レーヨンとポリエステルの違いは?素材の特徴と洗濯のポイント6つを紹介

汚れが落ちて笑っている女性

レーヨンとポリエステルというと衣類によく使用される生地ですが、この2つの素材は全く違う特徴を持つということをご存知でしょうか。ここではレーヨンとポリエステルの違いとそれぞれの特徴、洗濯方法のポイント、保管方法のポイントなどをご紹介します。

レーヨンとは?

レーヨンのタグ

レーヨンとはシルクに似た肌ざわりで光沢があり、ジャケットやスーツの裏地に使用されたり、ドレスやスカートなどの婦人服にも用いられる人工シルク素材です。

ただしその取り扱いには注意が必要で、他の衣類と同じように扱ってしまうと思いがけず縮んでしまったり、シミやシワができるなど、とてもデリケートな素材です。

しかし、サラサラとした触感で吸湿性に優れていることから汗ばむ季節にはピッタリの繊維で、春から秋にかけて活躍する素材といえるでしょう。

ポリエステルとは?

ポリエステル素材

ポリエステルとはコットンのような素材で、コットンと混紡でTシャツやセーターなどの生地に使用されることが多いです。

その特徴としては、強度が高くて軽い、プリーツ性があって吸水性は低く、静電気をおびやすい、シワになりにくい、速乾性があるといったことが挙げられます。ポリエステルは扱いやすい生地ですが、夏は蒸れやすく冬は静電気が起きるといったデメリットもあります。

しかし、紡績においても他の素材を練りこんで天然繊維のような素材にすることもでき、安価なため多くの衣料品に使用されています。

レーヨンとポリエステルの違い4つ

疑問を持つ女性

前述にあるように、レーヨンとポリエステルは素材の特徴も、また原料や用途なども違います。ここではレーヨンとポリエステルの違いを繊維の違い、耐熱性や吸湿性、耐水性、といった観点でみていきます。

素材の特徴を知ることで、状況に応じてより適した衣類を選択できるようになりますので、以下の4つのポイントにおける2つの素材の違いについて確認しましょう。

レーヨンとポリエステルの違い1:繊維の違い

レーヨンとポリエステルの違いとして、レーヨンは再生繊維に分類されるのに対してポリエステルは合成繊維に分類されるという違いがあります。

ポリエステルとは石油を原材料とした合成繊維で、さまざまな衣類に使用されており、生活に身近な素材といえるでしょう。ポリエステルは他の素材と混紡で用いられることも多く、衣類では綿混紡でセーターやワイシャツなどに使用されています。

一方、レーヨンは再生繊維に分類されます。レーヨンはもとの材料は木製パルプで、繊維質を溶かして薬剤と合わせて糸状に絞り出して繊維とした再生繊維です。

また、繊維は大きく分けて綿やシルクなどの天然繊維と人工的に作られた化学繊維に分類されますが、ポリエステルもレーヨンも化学繊維に分類されます。

レーヨンとポリエステルの違い2:耐熱性の違い

レーヨンとポリエステルの違いに耐熱性の違いがあります。ポリエステルはとにかく丈夫ですが、合成繊維ということで熱に弱い素材です。そのためポリエステル素材の衣類にアイロンをかける場合には、必ずあて布をしてから行うようにしましょう。

またポリエステルは火の側におくと繊維が溶ける可能性があるため、取り扱いに注意が必要です。一方、レーヨンは熱に強く、摩擦熱などで衣類に穴があくということはほとんどありません。

レーヨンとポリエステルの違い3:吸湿性の違い

レーヨンとポリエステルの違いに吸湿性の違いがあります。レーヨンは吸湿性が高く静電気が起きにくいという特徴の繊維です。冬場でも身体にまとわりつくことなく、しっとりと肌に馴染み快適に着用できる素材でしょう。

一方、ポリエステルは吸湿性が低く夏場は蒸れて冬場は静電気が起きやすい素材です。そのため、肌が弱い人がポリエステル素材のものを直に着用するのは避けたほうが良いでしょう。

レーヨンとポリエステルの違い4:耐水性の違い

レーヨンとポリエステルの違いに耐水性の違いがあります。ポリエステルは耐水性が高く、何度洗っても収縮が起きにくく長期間劣化せずに使用できます。そのため、ポリエステル素材はユニフォームなどにもよく利用されます。

一方、レーヨンは耐水性が弱く吸湿によって強度が低くなるため、洗濯によって縮む、型崩れする、シミになるなどの可能性があります。濡れたまま汚れを取ろうとすると、摩擦によって白くなることもあるので、レーヨンの場合はまずは乾かすことが必要になります。

