間違った郵便が届いたとき避けるべきNG行動5つ 知らないと後悔する危険ポイントを解説

ポストを開けたとき、見覚えのない名前の郵便物が混ざっていると戸惑うものです。他人宛ての郵便物は取り扱いを誤ると、思わぬトラブルに発展するおそれがあります。気まずくならず、相手にも迷惑をかけないために、誤配に気づいたときに避けたいNG行動と正しい対処法を分かりやすくまとめました。

他人宛ての郵便物が間違って届いていたら、どうする?

ポストから手紙を取りだす

朝のポストを開けたら、知らない名前の封書が混ざっていることがあります。集合住宅では部屋番号が似ていることも多く、誤配は決して珍しいことではありません。

慌てて封を切ったり、「関係ないから」と捨てたりすると、後々やっかいな問題になりかねません。まずは落ち着いて宛名や配送会社を確認し、正しく対処する準備をしましょう。

間違った郵便物が届いたときに避けるべきNG行動

禁止する女性

誤配は突然起こるため、とっさに自分なりの判断で処理してしまうことがあります。しかし、ちょっとした行動が郵便物の受取人にも自分にも不利益を生むことがあります。

ここでは避けたいNG行動を、理由とともに分かりやすく整理します。

1. 他人宛ての郵便物を勝手に開封する

自分宛てだと思い込み、封を開けてしまうことがあります。宛名が違うと気づいた瞬間、どうすれば良いのか焦る人は多いはずです。

他人宛ての郵便物を故意に開封すると信書開封罪に問われる可能性があり、誤って開封した場合でも誤配である旨を表示して返却する義務があります。

開封という行為は相手の個人情報に直接触れるため、誤解や不信感を招く危険が高く、慎重な扱いが求められます。

2. 郵便物を捨てる・破る・そのまま放置する

前の住人宛ての郵便物が続けて届く場面では、「もう関係ないから」と処分したくなることがあります。

しかし、他人の郵便物を捨てたり破ったりすると信書隠匿罪や遺失物等横領罪に問われる可能性があります。また、放置してしまうと本来の受取人が重要な情報を受け取れず、手続きや支払いが遅れるなどの不利益につながるおそれがあります。

誤配に気づいた場面では、郵便物の機能を損なう行為を避けることが必要です。

3. 見知らぬ相手に直接届けに行く

「すぐ近くだから」と自分で配り直す人もいます。隣の部屋や同じ建物内であれば届けたくなる気持ちは自然ですが、相手が見知らぬ人の場合、自分で投函することは避けた方が安全です。

受取人からすれば、誰が持ってきたのか分からず、中身を見られたのではないかと不安を抱くことがあります。

郵便の配達は配送会社が責任を持って行う仕組みになっているため、誤配に気づいた時点で自分以外のルートに任せることが確実です。

4. 他社の荷物やメール便を郵便ポストに入れて返そうとする

ポストに届くものの中には、日本郵便ではなく宅配会社のメール便や小型荷物が混ざっていることがあります。

封筒に「メール便」や配送会社名が書かれているのに気づかないまま、郵便ポストへ戻してしまうと、荷物が回収されずに放置されるおそれがあります。これでは受取人のもとに戻らず、紛失の原因にもなりかねません。

ポストは日本郵便専用であり、他社の荷物は運送会社の管理下にあるため、誤配と分かった時点で配送会社へ連絡することが必要です。

5. 誤配に気づいても何もせず放置する

前の住人宛ての郵便物が続けて届いたり、差出人を知らない封書が届いたりすると、対応が面倒に感じることがあります。

しかし、気づいたまま何日も放置してしまうと、本来の受取人が必要な通知を受け取れず、支払い遅延や重要書類の未達といった不利益につながる場合があります。

郵便法では誤配を知らせる義務が定められており、放置は適切な対処とは言えません。誤配を見つけた時点で、気づいた側が最初のアクションを取ることが大切です。

誤配で届いた郵便物を正しく処理する方法

封筒に入った手紙を持つ女性

誤配を受け取ったときは、どの荷物なのかを落ち着いて確認し、適切な方法で返却することが重要です。

正しい手順を知っておくと、突然の誤配にも戸惑わずに対応できます。

郵便ポストに投函して返却する

日本郵便の郵便物であれば、封筒の表に誤配であることを示す付箋を貼り、郵便ポストに入れる方法があります。

付箋には「誤配達のため返却します」など、誤配であることが伝わる一言を書くと十分です。雨や摩擦で付箋が剥がれないように、軽くテープで補強しておくと返却が確実になります。

郵便局に持参・連絡する

より確実に返したい場合や、誤って開封してしまった場合は郵便局に渡す方法が向いています。窓口に郵便物を持参し、誤配である旨を伝えるだけで受け付けてもらえます。

誤って開封した場合は、封筒を補修しつつ、「誤って開封した」ことを付箋で示して返却します。迷いがあるときは、郵便局に直接相談することで、安全に処理できます。

宅配会社の荷物は配送業者に連絡する

メール便や宅配便は、日本郵便とは異なる会社が配達を行っています。封筒や伝票に記載された配送会社の名前を確認し、誤配であることを伝えると、業者が回収や再配達の手続きを案内してくれます。

ポストに戻してしまうと荷物が処理されないため、配送会社への連絡が正しい対応になります。

まとめ

郵便局

誤配で届いた郵便物は、ついその場の判断で処理してしまいがちですが、開封や破棄、放置といった行動は相手の不利益だけでなく、自分への疑念やトラブルにもつながるおそれがあります。

正しい返却方法を知っておくと、突然の誤配にも落ち着いて対応でき、相手の個人情報を守ることにもつながります。

郵便物は配達会社が管理する仕組みのもとで届けられているため、誤配に気づいた時点で丁寧に処理する姿勢が大切です。小さな対処が安心と信頼の維持につながり、日常のトラブルを未然に防ぐ力になります。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る