目次
シンビジウムの花言葉
シンビジウムの花言葉を見ていきましょう。日本の花言葉、西洋の花言葉はそれぞれ違います。花言葉の由来も必見ですよ!
花言葉
シンビジウムの花言葉は以下の3つです。
- 飾らない心
- 素朴
- 高貴な美人
シンビジウムにはさまざまなカラーがありますが、どれも白に近い配色です。あまり派手な印象はありません。その見た目から、華々しさとは真逆の花言葉が付いています。
ですが、花弁の形状は整っており日本でも人気の花です。それゆえに、シンプルだけど凛として美しい「高貴な美人」という花言葉も付いているのでしょう。
また、シンビジウムの花言葉を「結婚しない」と思っている方も多いようですが、この花言葉は実際には異なります。
以前、フジテレビで放送されていた「結婚しない」というテレビドラマにシンビジウムが登場したことで、「結婚しない=シンビジウムの花言葉」と認識した人が増えたようです。
西洋の花言葉
日本のシンビジウムの花言葉はシンプルで地味な印象ですが、西洋の花言葉はまったく異なります。
- magnificence(壮麗)
- gorgeous love(華やかな恋)
恋する乙女の情景が浮かぶ「華やかな恋」は、日本の花言葉からは大きくかけ離れていますね。
また、「壮麗」とは整って美しいさま、目も眩むほどの美しさなど「美」を強調する言葉です。シンビジウムの日本の花言葉が「純朴な乙女」を指すなら、西洋では「恋愛に華を咲かせる美しい女性」といったところでしょうか。
花言葉の由来
シンビジウムの日本の花言葉にシンプルなものが多いのは、その落ち着いた色が由来になっています。カトレアなど、ほかの観賞用の洋ランは、派手な見た目のものが多く、花言葉もどこか官能的です。シンビジウムはほかの洋ランと比べて色味が薄く、整った形状なのでどうしても地味に見えてしまうのでしょう。
《 ポイント 》
- シンビジウムは淡い色をまとった花
- その見た目から、シンプルな美しさを表す花言葉が付いている
- 西洋の花言葉は美しさや恋を強調している
- シンビジウム以外の洋ランは、色も形もすべて主張が強いものが多い
- ほかの四大洋ランと比べて、シンプルな見た目が花言葉の由来となっている
シンビジウムの色別の花言葉
花は色が変われば花言葉も変わるということを知っていますか?
シンビジウムには4つの色があるので、それぞれの花言葉を見ていきましょう。
白色のシンビジウム
- 誕生花 = 1月4日
- 花言葉 = 深窓の麗人
純白のシンビジウムは、シンビジウムのカラーの中で人気の高い色です。
花言葉は「深窓の麗人」。深窓とは家や屋敷の部屋の奥を指し、麗人の意味は「美しい人」。深窓の麗人とは、部屋の奥で大切に育てられた、近寄ることのできない美しい女性(貴族)という意味になります。
何者にも染まらない純白の姿が、花言葉の由来です。
《 ポイント 》
- 白いシンビジウムの花言葉は「深窓の麗人」
- 純白の姿が「大切に育てられた美しい女性」のように見えることが花言葉の由来となっている
ピンク色のシンビジウム
- 誕生花 = 12月6日、12月13日
- 花言葉 = 上品な女性
さくらや桃を思わせる、淡いピンク色のシンビジウム。
洋ランに見られる、濃くて派手なショッキングピンクが苦手な人でも好みやすいでしょう。派手過ぎないピンクをまとっている姿は、まさに花言葉の「上品な女性」を表しているといえるでしょう。
《 ポイント 》
- ピンクのシンビジウムの花言葉は「上品な女性」
- 淡いピンクなので、多くの人に好まれやすい
黄緑色のシンビジウム
- 誕生花 = 2月28日
- 花言葉 =野心
黄緑色の花を咲かせる珍しいシンビジウムです。
花言葉は、これまでの女性らしい言葉とは異なる「野心」。草や木のような、生命力を感じる強い色合いが由来とされています。あまり市場には出回っていませんが、独立を目指す男性への贈り物として最適です。
《 ポイント 》
- 黄緑色のシンビジウムの花言葉は「野心」
- 独立や起業を目指している男性への贈り物に最適
黄色のシンビジウム
- 花言葉 = 飾らない心、誠実な愛情
淡い黄色をまとったシンビジウムは、贈り物としてとても人気がある色です。
花言葉である「飾らない心」は、その優しさや温かみを感じる色合いが由来となっています。愛情のこもった花言葉がついているので、結婚記念日のプレゼントに最適です。
《 ポイント 》
- 黄色のシンビジウムの花言葉は「飾らない心」と「誠実な愛情
- 花言葉は愛情関連なので、恋人や妻(夫)へのプレゼントに最適
シンビジウムの特徴
次に、シンビジウムの特徴や、品種の数、価格帯などを紹介します。
シンビジウムを贈り物や自宅用として「手に入れたい!」と思う方は、ぜひ参考にしてください。
四大洋ランのひとつ
シンビジウムは洋ランの中でも特に人気の高い4種類である「四大洋ラン」のひとつです。
シンビジウム以外の四大洋ランは
- カトレア
- デンドロビウム
- パフィオペディルム
いずれも、シンビジウムと違って派手な色合いと形状が特徴です。シンビジウムの原産地は東南アジア。12月から5月までが開花時期となっています。
《 ポイント 》
- シンビジウムは四大洋ランのひとつ
- 開花時期は冬から春先まで
3,000種以上の品種
シンビジウムはあらゆる品種と交配させることによって、現在までに3,000種以上の品種が存在しています。大型・中型・小型、花が下に垂れ下がっているキャスケードタイプなど、大きさや形もさまざまです。
