オクラの旬は?選び方から正しい下処理の手順、保存方法まで

オクラ

オクラはネバネバ成分で栄養も抜群です。一年を通してスーパーでは手に入りますが、夏野菜のため最も美味しく食べられる旬の季節は夏です。また、食べる時の切り方でも食感が変わってさまざまな楽しみ方ができるのもオクラの魅力の一つです。旬の美味しいオクラの選び方や正しい下処理、保存方法までご紹介します。

オクラの旬の季節と産地

畑で実るオクラ

オクラの旬は夏

オクラは輸入や施設栽培も多いため一年を通して流通している野菜です。温かい気候を好むため、日本での旬の季節は6月~8月の夏の暑い季節です。

日本での露地ものは11月くらいまで出回ることもあり、3月~6月は国内の施設栽培のものが出回ります。晩秋から春先までは南国から輸入されたものが出回るので、日本では一年を通して食べることができる野菜です。

温暖な地域で栽培

オクラは温暖な地域で栽培が盛んです。最も沢山生産しているのは鹿児島県で、全体の3割を占めています。次いで高知県、沖縄県が多く九州地方や四国地方が中心です。

関東の中では群馬県で多く作られています。日本で生産されていない時期は南国のタイとフィリピンが主な輸入先となっています。

旬のオクラの選び方

okra

うぶ毛と色

オクラにはうぶ毛が均一にしっかりと残っているものが新鮮です。全体の色は鮮やかな緑色をしているものを選びましょう。切り口や部分的に茶色くなっているオクラは収穫から日数が経過している可能性がありますので避けましょう。

大きさと重さ

オクラは大きく育ちすぎると、中のタネも成長し過ぎて苦みが出始めると言われています。まとめてネットに入って売っているものが多いですが、大きさは小ぶりで形がそろっているものが良いです。

また、オクラは水分が抜けやすいため重たいものの方が水分も保たれ新鮮であると考えられます。柔らかく弾力のあるものが美味しいと言われています。

ヘタの大きさや色

ヘタの状態もチェックしてみて下さい。大きさは1円玉くらいが目安と言われています。切り口はみずみずしく、黒ずんでいたり変色しているものは鮮度が落ちていると考えられます。また、ガクの角が張っているものが良いでしょう。

旬のオクラの美味しい食べ方

okra

正しい下処理方法

鮮度のいい旬のオクラは果肉がやわらかく、青臭さも弱いので生のまま食べることができます。ガクの部分やうぶ毛の処理など簡単な下処理をしてから食べましょう。

  1. ヘタの先端部分を切り落とします。
  2. ガクの黒い部分をぐるっと包丁でむきます。
  3. 適量の塩を手に取り、オクラの表面をこすってうぶ毛をこすり取ります。

塩でみがくことでうぶ毛だけでなく汚れも取れ、生で食べやすくなります。彩も鮮やかな緑色になります。

粘り気を楽しむには「粗みじん切り」

下処理をした生のオクラを「粗みじん切り」にすると、旬のオクラの粘り気が存分に味わえます。刻めば刻むほどに粘り気とぬめりが出ます。少量の水を加えて混ぜることで、さらに強いねばりが出るので、冷たいそうめんや刺身の薬味に加えてみましょう。

食感も味わえる「小口切り」

小口切りはねばりと一緒に旬のオクラのシャキシャキした食感も楽しめます。オクラ特有の星形の切り口が見えるため、サラダやお味噌汁のトッピングにも最適です。マグロのぶつ切りにすりおろした山芋をかけたところに加えるのもおすすめです。

歯ごたえと食べ応えを楽しめる「乱切り」

「乱切り」はコリッとした食感が味わえます。粘り気はあまり出ていませんが、歯ごたえが楽しめ生で食べてもよいですが、サッと炒めたりグリルにするのもおすすめです。

種のプチプチが楽しめる「縦切り」

旬のオクラを縦に半分に切ると粘り気はありませんが、種のプチプチした食感が楽しめます。サラダにしても存在感が出ておすすめです。そうめんの具にしたり炒め物にも良いでしょう。

