目次
喪中はがきを出す時期
喪中はがきを出す時期はいつ?
喪中はがきを出す時期は、相手が年賀状の準備を始める11月中旬~12月上旬ころまでに届くようにしましょう。
一般的に年賀状を書き始める時期は12月中旬ころのようですので、その時期より前に喪中はがきが届くことが良いとされています。
「喪中はがき」は身内の不幸を伝える手段
喪中はがきは、身内に不幸があったため「新年のご挨拶を控えさせていただく」ことを知らせるためのもので「年賀欠礼状」ともいわれています。
ざっくりいうと、「私は年賀状を送りません。あなたも年賀状は送らなくて良いです。」というお知らせなので相手が年賀状を書き出す時期より前に喪中はがきが届けば相手に手間をかけずにすむということです。
出せなかった場合は「寒中見舞いはがき」を送る
もし、事情があって喪中はがきを出す時期が遅れてしまう、または喪中はがきを忘れてしまった場合は、喪中はがきはやめて、1月7日を過ぎてから寒中見舞いはがきを送りましょう。
無理をして年末ぎりぎりに出したために新年1月7日までに届いてしまう可能性があり相手に失礼になりますので注意しましょう。
寒中見舞いは松の内(1月1日~1月7日)を過ぎてから届くように出しましょう。通常はがきは投函してから2日ほどで先方に届きますので、1月8日に届くようにするには逆算すると1月6日に出せばいいですね。
喪中はがき出す時期を早めてはいけない
喪中はがきを11月前に出すのはやめましょう。早すぎると喪中はがきをもらったことを相手が忘れてしまう可能性もあります。
それに、イメージ的にも用意周到な感じがして悲しんでいない印象を与えてしまうかもしれませんね。喪中はがきの準備を先にしておいても、出すのは11月以降にしましょう。
喪中同士の場合でも「喪中はがき」を出しても問題なし
喪中はがきは「年賀欠礼」の挨拶状ですので、相手が喪中の場合でも喪中はがきを出すことは全く問題ありません。
喪中はがきを出す時期も通常通り11月に入ってからにしましょう。もし、喪中の相手に送るのはどうしても気になる方は、寒中見舞いを出されると良いでしょう。
≪ポイント≫
- 喪中はがきは「11月中旬~12月上旬」に届くようにする
- 喪中はがきを「11月より前に出すのはNG」
- 喪中はがきが出せないときは「寒中見舞いを出す」
- 寒中見舞いは「1月7日を過ぎてから」送る
- 喪中はがきは「喪中同士でも送ってOK」
喪中はがきを送る範囲
誰が亡くなった場合「喪中」になるのか
喪中となる近親者の範囲は、故人の一等親および二等親までの親族です。二等親の場合は、同居またはほぼ同居している親族になります。
父・母
夫・妻
子供
祖父・祖母(同居中)
兄弟・姉妹(同居中)
孫(同居中)
喪中はがきを送る相手の範囲
基本的に毎年年賀状を交換している方に出すのが一般的で、喪中はがきを出す時期は11月中旬~12月上旬です。あまりお付き合いの無い方や普段年賀状を出していない方に出すことは通常無いようです。
特に故人が年賀状をやりとりしていた方には喪中はがきを出しましょう。親族など身内に喪中はがきを送る時期については、自分と同じく喪中であったり、喪中であることを知っている親族には喪中はがきを出さなくても良いとされています。
【葬儀に参列した方に送るのがマナー】
葬儀に参列してくださった方は喪中だと知っているから出ださなくても良いと思われている方がいらっしゃるようですが、それは勘違いです。喪中はがきの目的が年賀欠礼状であることを考えれば、葬儀に参列してくださった方にも喪中はがきを出すことはマナーですね。
【「年賀状が出せない」ことを伝えるためのもの】
喪中はがきは、自分が喪中だということや、身内が亡くなったことを知らせるためのものではありません。あくまでも「年賀状が出せない」ことを伝えるためのものですので気をつけましょう。また、故人の存在を知らない方にも出す必要はないと思われます。
故人が2人いる場合は連名でもOK
故人が二人いる場合、喪中はがきは連名でも問題はありません。ただし、二人の氏名の他に続柄などを明確に相手に伝わるよう注意しましょう。
【故人の続柄の書き方】
妻や夫の親は義父または義母となりますが、喪中はがきの続柄は、差出人から見た続柄を書きましょう。
