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雨の日は事故の確率が7倍に上がるという調査結果も
一般的に、雨の日の車の事故件数は、天候の良い日に比べて4〜5倍に上がると言われています。ある調査によると、7倍に跳ね上がることもあり、晴れや曇りの日に比べると、雨の日の車の運転はリスクを伴うことがうかがえるでしょう。
実際、雨の日に車を運転していると、視界が悪いと感じたり、いつもより運転しづらい感覚に陥ったりすることはありませんか。雨の日は、路面が濡れていることや視界が雨粒によって遮られるため、普段以上に慎重を期して運転操作しましょう。
『雨の日の車の運転』で絶対にしてはいけない行動5つ
雨の日に車を運転するときは、以下の行動に気を付けてください。ちょっとした油断は大きな事故につながる危険があります。
1.冠水や視界不良の中で運転する
雨が降っている日に車を運転しなければいけないときは、道路の状況をニュースなどで確認してから出発しましょう。
通る道が冠水していたり、視界不良という報告があがっている場合は、無理に車を運転するのではなく、公共交通機関を使って安全に目的地まで移動する選択も視野に入れてください。
2.必要以上に速度を出す
法定速度を守ることは原則ですが、車を運転していると、うっかり法定速度を超えてスピードを出してしまう人もいるでしょう。しかし、雨の日はスピードの出し過ぎが命取りになる恐れがあります。
雨の日は、道路と車のタイヤの間に薄い水膜ができています。そのため、普段以上にスリップしやすくなっているので、必要以上に速度を出してしまうと、うまくブレーキがかからず追突してしまったりスリップしてしまうかもしれません。
3.「急」のつく運転操作
普段からなるべく「急」のつく運転は避けるようにと注意喚起されていますが、雨の日は滑りやすいので特に注意が必要です。「急」のつく運転操作には、以下の行動が該当します。
- 急加速
- 急発進
- 急ブレーキ
- 急旋ハンドル
これらの運転操作によって、追突や衝突、巻き込み事故などが発生しやすくなります。雨の日は、そのリスクがさらに上がるので、余裕を持って運転することを心がけてください。
4.水溜まりに勢いよく突っ込む
雨の日は、道路上に水溜まりができていることも多いです。しかし、水溜まりに憩いよく突っ込んでしまうと、状況によってはハイドロプレーニング現象を起こし、ブレーキやハンドル操作が正常に働かなくなる恐れがあります。
ブレーキやハンドルが正常に効かなくなると、さらに雨の日の事故リスクが高まるので非常に危険です。水溜まりに勢いよく突っ込む行為はやめて、深い水溜まりはできることなら回避してルートを選び直しましょう。
5.運転中によそ見をする
脇見運転は、天候の良い日でも事故原因の上位に上がってきます。雨の日に「少しだから……」とよそ見してしまうと、ハンドル操作を誤ったり、ブレーキが間に合わなかったりと事故リスクが一気に高まるでしょう。
カーナビやスマホの操作、子供の様子を見るために視線を逸らすなど、ちょっとした時間でも命取りになるので、車の運転中によそ見する行為はやめてください。
雨の日の車の運転で心がけるべきこと
雨の日は、普段以上に車の事故リスクが上がります。安全に運転するためにも、必ず以下の注意事項を心がけてください。
- 屋外の状況を確認して正しく判断する
- 普段よりもスピードを落として慎重に運転する
- カーブでは速度を落としてハンドルを切る
- 周囲の車と余裕を持って車間距離をとる
- ワイパーなどで水滴を取り除いて常に視界を確保する
- 短時間でも目を離さず、前方左右に気をつける
雨の日は、普段よりも減速しながら慎重に走行するのが望ましいです。得にカーブは事故が起こりやすいので、ゆっくり減速しながら確実に正しいハンドル操作を意識してください。
また、視界不良になりやすいので、ワイパーなどを使って定期的に水滴を拭き取り、常に視界が開けている状態を維持しましょう。
雨の日に車を運転する際はいつも以上に慎重を期して
雨の日に車を運転する際は、事故リスクが高い状況であることを理解して、いつも以上に慎重な運転を心がけてください。常に余裕を持って運転操作し、突然の状況にも冷静に対応できるようにしましょう。