ほかのラン類と比べて寿命が長く、花がすべて開花してからしぼんでしまうまでに100日以上も咲き続けます。また、耐寒性に優れているので温室がなくても育てやすく、初心者にもおすすめです。
《 ポイント 》
- 交配によって3,000種以上の品種がある
- ほかのラン類と比べて寿命が長い
- 寒さに強いので、自宅に温室がなくても育てやすい
価格
シンビジウムは淡い色合いで親しみやすく、贈り物やお祝いに人気の花です。花の形状が整っており見た目に気品があるので、お悔やみやお供えでも使用できます。
あらゆるシーンで活躍できるため、ラン類の中でもやや高価です。鉢植えの相場は3,500円から15,000円以上。花束の相場は4,000円から10,000円以上します。
《 ポイント 》
- シンビジウムはお祝いや法事などあらゆる場面で使用できる
- 上品な見た目で形状も良いため、ほかのラン類よりも価格帯が高い
シンビジウム以外の四大洋ランの花言葉と由来
シンビジウムと並んで人気の「四大洋ラン」それぞれの花言葉や由来を見ていきましょう。それぞれの花に個性やストーリーがあります。
カトレア
- 花言葉 = 優雅な女性、魔力、魅惑的
ランの女王と呼ばれるカトレア。ラン類の中でも美しくはっきりとした大きい花を咲かせます。その見た目の優雅さや惹きつけられるミステリアスさが花言葉の由来となっているようです。
《 ポイント 》
- カトレアは大きくて美しい色合いの花を咲かせるため、ランの女王と呼ばれる
パフィオペディルム
- 花言葉 = 優雅な装い、気まぐれ、変わり者
パフィオペディルムは、ちょっと変わった形のランです。花弁のひとつがぷっくりと膨れ上がる袋のような形状をしており、3枚の花弁がそれぞれ大きく開いています。
その姿はまるでスリッパ。属名は「Paphiopedilum」、ギリシャの言葉で「女神のサンダル」を意味した言葉です。美しくも、個性的な見た目のため、「優雅な装い」「変わり者」といった花言葉になっています。
《 ポイント 》
- パフィオペディルムは個性的な姿をしている
- 花言葉は「変わり者」
デンドロビウム
- 花言葉 = わがままな美人、魅惑
デンドロビウムはまたの名を「デンファーレ」と呼びます。
四大洋ランの中でもとりわけて美しい色合いと形状がポイントです。おしゃれな料理やドリンクの飾りに付いているのを一度は見たことがあるのではないでしょうか?
花言葉である「わがままな美人」、デンドロビウムのどこに「わがまま」があるのかというと、「美しさ」です。圧倒的な存在感や美しさはもはや「傲慢」と例えられており、花言葉の由来となっています。
《 ポイント 》
- 料理やドリンクの飾りでよく使用されるラン
- 花言葉である「わがままな美人」は圧倒的な美しさが由来となっている
シンビジウムに関するQ&A
シンビジウムを家で育てる際のポイントや、気になる点について見ていきましょう。
A.シンビジウムは季節によって水やりの頻度や量が変わります。春夏秋は成長期にあたるので、土が乾かないようにたっぷりと水を与えてください。
ただし、土表面が乾いていても土中が湿っている場合があるので、水の与え過ぎに注意しましょう。冬場から春先にかけては、水やりの頻度を1週間に1度程度に抑えます。水の量も成長期と比べてやや少なめに与えましょう。
A.シンビジウムの成長には日光と風が必要です。日の当たる、風通しの良い場所にシンビジウムを置きましょう。温室がなくても室内気温で十分成長しますが、エアコンの風が直接当たると乾燥の原因になるので、エアコンの風には注意してください。
A.シンビジウムを狙う害虫はほとんどいません。ですが、数少ない天敵のひとつに「ナメクジ」が挙げられます。鉢の近くでナメクジが通った跡を見つけたら、ナメクジが近寄らないように誘引剤や殺虫剤を使用して対策を取りましょう。
《 ポイント 》
- シンビジウムは土が乾いたらたっぷりと水を与える、冬場は水やりは1週間に1回程度、与える量も少なめに
- 置き場所は風通しと日当たりの良い場所
- ナメクジ対策を取ろう
シンビジウムの花を毎年咲かせる栽培方法
シンビジウムの開花した姿を毎年家で眺めたい!という人のために、シンビジウムの育て方を紹介します。
- 植え替えは花後に行う
シンビジウムは、花後の植え替えをする必要があります。花が咲き終えた5月以降、生育期間に向けて新しい鉢に植え替えましょう。 - 増えたバルブは株分けする
植え替えの際に、バルブ(球根)が増えていたら、同じ鉢に植えず別の鉢に株分けしましょう。 - 新芽を芽かきする
新しい芽を発芽させたら、新芽を1個か2個だけ残して後はすべて芽かきしてください。
芽かきしないでいると、必要な栄養分が全体に行き渡らず、花を咲かせなくなります。
《 ポイント 》
- 植え替えは花後の5月以降に行う
- バルブが増えていたら、株分けする
- 新芽は2つまで残して後は芽かきする
最後に
シンビジウムは観賞用洋ランの中でも人気が高い「四大洋ラン」のひとつ。色合いが薄いため、素朴・飾らないなど、なにかと地味な印象を持たれがちです。
しかし、淡い色合いは人々から親しまれやすく、また形状が整っているため、カジュアルな場面からフォーマルな場面など、あらゆるシーンで扱いやすく大変人気が高いランです。
また、シンビジウムは色違いによって花言葉が大きく変わり、家族・友人・仕事関係の人など特別な相手に贈る花としても最適。ランの中でも比較的育てやすいので、部屋に飾れば、部屋を優雅な雰囲気に変えてくれるので、観賞用としてもおすすめです。