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暖房のエアコンの適温は20度
暖房の適温について環境省では、冬の暖房時の室温は20℃が適温の目安だとしています。エアコンメーカーのダイキンも暖房の適温は20℃(~22℃)とし、環境省の暖房の適温を推奨しています。
人間の快眠に最適な部屋の適温は15℃~21℃だといわれています。また、高齢者の方や体の弱い方は、夜間、睡眠中に急激に部屋が冷えすぎてしまうとヒートショックを起こす可能性がありますので注意しましょう。起床時間に合わせて暖房の温度を20℃~22℃にタイマーを設定することをおすすめします。
・地球の温暖化対策のため
・省エネのため
・電気代節約のため
・ヒートショックを防止するため
温度の上げすぎはヒートショックの危険性
エアコンの暖房の温度の上げすぎにも注意してください。外気温との差が激しくあると体調不良をおこす可能性があります。それをヒートショックといいます。部屋は25℃、トイレは10℃というふうに、15℃もの差がある場合にヒートショックを起こすケースがあるようです。
激しい温度差が体に負担をかけて、血圧が急に高くなるなど、ヒートショックはさまざまなケースがあります。環境省が暖房の適温の目安を20℃に定めている理由の一つがヒートショックの防止だと言われています。
暖房の適温を守りつつ快適に過ごす6つの方法
寒さの感覚は人それぞれで、暖房の適温の差は、性別、代謝の違い、環境の違いなどが要因となっています。普段エアコンの暖房の温度を20℃以上にしている方は、暖房の適温である20℃に下げると、寒いと感じる方がいると思います。エアコンの暖房を適温の20℃の設定に下げても暖かく過ごせる6つの方法とコツがあります。
1.エアコンの暖房は自動運転にする
エアコンの暖房を適温に保つため自動運転をおすすめします。エアコンの暖房で室内の温度を適温まで上げたら、あとは自動で適温を保ってくれます。
2.サーキュレーターを使う
サーキュレーターや扇風機で空気を循環させることで、エアコンの暖房の温度を部屋の隅々まで広げることができます。サーキュレーターの風を上向きにして天井にたまった暖かい空気を下におろして暖かさを広げ適温を保ちましょう。
3.エアコンの風を下向きにする
エアコンの暖房で暖められた空気は室内の上・天井にたまりますので、エアコンの暖房の風は下向きに設定してください。もし、風向きを自動コントロールすることができるエアコンの場合は、自動コントロールの設定をおすすめします。
4.窓を断熱する
エアコンの暖房で暖めた空気が外に逃げないようにする必要があります。外の冷たい空気を窓から部屋の中に取り込まないために、窓ガラスに断熱シートを貼ることをおすすめします。断熱シートはホームセンターや通販などで買うことができます。
5.湿度を調整する
部屋を加湿することで寒さを和らげることができます。エアコンの暖房は室内を乾燥させますので適度な湿度も必要になります。
6.着るものを変える
寒いと感じる場合は、厚手の羽織ものやストールを活用して厚着をしましょう。ヒートテックなどの断熱性の下着も効果的です。
7.エアコン以外の暖房器具を併用する
エアコンの暖房に以外に、電器コタツや電気毛布などを利用して暖かさを保ちましょう。
暖房の設定温度を1度下げると10%の節電効果!
エアコンの暖房の温度設定は何度になっていますか?暖房を適温の20℃にするには何度下げますか?実は、エアコンの暖房の温度設定を1℃下げるだけで電気代は10%の削減になります。
25℃の場合:電気代 13.5円/1時間
24℃の場合:電気代 12.2円/1時間
23℃の場合:電気代 10.9円/1時間
22℃の場合:電気代 9.8円/1時間
21℃の場合:電気代 8.9円/1時間
20℃の場合:電気代 8.0円/1時間
19℃の場合:電気代 7.2円/1時間
18℃の場合:電気代 6.5円/1時間
※電気代を27円/kwhで計算
今まで25℃の設定を20℃(暖房の適温)に下げた場合、1ヶ月1,650円、節約できます。
20℃では1日80円、一ヶ月2,400円
※1日のエアコン使用時間を10時間で計算
※この計算は電力会社や使用環境によって異なりますので、あくまでも参考にしましょう
エアコンの暖房による電気代の節約術
この方法は、「エアコンの暖房を適温の20℃の設定に下げても暖かく過ごせる方法」とほぼ同じです。
サーキュレーターを使う
サーキュレーターは暖まった室内の空気を循環させることができます。部屋全体に暖かい空気が行き届くように暖房のエアコンの風を部屋中に対流させて温度を均一化します。温められた空気は上に上がる性質があるので上に向けて下に風を送り込むなどの調整をしましょう。
エアコンをつけっぱなしにする
エアコンは一番初めが一番消費電力を使うので、いったん設定温度まで上がると、あとはそれを維持するだけなのでそれほど電気代はかかりません。1時間ほど外出するならつけっぱなしの方が節約できます。長時間部屋を空ける場合は電源を切った方が得です。
フィルター清掃でロスを減らす
エアコンのフィルターが汚れているとエアコンの負担が大きくなるので、シーズン前には必ず掃除をしてください。
部屋の断熱性を上げる
断熱シートや断熱カーテンを使用して外気を避け、部屋から熱が逃げるのを防ぎ結露も防げます。
加湿器で湿度を上げる
湿度が上がると体感温度も上がるので使い方次第でかなり有効。インフルエンザの予防や肌の乾燥を防ぐのにも効果がありますい。
エアコンの光熱費は冷房よりも暖房の方が高い
エアコンの運転は冷房運転よりも暖房運転の方が高くなります。光熱費がエアコンの暖房に比べて安くすむ他の暖房器具と併用することをおすすめします。電気代がさほどかからない電気器具には、コタツや電気毛布などがありますので併用してみてください。
赤ちゃんや高齢者に快適な暖房の適温
赤ちゃんの場合
- 冬の適温の目安:18℃~23℃
- 部屋の湿度の目安:40%~60%
赤ちゃんに適した冬の室温と湿度は、これが過ごしやすい環境だと言われています。
注意点
生後8ヶ月頃まで、自分で体温調整ができませんので、部屋を暖めすぎることで体調などにトラブルがおきることがあります。体温が上がりすぎると、あせもや熱中症、脱水症状のリスクが高くなるので注意しましょう。
高齢者の方の場合
高齢者の方は実際の温度よりも体感温度が低く感じて寒くなります。高齢者の方にとって、エアコンの暖房が20℃では寒くて風邪をひいたり体調を崩すことがありますので、設定温度を上げたり、厚着や他の暖房機器と併用して暖かさを保つよう注意しましょう。
赤ちゃんも高齢者の方も、危険なのは脱水症状です。部屋を暖かくしすぎて水分がなくなり、体が脱水症状を起こす可能性がありますので注意しましょう。
まとめ
エアコンの暖房の適温や、体感温度が寒いと感じたときのひと工夫、エアコンの暖房の電気代節約につきましてご紹介いたしましたがいかがでしたでしょうか?人それぞれ体感温度は異なりますが、適温とされる20℃は寒いですか?ちょうどいいですか?それとも暑いですか?エアコンの暖房の温度設定を1℃下げるだけで電気代が10%も節約できるなら、1℃くらいすぐ下げちゃいますよね!