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賞味期限が切れた肉…食べても大丈夫?
スーパーや精肉店などで購入した生肉は、鮮度が重要な食品です。もしも記載されている賞味期限を過ぎてしまった場合、数日であれば問題なく食べられるのでしょうか。
肉は「消費期限」が設定されている
一般的に、お肉のパッケージに記載されている日付は『消費期限』であることが大半です。
賞味期限は、本来の味を楽しめる期限を示しているのに対し、消費期限は劣化のスピードが速い生鮮食品などに設定されていることが多く、安全性を保証する期限を示しています。
つまり、肉に設定されている消費期限を過ぎてしまった場合、「安全性を保証できませんよ」という意味が含まれています。それほど消費期限を過ぎてしまった肉は、リスクが懸念されるのです。
消費期限が切れた肉を食べると起こりうる症状とは
消費期限が過ぎてしまった肉を食べた場合、食中毒リスクが高まります。肉を食べたことによる食中毒症状は、以下の通りです。
- 激しい腹痛
- 下痢
- 吐き気
- 発熱
- 強い倦怠感
- 血便
症状が重症化してしまうと、麻痺や呼吸困難、さらに溶血性尿毒症症候群を引き起こしてしまうと、腎機能不全や意識障害を引き起こし、免疫力の低い子供や高齢者は命の危険もあります。
肉による食中毒は非常に怖いので、消費期限は必ず守った上で、調理する際は腐敗や傷んでいるサインが現れていないか確認することも重要です。
肉を絶対に口にしてはいけない4つのサイン
消費期限を過ぎてしまったり、肉が傷みやすい夏場などは、肉に食べてはいけない危険な特徴が現れていないかチェックすることも大切です。ここでは肉を絶対に口にしてはいけないサインを確認していきましょう。
1.変色している
通常、肉は鮮やかな赤色をしています。しかし、傷み始めている肉は、灰色がかったくすんだような色に変色していたり、黒や黄色といった明らかに異様な特徴をみせることがあります。
以上のような変色サインがみられたら、肉の品質が著しく劣化している可能性が高いでしょう。食べてしまうと食中毒のリスクが懸念されるので、残念ですが廃棄してください。
2.明らかに違和感を覚える異臭
肉は鮮度の良い時期でも多少の肉独特のニオイを放つことがあります。しかし、傷んでしまった肉は、明らかに違和感を覚える異臭を放つので、多くの方がパッケージから取り出した段階で気づくでしょう。
- 酸っぱい臭い
- 生ゴミに似た腐敗臭
- 鼻をツンとつくような刺激臭
以上の異臭を感じたら、肉が腐っているサインです。加熱しても危険なので、食べずに処分してください。
3.粘ついたドリップが漏れ出ている
肉は時間が経過するとピンク色の液体(ドリップ)が漏れ出てきます。消費期限内で多少ドリップが出ている状態であれば、問題なく食べられるでしょう。
しかし、漏れ出ているドリップが粘ついている場合は、細菌が繁殖しているサインなので食べてはいけません。食中毒を引き起こし、激しい腹痛や血便などのリスクが考えられるので、そのまま処分しましょう。
4.カビが生えている
カビが生えてしまっている肉は、カビが生えている部分だけを取り除いても意味はありません。カビの菌が全体に蔓延している可能性が非常に高いので、同じパッケージに入っている肉全てを処分してください。
消費期限が切れた肉は要注意!危険サインは食べずに廃棄を
いかがでしたか。肉に設定されている消費期限は、安全を保証する期限です。消費期限が切れてしまった場合、食中毒のリスクが高まるので食べずに処分することをお勧めします。
また、消費期限が切れていない肉や冷凍した肉であっても、紹介した「口にしてはいけないサイン」が現れている肉は危険です。こちらも食べずに処分し、新鮮な肉で調理しましょう。