目次
オリーブオイルの選び方
オリーブオイルは質の良さによってランク付けされています。オリーブオイルを使う目的に合わせて、商品を選びましょう。
オリーブオイルの種類と特徴
「エクストラバージン」「ピュアオリーブオイル」どちらも上質そうなイメージがありますが、この2つには大きな違いがあります。それぞれの特徴を比べてみましょう。
エクストラバージンは最高品質のオリーブオイル
エクストラバージンは、オリーブの実を絞ってろ過した、酸度0.8以下の天然成分がたっぷり含まれたオリーブオイルです。
香りが高く栄養素が豊富、オリーブオイルの中でも最高の品質といわれます。
ピュアオリーブオイルは一般的なオリーブオイル
ピュアオリーブオイルは、エクストラバージンを精製して香りや油分を抜いたオリーブオイルです。
複数のバージンオイルがブレンドされており、ランクはバージンオイルの下。一般に「オリーブオイル」とはこのピュアオリーブオイルを指し、値段も比較的安価で手に入れやすいオリーブオイルです。
《 ポイント 》
- エクストラバージンは香り高く栄養素が豊富な、高品質のオリーブオイル
- ピュアオリーブオイルはエクストラバージンよりもワンランク品質が劣るオリーブオイル
オリーブオイルの使い分け方
オリーブオイルは種類によって、料理や健康への効果が違います。目的に合わせて使い分けましょう。
エキストラヴァージンは何にでも使える万能調味料
品質の高い「エクストラバージン」は、豊かな風味とコクが特徴。お料理の仕上げに、そのままかけるのも良いでしょう。また、加熱することで栄養素が分解される事がないので、あらゆる料理に利用できます。
大量に使用する場合はピュアオリーブオイルがおすすめ
次に「ピュアオリーブオイル」ですが、エクストラバージンよりも香りや栄養素がやや劣ります。焼き用や揚げ物用の油にエクストラバージンを使うのはもったいない!と思ったときに利用するのをおすすめします。
《 ポイント 》
- エクストラバージンは料理の仕上げに最適、健康志向の人におすすめ
- ピュアオリーブオイルは焼き用や揚げ物の用のオイルとして使用するのがおすすめ
本物の「エクストラバージン」の見分け方
品質の高い「エクストラバージン」は、ボトルに「オーガニック認証マーク」というラベルが貼られています。
しかし、このマークはオリーブオイルとしての品質ではなく、栽培方法が基準に達していれば「ピュアオリーブ」であっても貼られる場合があります。
「エクストラバージンと思って購入したのに実はピュアオリーブだった!」なんてことも珍しくありません。
どうすれば、本物のエクストラバージンを手に入れることができるのでしょうか?
エクストラバージンは「酸度」で見分ける
ボトルの裏面に記入されているオリーブオイルの「酸度」を調べてください。酸度は、酸化している割合を指します。
世界的にエクストラバージンと認められるオリーブオイルは、酸度が「0.8%以下」です。なので、0.8%を下回っていたら本物のエクストラバージンと見て良いでしょう。
《 ポイント 》
- 偽物のエクストラバージンが出回っている
- 酸度0.8%以下のオリーブオイルは本物のエクストラバージン
使い切れるサイズを選ぶ
オリーブオイルは、開栓して一度でも空気にさらすと、すぐに酸化してしまう食品です。オイルは酸化すると香りが落ちるほか、過酸化脂質という下痢や腹痛の原因となる成分を生成してしまいます。
酸化が進んだオリーブオイルを摂取すると、健康リスクが高いので使用は控えましょう。ドレッシング用、もしくは加熱用の油、どちらにしても購入時に、短い期間で使い切れる量の入ったボトルを選んでください。
《 ポイント 》
- オリーブオイルは酸化すると健康に良くないので、酸化する前に使い切れる量のボトルを購入しよう
香りと「味・酸味・苦味」のバランスをチェック
オリーブオイルは、品種によって香りと味が大きく変わり、辛み・酸味・苦み、それぞれ強弱が異なります。それぞれの味のバランスがちぐはぐだと、オリーブオイル本来の美味しさを楽しめません。