例えば、故人が夫の父親だとして、喪中はがきを夫婦連名で出す場合、差出人は夫となりますので続柄は「父」となります。
≪ポイント≫
- 喪中の範囲は「故人の一等親および二等親までの親族」がなくなった場合
- 「毎年年賀状を交換している方」「葬儀に参列した方」に送る
- 連名で書く場合は「続柄が伝わるように」書く
喪中はがきの書き方とマナー
喪中ハガキの選び方
【はがきの種類の選び方】
喪中はがきは「通常はがき」または「私製はがき」の2種類ありますが、どちらでもかまいません。通常はがきの場合は弔事用のはがきが郵便局で販売されています。
また私製はがきの場合は、弔事用の切手が郵便局で販売されていますのでご使用ください。喪中はがきを出す時期に間に合うよう準備しましょう。
【デザインの選び方】
喪中はがきは白黒に統一する必要は特にありませんが派手な色使いやデザインはやめましょう。また、故人の顔写真を使うのは避けた方がいいようです。
郵便局の喪中はがきにはあいさつ文や柄が印刷されているものがありますが、郵便局の総合印刷サービスで喪中はがき印刷もやっているようです。
さまざまなデザインの喪中はがきがあり、宛名印刷やオリジナルの挨拶文の印刷も依頼することができるようです。
≪ポイント≫
- はがきは「通常はがき」「私製はがき」どちらでもOK
- 派手なデザインは避けて、落ち着いたデザインのはがきを選ぶ
喪中はがきの書き方
自分で喪中はがきのあいさつ文を書く場合
文頭あいさつ文
- 喪中につき年頭のご挨拶は失礼させていただきます
- 喪中のため新年のご挨拶は失礼させていただきます
- 喪中につき年末年始のご挨拶は失礼させていただきます
故人の名前・命日・年齢
「誰が」「いつ」「何歳」で亡くなったかを書きます。年齢は「享年」で書きます。
- 父 山田太郎が2月2日に100歳で永眠いたしました
- 2月2日に父 山田太郎が100歳にて永眠いたしました
喪中はがきに書く享年とは
故人がお世話になった御礼
- 生前に賜りましたご厚情に心から御礼申し上げます
- 明年も変わらぬご交誼の程お願い申し上げます
- 本年中のご厚情を深謝いたしますと共に明年も相変わらぬご交誼の程をお願い申し上げます
喪中はがきの日付
文末に書く日付は全て十二月にしてください。喪中はがきを書いた日付や投函日の日付ではありませんので注意しましょう。
書き方のマナー
- 「拝啓」などの前文や、「敬具」などの結語を省略します。
- 行頭の1字下げはしません。
- 句読点は入れません。
- 私的な近況報告は通常書きません。
- 命日は年月だけで良い。
- 最後に書く日付は十二月にする。
≪ポイント≫
- 「誰が」「いつ」「何歳」で亡くなったかを書く
- 数え年を書くときは「誕生した年を1歳から数える」
- 文末に書く日付は「十二月」にする
喪中はがきを送る時の注意点
喪中はがきは「年賀欠礼状」であることを忘れない
喪中はがきを出すことで亡くなったことを伝えるのは申し訳ない、気が引けるなどと考えて喪中はがきを出さない方がいるようですが、喪中はがきは亡くなったことを教えるものでは無く「新年のあいさつをしないことを伝えるもの(年賀欠礼状)」であることを忘れないでください。
年賀状を送ってきた相手としては、不幸があったことを知らずに年賀状を出したことを申し訳なく思わせてしまうかもしれません。相手に負担をかけさせない為にも喪中はがきの期限を過ぎる事のないよう出すことをおすすめします。
喪中はがきに添え書きはNG
喪中はがきに添え書きをすることは基本的にはNGです。ただし、葬儀に出席していただいたお礼や故人がお世話になったお礼であれば書いてもOKです。
喪中はがきの文章に句読点を入れない
喪中はがきには句読点を入れないのが一般的です。正式な挨拶状の場合に句読点をつけない理由はいくつかあるようですが、句読点をつけることにより、相手が読解力がないという意味になり失礼に当たるという意見もあります。
まとめ
喪中はがきの時期についてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか?
喪中はがきを初めて経験する方は、喪中はがきを出す時期がわからず出しそびれてしまうこともあるかと思います。その場合は、お正月明けに寒中見舞いとして出せばいいので悩まないでくださいね。