レーヨンの素材の特徴5つ

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シルクのようにサラサラとした、肌ざわりの良いレーヨンですが、レーヨンは他の繊維にはないような特徴を備えています。ここでは、レーヨンの素材の特徴について5つご紹介します。

レーヨンの素材の特徴1:天然由来の人工繊維

レーヨンは天然由来の人工繊維です。もとは木材パルプを原料とした人工繊維で、再生繊維に分類されています。

紙の原料である木材パルプを溶かして紐状に成形させて固めてできた繊維ですので、原料は天然素材ですが、人工的に変形後に成形するという工程を経ていることから再生繊維と呼ばれています。

そのため、レーヨンは素材としては天然素材がほとんどですが、人工的に作られたということで人工繊維に分類されます。

レーヨンの素材の特徴2:シルクに似たなめらかな質感

レーヨンの素材の特徴としては、シルクに似たなめらかな質感が挙げられます。レーヨンはもともと人工的にシルクを作り出そうとしてできた素材ですので、見た目はシルクそのもので、触感や光沢感もシルクに似ています。

レーヨンは、そのなめらかな質感や光沢感から高級婦人服や洋服の裏地などに利用されています。

レーヨンの素材の特徴3:ひんやり涼しい

レーヨンは、サラサラとしてひんやり涼しい触感が特徴です。そのため、夏向けの素材として衣類に用いられることが多いです。さらに吸湿性があるので、ジャケットやスーツなどの衣類の裏地にもよく用いられることがあります。

レーヨンの素材の特徴4:ドレープ性がある

レーヨンの特徴に、ドレープ性があるということが挙げられます。ドレープ性とは、ひらひらと優雅になびく様をいい、スカートのひだなどを想像していただくとわかりやすいでしょう。

この特性から、自然な美しいひだを作り、ひらひらと優雅になびくスカートなどを作ることができます。ドレープ性を備えていることによって、レーヨンは上品かつ高級感あふれる衣類によく利用されています。

レーヨンの素材の特徴5:熱や摩擦に強い

レーヨンの素材の特徴に熱や摩擦に強いということが挙げられます。ポリエステルやナイロンのように人工的に作られた繊維には熱や摩擦に弱い素材が多いですが、レーヨンは熱や摩擦に強いという特徴を持ちます。

そのため、アイロンをかけても穴があくということはなく、冬場も静電気が起こりにくいという特徴があります。そのため、誤って壁にこすりつけた場合でも破ける可能性は低いですが、一方で摩擦による毛玉が発生しやすいという一面もあります。

ポリエステルの素材の特徴5つ

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ポリエステルは耐久性が高く、他の素材を練りこむことで多くの衣類に利用されている繊維ですが、さまざまな特徴を持ちます。ここではポリエステルの素材の基本的な特徴を5つご紹介します。

前述のレーヨンの素材の特徴と比べながらご覧ください。

ポリエステルの素材の特徴1:速乾性がある

ポリエステルの素材の特徴に速乾性があるということが挙げられます。ポリエステルは吸水性が低く、洗濯後もすぐに乾くという特徴があり、速乾性に優れています。

しかし、これは吸水性や吸湿性があまりないということで、インナーなどには不向きということがいえるでしょう。

ポリエステルの素材の特徴2:繊維が伸びや縮みに強い

ポリエステルの素材の特徴に繊維が伸びたり縮んだりしにくく耐久性に優れているということが挙げられます。

ポリエステル以外の合成繊維にも共通していえることですが、合成繊維は耐久性が高くて繊維が縮むこともなく、洗濯しても型崩れしにくいという特徴があります。

ポリエステルの素材の特徴3:お手入れがラク

ポリエステルの素材の特徴に、お手入れがラクということが挙げられます。ポリエステルの素材はシワになりにくいため、型崩れしにくく洗濯後もアイロン不要で気軽に着ることができます。

日常的に着る衣類としては、とても助かる素材ということがいえるでしょう。

ポリエステルの素材の特徴4:軽量である

ポリエステルの素材は、軽量であるという特徴があります。他の繊維素材に比べてポリエステルは極端に軽いというわけではありませんが、天然素材に比べればはるかに軽量です。

そのため、衣類をはじめバッグなどのアイテムにも使用されることが多いでしょう。

ポリエステルの素材の特徴5:形状記憶性が高い

ポリエステルの素材の特徴に、形状記憶性が高いということが挙げられます。ポリエステルは熱可塑性で形状記憶性が高く、アパレル業界では人気の素材です。型崩れしにくいため、お手入れも簡単にできますし、汚れにも強くクリーニングにも適しています。

