするのもおすすめ
プリムラ・ジュリアン
プリムラ・ジュリアンは馴染みがない方も多いかもしれませんが、ヨーロッパが原産の種類です。パンジーと同様、カラフルな花を咲かせます。
他の植物と寄せ植えをしてもいいですが、カラフルな花を生かして単体で寄せ植えするのもおすすめです。ただし、色を多くしすぎるとまとまりのない印象になるので、色の系統は合わせるようにしましょう。
《 ポイント 》
- ヨーロッパが原産の種類
- 単体で寄せ植えするのがおすすめ
葉牡丹(ハボタン)
葉牡丹は冬の寄せ植えの王道の植物です。キャベツの仲間で、葉っぱがカラフルに色づきます。日当たりと風通しが良いところで育てると、キレイな葉色を見ることが可能です。
背丈が低いので、メインとして使うときはわき役の小花はビオラがおすすめ。上手に葉牡丹を際立たせてくれます。
《 ポイント 》
- 冬の寄せ植え王道の植物
- わき役の小花はビオラがおすすめ
ノースポール
ノースポールは別名クリサンセマムと呼ばれています。日当たりさえ気をつけていれば霜が降りても、強く育つ植物です。水は与えすぎると蒸れてしまうので、乾燥気味にして育てるようにしてください。
パンジーやビオラ、葉牡丹と寄せ植えにすると殺風景な花壇も一気に鮮やかな雰囲気に変えてくれます。
《 ポイント 》
- 別名クリサンセマム
- 日当たりに気をつける
- パンジーやビオラ、葉牡丹と相性がいい
ウィンターコスモス
寒さに非常に強く、外に出していても問題なく育てることができます。水やりも土が乾いたらたっぷり与えれば問題ないので、2〜3日放っておいても大丈夫です。
アリッサムやカランコエと寄せ植えにするのがおすすめ。開花してしまった苗で寄せ植えにするときには、根を傷めないようにそっと植えましょう。
《 ポイント 》
- 外に出していても枯れずに育つ
- アリッサムやカランコエと寄せ植えするのがおすすめ
ポインセチア
ポインセチアは、クリスマスを彩ってくれる植物です。ポインセチアはメキシコ原産なので、耐寒性はありません。そのため、冬に育てるときは温度管理ができる室内で育てましょう。
冬の植物と寄せ植えするときは期間を1週間にして、1週間を過ぎたら鉢を別にして育てるようにしてください。
《 ポイント 》
- 耐寒性はない
- 期間を区切って、寄せ植えする
スイートアリッサム
スイートアリッサムはアブラナ科ニワナズナ属の多年草です。日当たりと風通しがいい場所に生えています。夏越しができたときは9〜12月に花を咲かせます。
開花期間が非常に長いのがポイントの1つ。パンジーやビオラなどのわき役の小花として活用することができます。
《 ポイント 》
- 9〜12月に花を咲かせる
- パンジーやビオラと相性がいい
チェッカーベリー
チェッカーベリーは、寒さに強い植物で冬の間は可愛らしい赤い実を付けます。6〜7月には、白い小さな花を見ることが可能。
寄せ植えの材料としてよく使われます。ビオラやアリッサム、葉牡丹と一緒に組み合わせると、クリスマスやお正月の飾りとしてよく映えます。
《 ポイント 》
- 冬の間は赤い実を付ける
- ビオラやアリッサム、葉牡丹と組み合わせるのが良い
冬の寄せ植え作りにおすすめのカラーリーフ6選
ここからは冬の寄せ植えにおすすめのカラーリーフを6つ紹介します。選んだ花に合うカラーリーフを探してみてください。
ヒューケラ
ヒューケラは、カラーリーフとして高い人気を得ています。白や赤などのカラフルな葉っぱがたくさん生えてきます。日陰でも元気に育つので、園芸ビギナーの方でも問題なく育てる事ができるでしょう。
メインの花の周りにヒューケラを置いてあげると、キレイに花壇を飾ることが可能です。
《 ポイント 》
- カラーリーフとして人気
- メインの花の周りに置くといい
へデラ
別名アイビーと呼ばれ、寄せ植えによく使われている植物です。シクラメンやパンジー、ビオラなどと非常に相性がいいといわれています。カラーリーフに何を選んだらよいか迷ったときはヘデラを組み合わせると良いかもしれませんね。
