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部屋を涼しくする方法9選
帰宅後窓を開け換気扇を回す
外出中に窓を閉め切っていると換気不足になります。室内に溜まった暖まった空気は外に逃げることができず、温度がどんどんと上がります。帰宅後はまず窓を開けて、溜まった熱気を逃がしましょう。
風が通ることで空気の入れ替えができますので、できれば窓は対角線上にある2つ以上の窓を開けるのがおすすめです。窓が1つしかない場合は、換気扇を回すとよいでしょう。
少しの隙間でも閉め切っているよりは、空気の流れができるので玄関ドアのドアチェーンを付けた状態で開放しながら通風するのもおすすめです。この時にキッチンの換気扇も回すとさらに効果的です。
扇風機やサーキュレーター
扇風機やサーキュレーターは温度そのものを下げるような効果が期待できませんが、風を送ることで体感温度を下げることはできます。だいたい2~3度くらい涼しさを感じられるようです。この時にポイントなのは、扇風機を置く場所です。
扇風機は後ろ側の空気を取り入れ前方に風を流していきます。そのため、扇風機の正面を窓の方に向けておくと、部屋の中の暖まった空気が窓の外に向けて流れるようになります。前述した対角線上の窓を開けることと同時に、その流れ上に扇風機を置く方法も効果的です。
打ち水
ベランダやバルコニー、外壁へ打ち水をすると、気化熱で温度が下がって濡れた地面の上を通る空気も冷たくなります。この打ち水の効果をより高めるには、日陰に水を撒くことがポイントです。夏の日向は暑すぎるためせっかくまいた水もすぐに蒸発してしまいます。
また、打ち水を撒く時間帯もとても大切で、適した時間帯は早朝か夕方です。朝の8時頃から夕方の6時くらいまでの時間では十分な効果が得られないでしょう。夕方に打ち水で温度を下げておくと、日没後に温度が上がらなくなるため、熱帯夜を少しでも快適にしたい時にもおすすめです。
緑のカーテンやすだれ
太陽の熱は壁やガラスをあたため、部屋の中にも伝わって室内の温度が上がりますが、緑のカーテンがあると日光が遮られます。さらに熱の原因である赤外線を多く反射できまるため、部屋の中の温度も上がりにくくなります。
また、すだれなども同じような効果がありますが、緑のカーテンのように実際の植物を使ったほうがより効果的です。緑のカーテンに向いている植物は葉が大きいヘチマなど成長も早く初心者でも育てやすいと言われています。他にはアサガオやゴーヤなども良いでしょう。
さらにベランダにすのこを敷いてプランターで緑のカーテンを作るとより涼しさを保てる効果が期待できます。すのこを敷くことで直射日光の照り返しによる温度の上昇が防げます。
遮光カーテンや遮熱カーテン
遮光カーテンには光を遮る効果があるため、部屋の温度の上昇が抑えられます。また、遮光カーテンとは違う「遮熱カーテン」という熱を遮へいする効果のあるカーテンもあります。
遮熱カーテンは熱を反射する素材が練り込んである糸が使用されていたり、コーティングが施されているため、赤外線を遮る効果があります。遮光カーテンよりも熱を反射する作用が期待できるため、温度の上昇を抑える効果がより高くなります。
シーリングファン
シーリングファンは天井に取り付けるもので、部屋の中の空気をかき混ぜるように循環させるものです。部屋を冷やす効果が期待できるため、エアコンを使用していなくても部屋の気温が下がったように感じられます。
シーリングファンを使う時は、空気の流れが下になっていることがポイントです。流れの向きが上では効果が期待できませんので向きを確認して使いましょう。
保冷剤や冷凍ペットボトル