その形状記憶性の高さから、ポリエステル100%の生地では型崩れしにくいプリーツをつけることもできるので、装飾的にも活用しやすいということがいえます。

レーヨンとポリエステルの服の洗濯ポイント6つ

洗濯をする女性

レーヨンとポリエステルの素材の特徴をみてきましたが、これらの素材の洗濯方法はどのようになるのでしょうか。レーヨンはドライクリーニングの表示がある場合はクリーニングすることになりますが、表示方法によっては洗濯機で洗えることもあります。

洗濯機で洗えるのは桶に水が入っているマークのときです。水に手をさしこんでいるマークのときは手洗いです。一方、ポリエステル素材の洗濯は素材が丈夫なため洗濯機で洗って問題ありません。

ここではレーヨンとポリエステルの洗濯ポイントを6つご紹介します。

洗濯ポイント1:洗濯表示を確認

レーヨンを洗濯する場合には、まずは洗濯表示を確認します。桶に水が入っているマークまたは水に手をさしこんでいるマークの表示があれば家で洗濯が可能です。

桶に水が入っているマークの場合は洗濯機推奨となり、水に手をさしこんでいるマークは手洗い推奨です。ポリエステルの場合は、基本的に洗濯機で洗濯可能ですが、色物と白の洗濯物は分ける、といったことに注意しましょう。

洗濯ポイント2:少々の汚れは手洗いで

レーヨンの洗濯ポイントとしては、水に弱い素材ですので少々の汚れであれば洗濯機は使わずに濡れタオルなどで優しくたたいて汚れを落としましょう。

もし汚れがそれだけでは取れないという場合も、優しく手洗いするというように、洗濯機は最終的に使うようにしたほうが、繊細なレーヨンの生地を傷めずに済みます。

また、ポリエステル素材は耐久性もあり、基本的に洗濯機使用可能ですが、素材が混紡されていることもあるため、表示内容をよく見て素材がデリケートな場合は手洗いや濡れタオルで優しく落とすことから始めましょう。

洗濯ポイント3:洗濯機には必ず洗濯ネットを

レーヨン素材とポリエステル素材を洗濯する場合には、洗濯機には必ず洗濯ネットを使うようにしましょう。洗濯機で洗う場合に、1枚ずつ洋服を洗濯ネットに入れて洗います。衣類同士が絡み合ったりすれば、ダメージを受けたり形が崩れてしまう可能性があります。

また、ポリエステル素材は耐久性があるとはいうものの、摩擦によって毛玉を発生させやすいため、洗濯ネットを使って丸めないでたたんで1枚1枚分けて洗うようにしましょう。

洗濯ポイント4:洗剤と柔軟剤を使い分ける

レーヨンとポリエステルの洗濯ポイントとしては、洗剤と柔軟剤を使い分けるということがあります。レーヨンの場合は、素材がデリケートなためおしゃれ着用の中性洗剤を利用して洗濯します。

またポリエステルは洗浄力が強いものを使用しても大丈夫ですが、静電気が発生しやすいため、静電気防止のためにも柔軟剤を利用すると良いでしょう。

洗濯ポイント5:手洗いコースで水洗いする

レーヨンとポリエステルの洗濯ポイントとしては、縮みや色落ちが起こりにくい温度の水道水を使って、できるだけ手洗いコースなど優しく洗えるコースを選びましょう。

また脱水時間もできるだけ短いほうが素材を痛めにくいです。

ポリエステル素材の場合でも、汚れがひどい衣類と一緒に高い温度で洗うと逆汚染といって汚れが再付着することがあります。温度に注意して汚れがひどいものと一緒に洗わないようにしましょう。

洗濯コースは混紡によって異なりますが、デリケートな素材の場合はやはり手洗いコースを選ぶのが無難でしょう。

洗濯ポイント6:他の衣類と分けて洗濯

レーヨンとポリエステルの洗濯ポイントに、色物とそれ以外で分けて洗濯するというものがあります。レーヨンは水にぬれることによって色落ちする場合もあるので、白い衣類と一緒に洗うと色移りする可能性があります。

もし心配な場合は、色柄ものであれば中性洗剤を目立たないところにつけて、白い布につくかを確認してみるのも良いでしょう。基本的に色物とそれ以外は分けて洗うようにすれば、問題ないでしょう。

干し方のポイント4つ

洗濯

レーヨンとポリエステルの素材の洗濯方法をみてきましたが、干し方にも注意が必要です。ここでは、レーヨン素材、ポリエステル素材の洗濯後の干し方についてポイントを4つご紹介します。