ヘデラは生命力が非常に強く、すぐにつるが伸びてしまいます。ですから、こまめに切って周りと調和させるようにしてください。
《 ポイント 》
- 寄せ植えによく使われる
- 生命力が強いので、つるの手入れをする必要がある
ラミウム
ラミウムは日向・日陰関係なく元気に育ちます。動きを出してくれる植物なので、躍動感あふれる寄せ植えを作ることが可能です。
花以外にも葉っぱを鑑賞する寄せ植えも作ることができるので、とても自由度が高い植物といえるでしょう。様々な植物と組み合わせて楽しんでみてください。
《 ポイント 》
- 日向・日陰関係なく育つ
- 花以外にも葉っぱを鑑賞する寄せ植えを作ることができる
ブラッククローバー
ブラッククローバーはシロツメクサが変化してできたものです。見た目はその名の通り、黒く、緑色の縁があります。生命力が非常に強く、たとえ踏まれたとしても枯れることはありません。
冬物の植物と非常に相性が良いです。日光にあたると色が鮮やかになるので、日向が好きな植物と合わせてみてください。
《 ポイント 》
- 踏まれても枯れない
- 日光にあたると色鮮やかな葉になる
ツルニチニチソウ
ツルニチニチソウはツルが垂れるように伸びてきます。そのため、メインの花の周りに植えてあげると全体のバランスが良くなりキレイに見せることができます。
風通しを良くして、花がらや枯れてしまった葉っぱはできるだけ早く取り除くようにしましょう。そのままにしておくと、枯れたものに栄養が行ってしまい元気な花が育たなくなるからです。
《 ポイント 》
- メインの花の周りに植えてあげる
- 風通しを良くして、傷んだ部分は除去する
パープルセージ
パープルセージは日向で風通しが良く、乾燥気味の場所を好みます。寄せ植えの他にもハンギングバスケットとして楽しむことも可能です。ちなみにハンギングバスケットとは、空中にぶら下げて、植物を飾る空間演出のことをいいます。
寄せ植えとして使うときには日向と乾燥を好む植物と一緒に植えるようにしましょう。
《 ポイント 》
- 日向で風通しがいい場所を好む
- ハンギングバスケットとして楽しめる
冬の寄せ植えに関するQ&A
ここからは寄せ植え時によく聞く質問を紹介します。初心者の方はぜひ参考にして寄せ植えを楽しんでみてください。
A.1つの鉢に3つぐらいの色で収めましょう。そうすることでセンスのいい寄せ植えができます。
A.相乗効果で、鮮やかな印象を与えることができます。
A.白い花を1つ置いてあげるとまとまりやすいです。
《 ポイント 》
- 1つの鉢に3つぐらいの色で収める
- 相乗効果で、鮮やかな印象を与えることが可能
- 白い花を1つ置いてあげるとまとまりやすい
冬の寄せ植えのスタイル
最後に冬の寄せ植えのスタイルを紹介します。スタイルは主に3つ。自分の見せたいやり方と使いたい植物を考えながらやってみましょう。
丸くこんもりさせた寄せ植え
高さがあまりないプランターに背丈が低い葉牡丹やビオラ、ヘデラなどを使ってこんもり丸く飾ってあげます。
高さを出す寄せ植え
高さのある寄せ植えを作りたい場合は、背丈のあるガーデンシクラメンを使います。周りに背丈の低い植物を配置すると高低差が出てバランスが取れます。
横に長い寄せ植え
横長に手前と奥にずらしながら植えると奥行きが出ます。花壇や横長のプランターなどに最適な寄せ植え方法です。
最後に大事なのは色を統一させること。例えば、パープルの花を使ったら、ピンク系を配色しましょう。
《 ポイント 》
- 寄せ植えのスタイルは3つある
- 色の系統は合わせる
さいごに
今回は、冬の寄せ植えを紹介しました。冬の寄せ植えは寒さに強いものを選んだり、水やり頻度が同じ植物を選んだりして作りましょう。初心者の方は3ポットで作るのが、失敗しないコツです。
また、寄せ植えにおすすめの植物も紹介しました。選び方を読んでもまだ植物が絞り込めない方は、ぜひ参考にしてみてください。ぜひ、冬でもキレイな寄せ植えを作ってみてくださいね。