美味しいオリーブオイルは、苦みと辛みがうまくまとまっていて、爽やかな酸味が感じられる商品です。可能であれば、購入前に一口試食してみて、味わいのバランスが良いオイルを探してみてください。
《 ポイント 》
- オリーブオイルには辛み・苦み・酸味、そして品種によって異なる香りがある
- それぞれの味のバランスの良い商品を選ぼう
オリーブオイルのおすすめ5選
まったく違う個性を持った、おすすめのエキストラヴァージンオリーブオイルを5つ紹介します。
ガルシア エクストラバージンオリーブオイル
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B005I0DG76
スペインが原産国のエクストラバージンです。酸度は0.7%で純度が高いです。
香りや味はほとんど感じられず、さらさらとしておりそのまま飲むこともできます。「無個性」にも感じるオイルですが、良く言えば「何にでも合わせられる」ということです。
例えば、風味の強いチーズに香りの強いオイルをかけると香りがぶつかりあってしまいます。ガルシアなら、風味の強い食品に対して違和感なくかけることができるでしょう。
ヴィラブランカ オーガニックエクストラバージンオリーブオイル
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B005JW2QII
酸度0.8%以下のエキストラヴァージン。酸味・苦み・香りはあまり感じられませんが、その代わり強い「辛み」が味わえます。
喉にグッとくるほど刺激の強い辛みで、そのまま飲むのはおすすめしません。その強い刺激を活かし、炒め物や揚げ物に加えて料理にパンチを効かせると良いでしょう。
BIOPLANETE ポルトガル産有機エクストラバージンオリーブオイル
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B004JBNSIC
辛みや苦み、酸味は少し控えめです。しかし、オリーブの香りをしっかり感じることができます。
モッツァレラチーズなど、主張の弱い食品との相性は抜群!前菜や冷菜、サラダなどの仕上げに使用しましょう。
ディチェコ オーガニック エクストラバージンオリーブオイル
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07X3318LG
苦味・酸味・辛み、そして香り、これらすべてがバランスよく感じられるオリーブオイルです。風味は爽やかなのでそのまま飲んでもスッと飲み込むことができます。豊富な味わいを楽しめますが、主張は強すぎないので、あらゆる料理にマッチする優秀なオリーブオイルです。
リオサント エクストラバージンオリーブオイル
出典:https://item.rakuten.co.jp/takarazima/10001656/
トルコ原産のエクストラバージン。
オリーブオイルと言えば、イタリアやスペインを想像しますが、実はトルコも上質なオリーブの産地です。最高品質の「エドレミット種」オリーブを使い、クセが少なく、何にでも馴染みやすいオイルです。
このオリーブオイルは、コールドプレスと呼ばれる製法で作られ、オリーブ本来の香りや栄養素を豊富に含んでいます。
オリーブは抽出の際、機械による摩擦で温度が上がると、鮮度が落ちて香りも逃げてしまいます。しかし、コールドプレス製法はオリーブに熱が入らないように、ゆっくり時間をかけて抽出するので、鮮度を保った状態で仕上げることができるのです。
お料理の香りづけや、栄養たっぷりのサラダドレッシング用におすすめです。
オリーブオイルに関するQ&A
A.「オリーブオイルは健康に良い」「血液がサラサラになる」と健康志向の食品のイメージが強いですが、「油」なのでカロリーが高くないか心配ですよね。
結論から述べると、オリーブオイルのカロリーは「高い」です。100gに920.9 kcal含まれています。40分間ウォーキングしてようやく消化できる量です。「こんな高カロリーで健康にいいわけがない!」と思うでしょう。
しかし、高カロリーのはずのオリーブオイルは、摂取すると痩せる効果があります。その理由は、次のQ&Aで紹介します!
