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オオイヌノフグリの花とは
オオイヌノフグリは、ヨーロッパ原産の青い花を咲かせる野草です。
「花を咲かせるのに野草?」と疑問に思いますよね。実はこのオオイヌノフグリ、可愛らしい花を咲かせるのはたったの3日だけ。一生のほとんどを草の状態で過ごします。
成長したオオイヌノフグリは、開花すると夜にはしぼみ、翌朝にまた咲き夜にしぼむ。これを3日ほど繰り返した後、散ってしまいます。可愛らしくも儚い花なのです。
オオイヌノフグリは秋に芽吹き、冬は低く横に成長して寒さをしのぎ、早春に花を咲かせます。2~5月まで過ごしたのち、春の終わり頃に枯れ種を残します。
《 ポイント 》
オオイヌノフグリは、秋に芽吹き早春に花を咲かせ、夏に枯れる
オオイヌノフグリの花言葉と由来
オオイヌノフグリは、変わった花名に対して花言葉には素敵な意味が込められています。
- 清らか
- 信頼
- 忠実
とてもピュアな言葉ばかりですね。花言葉の由来は学名にあります。オオイヌノフグリの学名は「veronica=ヴェロニカ」です。スペルが「聖女ヴェロニカ」と同じなので、彼女を連想させる花言葉が付けられています。
ちなみに、聖女ヴェロニカは処刑前のキリストに汗をぬぐうためのハンカチを渡した人物として有名です。
《 ポイント 》
花言葉にピュアな意味が多いのは、学名が「聖女ヴェロニカ」と同じスペルのため
オオイヌノフグリの花名の由来と別名
オオイヌノフグリの由来
オオイヌノフグリは、植物学の偉人である「牧野富太郎」が発見しその名を付けました。
実の形が犬の陰嚢(フグリ)に似ていることから、オオイヌノ=フグリと名付けられていますが、実際はハート形でフグリにはあまり似ていません。
別種である「イヌノフグリ」が名前通りの形をしており、「イヌノフグリに似ている大きな花」という意味で「オオイヌノフグリ」となりました。
オオイヌノフグリの別名
別名はメルヘンチックなものばかりで
- 瑠璃唐草
- 天人唐草
- 星の瞳
などがあります。
コバルトブルーの花弁にちなんで「瑠璃唐草」、日光に輝く姿が星に見えることから「星の瞳」と別名が付けられたようです。また、英名は「猫の瞳(キャッツアイ)」と名付けられています。
《 ポイント 》
- フグリと名付けられているが実際はハート形の花を咲かせる
- 見た目の美しさを表した別名がある
オオイヌノフグリ花言葉のQ&A
A.オオイヌノフグリによく似た花をご存じですか?北アメリカが原産地の「ネモフィラ」という花があります。ネモフィラは淡いブルーの花弁を持つ花で、形はオオイヌノフグリと瓜二つです。その上、別名も「瑠璃唐草」。オオイヌノフグリとまったく同じ別名が付けられています。
しかし、見分けるポイントは3つあります。それぞれ、見分け方を見ていきましょう。
- 大きさが4倍も違う
- ネモフィラとオオイヌノフグリは草丈は同じです。しかし、花の直径はネモフィラがかなり大きいです。ネモフィラの花の大きさは2cm、1円玉の直径ほどあります。対して、オオイヌノフグリの花の大きさはたったの5mm、アリの全長ほどです。
- 花を咲かせる時期が遅い
- ネモフィラとオオイヌノフグリでは、花を咲かせる時期が異なります。オオイヌノフグリは早くて2月から咲き始めますが、ネモフィラは4月、または5月から花を咲かせます。
- 葉っぱの形が尖っている
- 葉っぱの形も異なります。オオイヌノフグリは卵型の丸く可愛らしい葉っぱの形です。しかし、ネモフィラはギザギザとしたやや刺々しい形状の葉っぱを生やします。
以上が、ネモフィラとオオイヌノフグリの違いです。花の大きさにかなり差があるので、見分けるポイントになるでしょう。1円玉程度の花なら、ネモフィラ。アリくらいの大きさなら、オオイヌノフグリです。
《 ポイント 》
- ネモフィラは花が大きく、葉っぱはギザギザ、4月から咲く
- オオイヌノフグリは花が小さく、葉っぱは丸く、2月から咲く
オオイヌノフグリの花と同じオオバコ科の花言葉
オオイヌノフグリの科目は「オオバコ科」です。オオバコ科は、種子の中に2枚の葉っぱを持っている植物が属します。
オオイヌノフグリと同じ、オオバコ科に属する仲間たちの花言葉も見ていきましょう。
フラサバソウ
畑や道端に生える、全体的に長毛が生えている野草。花言葉は「一見すると強面に見える」です。
キンギョソウ
赤やピンク、黄色にオレンジとインパクトの強い色の花を咲かせます。花言葉は「でしゃばり」「おしゃべり」「おせっかい」と、主張の強い見た目どおりの言葉ばかりです。
リナリア
ワインレッドの花が黄色のつぼみを包み込んだ、まるでドレスを着ているかのような花です。花言葉は「この恋に気づいて」。
ジギタリス
1つの株に、たくさんの紫色の花を咲かせます。花言葉は「不誠実」。サイコロ遊びばかりする女神が由来となっており、それゆえに不誠実という意味が込められました。
ベロニカ
オオイヌノフグリは学名「ヴェロニカ」でしたが、こちらは和名で「ベロニカ」です。花言葉は「忠実」と「名誉」。スペルが同じなので、やはり聖女ベロニカを由来とした花言葉が付けられています。
オオイヌノフグリの花と同じ季節に咲く草花
オオイヌノフグリと同じく、春の訪れとともに咲く草花を紹介します。
オランダミミナグサ
草丈はオオイヌノフグリよりも10cmほど高く、細長い花弁の白い花を咲かせます。
ノボロギク
菊の一種ですが、花は大きく開かず、筆先のようにしぼんだ状態で黄色い花を複数咲かせます。名前の由来はボロ布に見えることからです。
ヒメオドリコソウ
踊り子がまとう笠のような葉に、半開きの小さなピンクの花を複数咲かせる草花です。その姿がまるで「踊り子が舞っている」ように見えることから、オドリコソウと名付けられています。
ホトケノザ
葉の形が開いた蓮の花のように、先端に咲く花は舌を「ベーっ」と出しているように見える草花です。絵画などで仏さまが座禅を組む蓮の台座に似ていることから「仏の座」と名付けられています。
ヤハズエンドウ
しぼんだランの花弁のような花を咲かせる草花です。別名を「カラスノエンドウ」と言い、古くから食用として親しまれています。
最後に
オオイヌノフグリは、やや口に出しにくい意味を含んだ野草です。しかし、実際は名前とはかけ離れた形で可愛らしい花を咲かせます。学名や花言葉は、非常にピュアです。
また、別名もロマンチックなものばかり!別名の方が呼びやすいので小さな子どもに花の名前を教えるときは別名を教えてあげるとよいでしょう。
今回は、オオイヌノフグリに似ている花、科目が同じ仲間、同じ季節に芽吹く草花などを紹介しました。春先に咲く花は、可愛らしいだけでなくお茶目なストーリーや見た目のものばかり。
この記事をきっかけに、春の花に興味を持ってみてはいかがでしょうか?