目次
パンジーの育て方
パンジーの育て方の方法は様々です。種まきから育てることもできます。また、苗も市販で売っているので苗から育てることも可能です。
苗を鉢で育てるもしくは苗を庭に植えて育てる方法もあります。育てるときは自分でどのように生育していくかあらかじめ決めておく必要があります。
パンジーを「苗」から育てる方法
ここからはパンジーの苗から育てていくやり方を紹介します。種から育てるのに不安がある方はまずは苗を購入して育ててみましょう。
苗を植える時期と選び方
パンジーの苗を植える時期は10~11月頃がベストです。
種類や色によって開花したときの見栄えは変わってきます。お店に買いに行く場合は、開花株を見てみましょう。ネットで購入する場合は、イメージ写真を見比べて選ぶと失敗しにくいです。
また、いい苗はしっかり根が張っていて、つぼみがたくさんあるものを指します。虫がいたり、カビがはえていたりするものは避けましょう。
イキイキとして、葉色がキレイなものを選ぶとうまく育てることが可能です。
鉢植えか地植えか決めておく
パンジーを鉢植えにするか地植えにするかあらかじめ決めておくようにしましょう。なぜなら、植え方によって用意する土が違うからです。
鉢植えの場合は、ホームセンターなどで売っている草花用培養土を準備すれば大丈夫です。地植えの場合は、庭土を事前に耕しておく必要があります。
この耕しているときに腐葉土や堆肥を混ぜましょう。
植え方
準備ができたところで苗を植えていきましょう。
- ポットから苗を取り出す
- 手で1/3くらい根をくずす
- 土の入った鉢または穴を掘った庭に植える
- 土をかぶせて完了
鉢に苗を植える場合は事前に軽石や土を入れておくようにしましょう。庭に地植えする場合はパンジーの根っこが入る分土を掘っておいてください。
《 ポイント 》
- 植える時期は10~11月頃がベスト
- イキイキとして、葉色がキレイなものを選ぶ
- 鉢植えは草花用培養土でOK
- 地植えは腐葉土や堆肥を混ぜる
- 鉢に植えるときは軽石や土を入れておく
- 地植えするときは事前に穴を掘っておく
パンジーを「種まき」から育てる方法
続いては種まきから育てる方法を紹介します。少し難易度を上げて育ててみたい方はぜひ種からチャレンジしてみましょう。
種まきする時期
種まきをする時期は8月中旬~9月上旬頃がベストです。
パンジーの発芽温度は20度前後と言われています。しかし、日本の夏はとても暑く8〜9月でも30度に達してしまいます。そのため外ではなく、温度管理ができる室内で種まきをするようにしてください。
用意しておくもの
パンジーの種まきをするために用意するものは以下のものです。
- 用土
- 種まきの容器
- 小さなプランター
土は新品の物を用意しましょう。使いまわしのものを使ってしまうと病気にかかる可能性があります。
種まきの容器はアイスクリームのカップや卵のカップがおすすめです。小さなプランターは発芽したら植え替えるために必要になります。
種まきの方法
用意ができたら種まきをしていきます。
- カップに数箇所穴をあける
- 土を湿らせて、カップに入れる
- 1cmの間隔で種が重ならないよう撒く
- 撒き終わったら薄く土をかぶせる
- 水をあげて、風通しのよい日陰で発芽を待つ
パンジーの種を撒き終えて、薄く土をかぶせるときは均等にするためにふるいを使ってあげるとうまく土をかぶせることができます。
発芽後の管理
発芽後は以下の手順で育てていきましょう。
- 発芽したらパンジーに日光が当たる場所に移動させる
- 本葉が3〜4枚になったら小さなプランターに植える
- プランターに土を入れる
- 指を入れて穴を開ける
- 根をちぎらないようにそっと苗を抜く
- 穴に差し込んで土をかぶせる
- 水をあげる
発芽するタイミングはだいたい2週間後と言われています。
発芽して葉がたくさんある場合には、間引きをするようにしましょう。プランターに収まらないくらい大きくなったら、地植えか鉢に植え替えしましょう。
《 ポイント 》
- 時期は8月中旬~9月上旬頃がベスト
- 発芽温度は20度前後
