目次
1.曇り止めなどコーテイングされている鏡
鏡には皮脂や水垢などの汚れが付きやすく、通常はメラミンスポンジでこすり落とすことができます。しかし、「曇り止め加工」や「汚れ防止加工」などが施されている鏡には使えません。メラミンスポンジは研磨力が強いため、汚れと一緒にコーティングまで剥がれてしまうからです。
効果がなくなるだけでなく、表面に加工された樹脂膜に傷が入り、その部分だけ白っぽくぼやけた線となって鏡の表面に入ります。この傷は一度入ると濡れタオルで拭いてもスポンジでこすっても取れませんので気を付けて下さい。
2.浴槽
浴槽は素材にFRPやアクリルなどの樹脂が使われていることが多いです。メラミンスポンジをこのような樹脂製の素材に使うと、表面が削られてザラザラした状態になることもありますので使わないようにしましょう。
また、最近の浴槽には汚れ防止などの加工が施されているものも多く、そのような加工も剥がれてしまう可能性もあります。
浴室の掃除でメラミンスポンジを使う際は、蛇口や陶器製のモノ、曇り止め加工がされていない鏡などがおすすめです。浴槽の掃除には一般的な柔らかいスポンジを使いましょう。
3.車のボディ
車の掃除をするときに、車体、ボディの部分には使わないほうが良いでしょう。撥水加工がされていないガラス部分であれば汚れを落とすことはできますが、前述の通りメラミンスポンジは表面のコーティングなどを落としてしまうことがあります。
そのため、ボディに使うとワックスや塗装が剥がれたり、場合によっては下地にまで到達してサビの原因となることもあるそうですので慎重に扱いましょう。
4.フローリング
フローリングには、ツヤ出しのためワックスやコーティング剤が塗られていることが多いため、メラミンスポンジでこするのは控えましょう。
汚れと一緒に表面のコーティングも落ちツヤが失われたり、こすった部分だけフローリングの色が変わってしまうこともあるようなので注意が必要です。
5.ステンレス製のシンク
ステンレス製のシンクには光沢がありますが、メラミンスポンジを使うことで光沢が失われることもあります。光沢は表面が平らであるときにキレイに出ますが、メラミンスポンジでこすると表面に凹凸ができてしまう可能性があるからです。
光沢が無いステンレス素材のシンクは使っても差し支えはないようですが、目立たないところで確認をしてから使うことをおすすめします。
6.トイレのプラスチック部分やコーティングされている部分
プラスチック製品は素材がメラミンスポンジより柔らかいためキズが付くので使わないほうが良いでしょう。特に注意したいのがトイレの掃除です。
トイレ内の陶器部分には汚れを落とすのに効果的ですが、プラスチック製の便座や陶器やセラミックでも防汚コーティングなどが施されていると落ちてしまいます。
便座がプラスチックの場合、ツヤ加工もはげてキズも目立つようになったという口コミなどもありますので、素材を確認してから使うようにしましょう。
7.人・ペットの皮膚や歯
中には人やペットの皮膚の汚れや歯を白くするためにメラミンスポンジを使う人もいるそうです。ですが、メラミンスポンジは皮膚を傷つけたる恐れや、歯のエナメル質を傷つけることになるため絶対に使わないようにしましょう。
メラミンスポンジは正しく使おう
メラミンスポンジは水だけで汚れを落としてくれる優れものですが、ご紹介したようんい使い方には注意も必要です。メラミンスポンジが効果的に使える物は
- 湯飲みなどの陶器類
- ガスコンロまわり
- 蛇口や水栓
- 浴室の壁やタイル
- コーティングされていない窓と網戸
- コーティングされていない鏡やステンレス製品
などです。汚れを落とすのに夢中になって、キズを付けたり表面のコーティングを剥がしてしまわないよう正しく使いましょう。