目次
思い出の詰まった写真…正しい方法で捨ててる?
家にある多くの写真は、見返すことで、その当時の思い出を色鮮やかに思い出させてくれますよね。自分で撮影した写真はもちろん、家族写真や記念写真、卒業アルバムなど、写真にも種類が多くあります。「見返していたら、あっという間に時間が経っていた」なんて経験を持つ方も少なくないでしょう。
しかし、写真は意外と場所をとるため、ある一定の期間が過ぎたら写真を選定し、捨てることを選択する人も多いのではないでしょうか。
その際、皆さんは正しい方法で写真を処分していますか。意外と間違った方法で写真をゴミ出ししてしまっている人や、危険なNG行為をしてしまっている人が多いです。
捨て方を間違えると危険が及ぶ可能性も
中でも、捨て方を間違えると、自分自身や家族、さらには友達など、多くの人に危険が及んだり、悪影響を及ぼす可能性もあるため、写真の処分は細かい所まで気を配り、正しい方法で処分する必要があります。
写真を捨てる時にやってはいけないNG行為
では、実際写真を捨てる際にやってはいけないNG行為はあるのでしょうか。今回は、実際に危険性の高いNG行為や一般的に間違えやすい捨て方をご紹介します。皆さんは下記のNG行為を行っていませんか。
1.そのままゴミ袋に入れてしまう
捨てる写真を選定したら、そのままゴミ袋にザッと入れ、ゴミ出しの日にゴミ収集所や自宅前に置いている…という人はいませんか。実はこの行為、非常に危険な行為なので、すぐにやめてください。
とても非常識で恐ろしい話になりますが、他人がゴミ出ししたゴミ袋の中から、写真だけを抜き取り、そこから個人情報を取得しようとする悪人が多いです。
私たちが想像つかないような方法や探り方を駆使し、写真から交友関係や居住地、家族構成、学校や勤務先などを特定する人がいるのです。つまり、個人情報を写真から抜き取っているのです。
このような個人情報を犯罪者に知られることで、SNSの乗っ取り被害や詐欺被害、さらには殺人や傷害に発展するような大きな犯罪に巻き込まれてしまう可能性もあります。そのため、写真はそのままごみ袋に入れて捨ててはいけないのです。
2.写真を『資源ゴミ』で出してしまう
「写真ってどの分別方法でゴミ出しするべき?」と聞かれて、正しく答えられますか。正解から言ってしまうと、写真は『燃えるゴミ』に分類されることが多いです。
しかし、中には「写真は燃えるゴミではなく、特別な処分方法をしなければいけないのでは」と考え、あえて『資源ゴミ』に出してしまう人もいます。しかし、写真はリサイクルできないゴミに当たるため、資源ゴミに出してはいけません。
もちろん、自治体によってゴミ出しの方法が異なる可能性があるため、一概に『燃えるゴミ』とは言い切れません。ゴミの分類表は、各自治体の公式ホームページに記載されていることが多いので、写真を捨てる際は、何ゴミに分類されるのかを確認し、正しいゴミ出し日に処分するようにしましょう。
3.卒業アルバムをそのままの状態で捨てる
基本的に、若い頃であれば思い出を振り返るため、卒業写真を処分することは少ないでしょう。しかし、50代を過ぎた頃には、「もう卒業アルバムはいいかな」と処分を考える人が増えてきます。また、最近では遺品処理で故人の卒業アルバムが出てくるという事例も少なくありません。
そこで、卒業アルバムを燃えるゴミとしてそのまま出してしまうのは、大変危険です。卒業アルバムに載っている写真はもちろん、一昔前の物であれば、名前や住所が簡単に取得できるようになっています。
これらを使い、詐欺に利用されたり、ネット上で悪用されたりと、処分した本人だけでなく、その卒業アルバムに記載されている同級生や先生なども被害を被る可能性があるのです。
写真を捨てる際の正しい手順
写真は注意深く処分しなければ、事件に巻き込まれたり、利用されてしまうなど、さまざまな悪影響をもたらします。では、写真を処分する際、どのように処分するべきなのでしょうか。基本的なポイントは2点です。下記を参考に、正しく写真を処分しましょう。