A.オリーブオイルは高カロリーですが、ダイエット・美容・健康の3つの効果があります。
オリーブオイルには「オレイン酸」という脂肪を燃焼してくれる成分が含まれており、摂取すると太るどころか痩せる効果があります。また、抗酸化作用のある成分も数種類含まれているので、アンチエイジング効果や肌質改善にも貢献するでしょう。
健康面では、便秘改善や動脈硬化を防ぎ、体の内側を改善してくれます。これらのメリットを得るには、適量を守ってオリーブオイルを摂取してください。
《 ポイント 》
- オリーブオイルはカロリーが普通の油よりも高い
- 高カロリーだが、オレイン酸が含まれているため脂肪を燃焼する効果がある
飲むオリーブオイルおすすめ5選
オリーブオイルを摂取すれば、さまざまなメリットが得られます。それでは、より健康志向を目指す人のために、そのまま飲めるほど美味しくて純度の高いオリーブオイルを紹介しましょう!
フシコス エキストラヴァージンオリーブオイル
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07KQ6FLZM/
イタリア・ギリシャ原産のオリーブオイル。無臭で味にクセがないのであらゆる料理にマッチします。そのまま飲むことができ、サラダやパンとの相性も抜群なので普段使いにもってこいのオイルです。容器が小さいので「ついつい使い切ってしまう」というレビューが多く見受けられました。
小豆島産100%エキストラバージンオリーブオイル
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B077TF5LG4/
珍しい日本原産のオリーブオイル、酸度は驚きの0.1%以下!なんと国際オリーブオイルコンテストで金賞を勝ち取った経歴を持っています。まさに、世界に誇れる日本のオリーブオイルです。
爽やかな香りに、酸味・苦味・辛味がバランスよく味わえる一品。そのまま飲むと、口いっぱいに豊かな風味と香りが広がります。
トザバラス 飲む オリーブオイル エキストラバージン ギリシャ産
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B00SE3HM5Q
ギリシャが原産のエキストラヴァージン。舌触りが滑らかなうえにクセがないので、飲みやすさはほかのオリーブオイルよりも圧倒的に高いです。初めてオリーブオイルを飲む人におすすめします。
1st ORIGIN エキストラバージンオリーブオイル
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B006976EL2/
小豆島とスペインのオリーブをブレンドしたオリーブオイル。時間をかけて熟成させたオリーブだけで作成しています。
味はクセがなく、どんな料理にも活用しやすいです。もっとも特徴的なのはその香り!オイル特有の「油っぽいにおい」はあまり感じず、果物のような甘くて爽やかな香りを楽しめます。
プラネタ エキストラ・ヴァージン・オリーブオイル
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B003AQB1JA/
ワイナリー、つまりワイン生産者が造ったオリーブオイル。柑橘系の香りに、かすかなスパイシーさを感じます。ワイナリーらしい繊細で奥深い味わいが楽しめるオイルです。主張の強いオイルですが、油っぽさや重厚感はあまりないので、そのまま飲むことができます。
オリーブオイルのおすすめの使い方
オリーブオイルは調理用の油以外にもさまざまな使い方があります。
サラダやパンのトッピング
オリーブオイルは、サラダのドレッシング代わりやパンに付けるジャムやバターの代わりとして使用できます。
お菓子作り
オリーブオイルは、お菓子作りやパン作りの際の「バターの代用品」として使用できます。その際は、味や香りにクセのないオリーブオイルを選ぶと良いでしょう。
最後に
オリーブオイルとは、一般的には酸度の高い「ピュアオリーブオイル」を指します。
健康を気にする方や美容に配慮したい方は上質な「エクストラバージン」がおすすめです。エクストラバージンは、抗酸化作用や脂肪燃焼など健康や美容にも多大なメリットがあるので、ぜひ料理に加えてください。
その際は、豊富な香りと奥深い味わい、かつクセがなくそのまま飲めるオイルを選ぶのがベスト。また、市場では偽物のエクストラバージンが販売されていることもあります。
今回紹介したエクストラバージンはどれも本物で上質な商品ばかりなのでぜひ参考にしてください。