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直管型蛍光灯の外し方
蛍光灯には直管型蛍光灯や丸型蛍光灯、電球型蛍光灯など、さまざまな種類がありますが、まず、直管型蛍光灯の外し方を紹介します。直管型蛍光灯とは、一般の家庭やオフィスで使われることのある、棒状の蛍光灯のことを指しています。
ちなみに、ここでは直管型蛍光灯の中でも回転させて外すタイプと片方に押すタイプ、カバーを中央に持ってくるタイプに分けて解説します。
回転させて外すタイプ
回転させて外すタイプの直管型蛍光灯は、90度回転させ下に引くだけで簡単に外すことができます。一般家庭で使用される直管型蛍光灯は、このように回転させて外すタイプのものが多いといわれています。
片方に押すタイプ
片方に押すタイプの場合は、どちらか片方に押してスライドさせれば外すことができます。外し方のイメージとしては、乾電池を外す時のような感じです。このタイプの蛍光灯はスライドさせる時に、かなりの力が必要となるので気を付けて下さい。
これは、蛍光灯のソケット部分が接触不良をおこさないようにと、このような作りになっているのです。
カバーを中央に持ってくるタイプ
カバーを中央に持ってくるタイプは、一般の家庭ではあまり使われることがありません。両側のカバーを中央に持ってくることで外すことができます。このタイプの蛍光灯は両側に銀色のカバーがついているので、それを目印にして外すようにしましょう。
直管型蛍光灯の中でも、どのタイプなのか分からないという場合は、とりあえず回転させてみて下さい。一般家庭で多く使用されているものは回転して外すことができるタイプなので、回転させると外れることが多いです。回転させても外れなかった場合は、どちらか片方にスライドさせて外しましょう。
丸型蛍光灯と電球型蛍光灯の外し方
続いて、丸型蛍光灯と電球型蛍光灯の外し方を紹介します。丸型蛍光灯と電球型蛍光灯の外し方に関しては、直管型蛍光灯とは異なり、1通りの外し方で取り外しができるのが特徴です。
丸型蛍光灯
蛍光灯と線の間にあるソケットを抜いて、蛍光灯を支えている金具を外すだけで外すことができるので、簡単です。なお、ソケットは丸形蛍光灯と線の間にあるので探してみて下さい。コンセントを抜くような感覚で引き抜くことができるので試してみましょう。
丸型蛍光灯には線がついているので、外すのが難しそうと思う方もいるかもしれませんが、やってみるとそんなに難しい作業ではないので、安心して下さい。
電球型蛍光灯
電球型蛍光灯とは、白熱電球のソケットにつけることで使用することができる蛍光灯のことをいいます。見た目が電球のようであることから名付けられました。電球型蛍光灯はほとんどが反時計周りに回すと外れる仕組みになっています。低消費電力である点が電球型蛍光灯の特徴であるといえるでしょう。
蛍光灯を交換する時の注意点
蛍光灯を交換する時の注意点としては、いくつか挙げることができますが、ここでは、3つの注意ポイントを紹介していきます。
足場
蛍光灯を交換する時は、椅子などの足場がきちんと支えてくれるか確認するようにして下さい。部屋の蛍光灯を交換する際は、脚立や椅子などを足場として使うことが多いでしょう。
少しでも段差のあるところに足場を設置してしまうと、人が乗った重さでバランスが崩れ、倒れてしまう可能性があるのです。また、椅子がプラスチック製のものの場合も、劣化が起きていたら重みで割れてしまう危険性もあります。
脚立もしっかりと開かないまま使うと何かの拍子に倒れてしまうことがあるでしょう。脚立や椅子が倒れるだけでも危険ですが、手に蛍光灯を持っている場合は、倒れた時に割れてしまい、さらなる危険を招くこともあります。
感電
また、感電にも気を付けないといけません。蛍光灯の取り外し作業をおこなう時に、電源を切っていないと感電して大けがになることもあります。蛍光灯を取り付けるときや外す時は必ず電源を切るようにして下さい。
なお、完全に蛍光灯が切れてしまっている場合は、注意が必要です。電源が切れていると思っても実際はついていて感電してしまったというようなケースもあるので、しっかり確認しましょう。
グローランプ
蛍光灯を新しくしてもつかなかったら、グローランプを確認するようにして下さい。グローランプとは点灯管のことで、蛍光灯についている細かな豆電球のような形状をした部品のことです。
そもそも蛍光灯は、管内にある電極をある程度の温度まで熱することで光を発するようになるのですが、このように熱するための役割を果たすのが点灯管になります。
点灯管の寿命は約4年から8年だといわれているので、蛍光灯を交換しても電気がつかないという場合は、点灯管を交換しなくてはいけないかもしれません。
感電しない蛍光灯の付け方
蛍光灯を交換する際には、電源をきちんと切らないと感電する恐れがありますが、感電しない蛍光灯の外し方には他にもいくつかのポイントがあります。まず、接続ジョイントや、ソケットに手を触れないようにしましょう。また、点滅中の蛍光管は熱くなっています。
冷ますためにもしばらく主電源を落として下さい。もしも主電源の場所が解らない場合は、ブレーカーを落とすようにしましょう。ブレーカーを落としてしまえば、電源を切ったつもりなのに実は切れていなかったというようなハプニングが起こる心配もありません。
なお、蛍光灯の交換後、電気がつかない場合は電源のルートをすべて確認するようにして下さい。場合によっては、グローランプを交換する必要があるかもしれません。
また、安定器内部にある絶縁体部分やコイルの劣化、内蔵されたコンデンサーの傷みによっても蛍光灯がつかないということがあります。安定器には、インバーター式やグロースタート式などの種類があります。
ちなみに、そのような種類の安定器であっても、交換は電気工事士の資格を持っている人でないと作業してはいけないという決まりになっています。電気工事に関する専門知識を持っていない方が作業をおこなうと、感電や漏電の恐れがあるので、自分では作業しないようにして下さい。
最後に
蛍光灯の取り外しは、蛍光灯の種類によって方法が異なります。それぞれの蛍光灯の正しい外し方を知って作業するようにして下さい。
なお、蛍光灯を外す時には、安定した足場を作ったり、電源を落としたりして感電しないように気を付けることが大切です。ここで紹介したポイントを押さえながら蛍光灯の交換をしてみましょう。