干し方のポイント1:優しくシワを伸ばす

レーヨンは脱水が終わったら、仕上がりをきれいにするためにシワを優しく伸ばします。衣類を上下に優しく振り大きなシワを伸ばしてから小さなシワを伸ばし、平干しします。脱水後にしっかりとシワを伸ばすことで縮みを戻すこともできます。

ポリエステルの場合もシワを伸ばしますが、基本的にポリエステルはシワがつきにくく、また型崩れもしにくいことから上下に振るだけでシワを伸ばすことが可能です。

干し方のポイント2:平干しにする

レーヨンはデリケートな素材のため、ハンガーによる型崩れを防ぐためにも平干しするようにしましょう。

ただし、レーヨンは短時間水につけただけで縮む可能性があるので、もし縮んでしまった場合は、ハンガーにかけて干すことによって重力で縮みが戻る可能性もあります。洗濯後に洗濯物がどのような状態になったかを確認して、干し方を検討しても良いでしょう。

干し方のポイント3:風通しの良い場所で陰干しする

レーヨン素材は洗濯し脱水後にシワを伸ばした洗濯物を、風がよく通るところに陰干しすると良いでしょう。日があたる場所に干してしまうと、デリケートな素材のレーヨンが直射日光を浴びて色あせる心配があります。

また室内干しだと生乾きで臭いが残る可能性があるため屋外で陰干しがおすすめです。また、風通しの良いところに干すのは、レーヨンの乾きが遅いためです。室内干しではなく風通しの良いところというのはそのためでしょう。

干し方のポイント4:乾燥機は禁止

レーヨン素材、ポリエステル素材の場合、乾燥機にかけるのはやめておきましょう。レーヨンはデリケートな素材のため、乾燥機にかけることで型崩れしたり、シワができる可能性があります。

また、ポリエステルも熱に弱く変形してしまう可能性があるため、乾燥機を利用するのは避けたほうが無難です。どちらも自然乾燥を心がけるようにしましょう。また、レーヨンにアイロンをかける場合には、完全に乾いてから行うようにします。

レーヨンが水分を含んだままアイロンをかけると、衣類が傷んでテカリが出るなどダメージを与える可能性があります。

レーヨンとポリエステルの服の保管ポイント3つ

洋服 洗濯 家事イメージ

レーヨンとポリエステルの特徴や洗濯方法のポイントをみてきましたが、保管する場合にも注意すべき点があります。ここではレーヨンとポリエステルの服の保管ポイントを3つご紹介します。

保管方法を間違えると、いざ出番が来て着ようとしたら型崩れや虫食いがあったということもあり得ます。しっかりとした保管方法で衣類のダメージを防ぎましょう。

保管ポイント1:湿気を取り除く

レーヨンとポリエステルの服を保管する場合には湿気を取り除くことが重要です。レーヨンは水分を含むとすぐに傷んでしまうため、洗濯後はしっかりと乾燥した上で、乾燥剤を入れて収納ケースに保管するようにしましょう。

レーヨンの場合は湿気から衣類を守ることが重要ですので、次のシーズンまで衣類を守るためには湿気がないように湿気対策をしっかりと行いましょう。

またポリエステルであっても湿気があるところで保管するのはよくありませんので、しっかりと湿気対策をして保管しましょう。

保管ポイント2:虫に食われないように保管

レーヨンとポリエステルの服を保管する場合には、虫に食われないように保管することも必要です。よく乾燥させた衣類を収納ケースに保管するときに、防虫剤も一緒に入れるようにして、虫食いがないようにしましょう。

せっかくのレーヨン素材も虫食いがあっては台無しです。防虫剤はレーヨン、ポリエステル問わずどちらも保管する場合に入れると良いでしょう。

保管ポイント3:洗ってから保管する

レーヨンやポリエステルの服の保管方法のポイントとしては、洗ってから保管するということがあります。袖やすそ汚れ、食べこぼしの汚れが残っていると虫食いやシミの原因となります。

袖やすその汚れは、おしゃれ着用の中性洗剤を使って洗い、食べ物の食べこぼしのシミや黄ばみは酸素系漂白剤を直に塗ってから洗濯するなどして、しっかりと汚れをとってから保管するようにしましょう。

レーヨンとポリエステルの素材の特徴と違いを知り管理しましょう

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レーヨンとポリエステルの違いとそれぞれの特徴、洗濯の仕方のポイントや保管方法のポイントについてみてきました。レーヨンは絹のようになめらかで衣類にもよく使用されている素材ですが、洗濯や保管で悩むという人も多いでしょう。

またポリエステルも日常的に着る素材としてさまざまな衣類に活用されています。レーヨンとポリエステルのそれぞれの素材の特徴と違いを知って、長持ちさせるためにも正しい方法で保管するようにしましょう。

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