- 写真を他人に見られないよう切る・隠す
捨てる写真から個人情報を盗まれないよう、基本的には写真を切ってから捨てましょう。最近では、家庭用シュレッダーも簡単に入手できるようになっているため、シュレッダーを使うと確実です。
しかし、シュレッダーがないご家庭も多いですよね。その場合は、雑貨店などに売られている個人情報保護ツールを購入し、1枚1枚丁寧に写真を塗りつぶし、個人情報を盗まれないようにしましょう。
アルバムを個人的にゴミ出しする場合は、ガムテープでぐるぐる巻きにし、ゴミ出し日に処分するという手段をとる人も多いです。 - 燃えるゴミに出す
写真から個人情報を盗まれないよう細工した後は、指定の処分日にゴミ出しするだけです。各自治体の指定している正しいゴミ出し日にゴミ出ししましょう。基本的には『燃えるゴミ』の日に出す自治体が多いです。
「どのゴミの日に出せばいいかわからない」という場合は、各自治体の公式ホームページなどに記載されていることが多いので、それらに従いゴミ出ししてください。自治体によっては、専用のアプリを提供している地域もありますよ。
ゴミ処理施設で処分してもらえば安心
「どうしても個人情報が盗まれないか心配」という場合は、近くのごみ処理施設で処分してもらう方法が最も安全です。場所によっては料金がかかるところもありますが、確実に安全な方法で処分するならば、直接持ち込む方法が適切です。
また、写真の量が多い場合や、アルバムごと処分したい場合も、ごみ処理施設に持ち込む方法が最も効率的です。アルバムの場合は、粗大ごみとして引き取ってくれるところもあるので、こちらも各自治体のホームページや不用品買取の店舗ホームページを参考にしましょう。
縁起を気にする人は神社でお焚き上げも
人によっては、人の写っている写真を処分することに抵抗があったり、中には写真の内容が気になり、なかなか自分で処分できないという人もいるでしょう。
その場合は、神社でお焚き上げしてもらう方法もあります。簡単に言ってしまうと、火で燃やす方法のため、個人所法の観点から見ても安全です。
御祈祷料はかかりますが、少しでも心配を取り除き、写真を処分することで運気を上げたい、浄化してほしいという思いが強い方は、神社でのお焚き上げをおすすめします。
「捨てなければよかった…」写真を捨てたことを後悔する人も多い
ここまで、写真を処分する際のNG行為や正しい処分方法をご紹介してきました。しかし、写真を処分した後に、「やっぱりあの写真は捨てなければよかった…」と写真を捨てたことを公開する人が多いことをご存知でしょうか。
その時は要らないと思っても、後から考えるととっておいた方がよかったと思いなおすことが多いようです。思い出の詰まった写真のため、このような心理変化が起こりやすいのでしょう。
そのため、写真を処分する際は、処分する写真の選定から慎重に行いましょう。選定の際は、『処分する写真』『処分しない写真』『保留』の3つに分類し、『保留』分は別日にもう一度選定を行うと良いでしょう。
デジタル化してパソコンやDVDディスクに保存
また、現代の技術を活用し、とりあえずすべての写真や『保留』となった写真をパソコンやDVDディスクにデータとして保存しておくという方法もあります。
データ保存しておくことで、写真のように幅を取らずに残しておくことができますし、「もう一度見返したいのに捨てちゃった」と後悔することもありません。
プリントアウトした写真であれば、家庭用プリンターのスキャナーでスキャンし、パソコンに送ることが可能です。プリンターがない場合は、少し手間がかかる上にアナログ的方法ではありますが、携帯電話やスマホで『写真の写真を撮影する』という方法もあります。
正しい方法で写真を処分して家中をスッキリさせよう!
いかがでしたでしょうか。写真には個人情報が詰まっているため、間違った方法で処分してしまうと、思わぬ恐ろしいトラブルを引き起こすこともあります。写真を処分する際は、今回ご紹介したように正しい方法で処分し、後悔のない断捨離を実行しましょう。