- 種まきの容器はアイスクリームのカップや卵のカップでOK
- 土をかぶせるときはふるいを使う
- 発芽するタイミングはだいたい2週間後
- 葉がたくさんある場合には、間引きをする
パンジーの育て方のポイント
ここからはパンジーを育てる上で大切なポイントを紹介します。ポイントを抑えておくとキレイな花をうまく咲かせることができます。
置き場所
パンジーは日陰に弱い植物です。なので日当たりの良いところがいいです。湿気が多い場所も好まないので風通しもいい場所を選んであげてください。
水やり
パンジーは前にも記述しましたが、湿気に弱いです。なので過湿にならないように乾燥気味に育てるようにしましょう。
具体的な頻度ですが冬は少なく、夏は多めに水やりしましょう。乾燥してきたら水をあげるようにしてください。乾燥しきってしまうことが無いように注意しましょう。
肥料
パンジーに与える肥料は植えてある環境によって違います。地植えしてあるものの場合は固形の緩効性肥料がおすすめです。
数ヶ月に1度与えるようにしましょう。鉢植えの場合は液体の速効性肥料を週に1度与えるようにしてください。
《 ポイント 》
- 置き場所は、日当たりがよく、風通しがいい所を選ぶ
- 湿気に弱いので、乾燥気味に育てる
- 冬は少なく、夏は多めに水やりをする
- 植える環境によって肥料を変える
パンジーを長く楽しむためのコツ
ここからはパンジーを長く楽しむためのコツを紹介します。コツを掴んでおくときれいな花を長期間咲かせることができます。是非実践してみてください。
病害虫
パンジーにはアブラムシが付きやすいです。見つけ次第殺虫剤などで駆除しましょう。
かかりやすい病気には灰色かび病があります。葉っぱは淡褐色に花弁は褪緑色になりやがて枯れてしまう病気です。水がなかなか乾かないとなりやすい病気なので、水をあげすぎないように注意しましょう。
花がら摘み
花がらとは咲き終わった花のことを言います。花が終わったまま放置しておくと種を付けることに体力を使ってしまうので次の花が咲きにくくなります。
キレイな花を長い期間見るためにも、花が終わり気味の時点で花茎ごと摘み取るようにしましょう。
切り戻し
切り戻しとは伸びすぎてしまった茎を整理して形を整えることをいいます。
パンジーは生やしっぱなしにしていると葉が繁って風通しが悪くなってしまいます。切り戻しは混み合っていると感じたら行うようにしましょう。
透かすようにカットしていくとうまくいきます。見栄えが良くなるだけでなくうどんこ病も防ぐことが可能です。
《 ポイント 》
- 害虫は「アブラムシ」、病気は「灰色かび病」に注意
- 花が終わり気味の時点で花茎ごと摘み取る
- 伸びた茎を整えて風通しを良くすることで「うどんこ病」も防げる
パンジーに関するQ&A
ここからはよくある質問にお答えします。初心者がつまずきがちな質問にも答えているので読んで把握しておきましょう。
A.花の大きさです。5cm以上のものはパンジー5cm以下のものはビオラです。
A.ビオラの花は単色でグラデーションになっていることが多いです。パンジーはブロッチと言われる斑点が付いています。黒以外にも黄色や紫などもあります。
A.花びらが8つの八重咲きやフリルのようにたくさん花びらがつくフリル咲きがあります。ちなみに八重咲きのパンジーの品種はドラキュラ・フェアリー チュールが有名です。
パンジーと相性のよい寄せ植えの植物
パンジーは開花時期が長く、耐寒性に優れているので寄せ植えに最適な植物です。
おすすめの植物はハボタンやスイートアリッサムなどです。どれも色鮮やかな植物なので、色合いを自由に楽しみながら寄せ植えできます。
最後に
今回はパンジーの育て方について解説しました。
パンジーは種からでも苗からでも育てることが可能です。また、地植えでも鉢植えでもキレイな花を咲かせることができます。しかし、植え方によって用意する土が違うので事前に決めておくことが大切です。
育てるときは日当たりがいい場所で乾燥気味に育てることが大切です。たまに切り戻しなどをしてあげましょう。寄せ植えにも適した植物です。
パンジーをキレイに育てて自分なりの寄せ植えを楽しんでみましょう。