煮物や揚げ物も美味しい

オクラは煮物の彩にも向いています。煮物に使う時は、煮汁が沸騰して他の食材に火が通ってから加えるようにしましょう。また天ぷらやフライにするのも美味しい食べ方です。

茹でる場合は短時間にする

茹でて食べる時は、沸騰した湯に一つまみの塩を入れ、下処理したオクラを入れて茹でましょう。

コツは短時間でさっと茹でることです。ゆで時間の目安は30秒から1分程度です。シャキシャキ感を残したいときは30秒ほどで引きあげます。一度冷水に放して冷まします。

オクラは重なった部分が黒く変色してしまうため湯からあげたオクラはバットやザルの上に重ならないように並べて冷ますのも美味しく仕上げるコツです。

旬のオクラの正しい保存方法と保存期間

:冷凍したオクラ

冷蔵庫で保存する方法

オクラは低温と乾燥に弱いため、そのまま冷蔵庫に入れておくと数日で黒ずんできたり、へたりが出てきてしまいます。温暖な気候で育つオクラは5度以下の寒すぎる場所は苦手です。

保存に適している温度は10度くらいのため、オクラの旬の季節である夏場は常温保存できません。冷蔵庫に入れる場合は野菜室にいれるのが良いでしょう。

  1. オクラは洗わずに新聞紙やキッチンペーパーで包みます。
  2. ビニール袋にヘタの部分を下にして入れます。
  3. 野菜室にオクラを立てた状態で保存します。

オクラは湿気にも弱いため、洗って新聞紙やキッチンペーパーで包むと水分を吸い変色してしまいます。必ず洗わないで保存しましょう。

瓶で保存する方法

  1. オクラが立てて入る瓶やコップを用意します。
  2. 瓶の底に5㎜くらいの水をいれて、ヘタを下にしてオクラを入れます。
  3. 蓋やラップで瓶の口をふさいだら、野菜室で保存します。

できたら水は1日ごとに変えましょう。

冷凍保存する方法

オクラは冷凍保存しても栄養成分もネバネバも変わりません。大量にある場合は冷凍保存がおすすめです。

生のままの場合

  1. 塩でこすってうぶ毛をとりガクも落とす下処理を行います。
  2. オクラの水気をキッチンペーパーなどでしっかりとふき取ります。
  3. フリーザーバックに重ならないように並べて冷凍庫で保存します。

小口切りや乱切りなど好きなカタチにカットした場合は、1回分ずつの量を平らにしてラップで包み、フリーザーバッグに入れると良いでしょう。

茹でてた場合

  1. うぶ毛とガクの下処理を行います。
  2. 沸騰したお湯で20~30秒ほどサッと茹でます。
  3. 冷まして水気をよく切ってから、重ならないようフリーザーバッグに入れて冷凍します。

生のオクラの冷凍方法と同じで、小口切りなどカットしたものは1回分ずつの量を平らにしてラップで包みましょう。

また、だし醤油で味付けしたものをそのまま冷凍することもできますので、お弁当のおかずやもう1品足りないときに便利です。

冷凍したオクラの使い方

冷凍したオクラは凍ったままお味噌汁や炒め物に使うことができます。それ以外で使う場合は前日から冷蔵庫に移して自然解凍しましょう。時間が無い時は電子レンジで解凍してください。その際、小口切りなどカットしたオクラは加熱し過ぎないよう注意しましょう。

保存期間

冷蔵保存の場合は、正しい保存方法で保存すれば1週間程度ですが、そのまま保存していると数日でへたりが出てきてしまいます。

  • 野菜室で保存:3日~1週間
  • 冷凍保存:1ヶ月

オクラが傷むと

オクラは比較的すぐに角などが変色しやすいです。一部が黒く変色している程度なら問題なく食べることができますが、次のような状態の時は傷んでいる可能性もありますので食べないほうが良いでしょう。

  • 表面にぬめりがある
  • 触るとふにゅふにゃし過ぎている
  • 異臭がする
  • カビが生えている
  • 切った時に中身が茶色くなっている

最後に

オクラ

オクラを長持ちさせたい場合は乾燥させる方法もあります。下処理したオクラを縦半分に切ったら、断面が上になるようザルに並べ風通しの良い場所で2,3日干してください。

その後は密閉容器に入れて冷蔵保存すると1ヶ月はもちます。使う時は洗ってから10分くらいぬるま湯で戻します。長期保存と同時に旨みも凝縮されるのでおすすめです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る