保冷剤や冷凍ペットボトルをタオルなどでくるんで、首や手首、脇の下を冷やす方法です。体の一部を冷やすだけでも、体内を循環している血液が冷えて体温が下がると言われています。ひじの内側や太ももの内側などの皮膚が薄い場所に当てるのも効果的です。
また、直接肌に当てない方法として、扇風機の送風対の裏に取り付ける使い方もあります。保冷剤によって冷たくなった空気を涼風のように送ることができます。
体を冷やす食べものを積極的に摂取する
夏野菜であるきゅうりやナス、トマトは熱を下げる効果があると言われています。水分を多く含む野菜やバナナやスイカなども体を冷やす食べ物で余分な熱をとるのに役立つでしょう。冷蔵庫で冷やして食べるとより効果的です。
足を水で冷やす
体を温める効果があると言われている「足湯」とは逆で足を水で冷やすことで、体の熱を逃がしていきます。洗面器などに水を入れて、冷え症の人でなければ氷や保冷剤などを入れるとより冷たくなります。裸足のまま1~2分くらい、水の中に足をつけてみましょう。冷え症の人は30秒くらいから試してみて下さい。
部屋の中で涼しく感じるためのアイテム
冷汗素材を活用する
触るとひんやりと感じる冷感素材でできたタオルなどを上手に使うことで、部屋の中でも涼しく感じられます。冷感素材は熱伝導率が高く、人の熱が接触することで熱が素材側に移動します。
そのことで熱が奪われ冷たいと感じることができるのが、冷感素材の特徴です。主に寝具に使うことが多いですが、ソファーの上や椅子の上に置いておけば日中リビングでも涼しさを感じられるでしょう。就寝時には一緒に冷却ジェル枕なども取り入れるとさらに涼しくなります。
また、水循環マットという、設定した温度を保てるシリコンのチューブ内に水を循環させ一定して温度を保つマットもおすすめアイテムです。もっと手軽に行いたい時は、ドラッグストアや100円ショップでも手に入る冷却スプレーや冷却ジェルなどを活用するのも良いでしょう。
アロマを活用する
アロマオイルのミント系の香りをかぐと、体感温度が4℃下がると言われているそうです。例えば、扇子やうちわにミント系の精油を数滴たらして使ってみる方法など簡単に取り入れられます。
おすすめはスぺアミントや、清涼感をより感じられるメントールが多いペパーミントが良いでしょう。ミント系以外ではレモンやユーカリなども清涼効果が期待できると言われています。
これらのオイルを数滴含ませた水でガーゼなどを絞り、扇風機のカバーの外側に紐などで固定してみて下さい。ひんやりとした空気と清涼感のある香りでひんやり感を感じられるでしょう。
あとは、水を入れたスプレーボトルにクール系のオイルを数滴たらしたものを、部屋中にスプレーする方法もあります。スプレーを吹きかける場所は風が通る風上に吹き替えるようにするのがコツです。
お部屋の中の空気も爽やかな香りに包まれて心地よくなるでしょう。アロマオイルについては妊婦さんや赤ちゃんには使用に注意が必要ですので、必ず安全か確認の上おこなってください。
部屋を涼しくするための扇風機の置き方
前述したとおり、帰宅直後の部屋で、温度が上がって熱がこもっている時は、窓を開けて窓の外へ向けて扇風機を置きます。こうすることで、暖まった空気が外へ排出されて、外の空気が入ってきやすくなります。
一方で、朝や晩の外の空気が低くなる時間帯は、扇風機を窓の前に置き、室内へ向けて扇風機を回すのが涼しくなります。この時、窓は開けた状態で扇風機を配置しましょう。基本的には、扇風機を部屋の角に置き、対角線へ風が送れるようにするのが、一般的な置き方です。
最後に
より効果的に部屋を涼しくさせたいときは、ご紹介した方法やアイテムを併用して活用することです。緑のカーテンや遮熱カーテンと打ち水を併用したり、ミント系のアロマの香りが嗅ぎながら冷感素材を取り入れるなど工夫してみましょう。冷房を連続して使い続けたくない時には、是非試してみて下さい。