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預金通帳は防犯面で安全な場所に保管することが大切
近年、銀行通帳のレス化が進んでいますが、やはり手元に通帳を所持していた方が安心感があるという人も多いでしょう。
しかし、通帳を家に保管しておく上で、防犯上の安全を確保することは欠かせません。もしも空き巣に入られてしまった場合、通帳が見つかってしまうと悪用されるリスクもあるので、なるべく見つからない場所や持ち去られない工夫を考えるべきです。
通帳レス時代に預金通帳を所持するメリット
通帳レス時代に預金通帳を所持する必要性はあるのか、と疑問に思う方もいるかもしれません。預金通帳を手元に所持していると、以下のようなメリットがあります。
- 記帳すれば取引明細を過去までさかのぼって閲覧できる
- キャッシュカード無しでもお金を口座へ預金できる
- 自身が亡くなった場合に遺族が預金を認識しやすくなる
- 災害時にネットが使えなくなっても預金額を証拠として提示できる
- 「パスワードを忘れて口座明細を確認できない」という心配がない
ネットバンキングでは、過去の取引明細の閲覧期限が決まっています。1年前の取引が見たいと確認しても、閲覧期限を過ぎていて確認できないこともあるので、その点において、紙の預金通帳は口座開設から現在までの取引明細を全て確認できるので便利です。
また、災害時や自分が亡くなった後のことを考えると、預金通帳を所持しておくと安心です。
特に災害時は、ネットが混雑していたり、銀行側のシステムがトラブルを起こしていたりする恐れがあり、すぐに預金残高を確認できない可能性もあります。口座番号や預金残高が確認できないと、預金を引き出すことができないので、その際も証拠として役立つでしょう。
預金通帳を置いてはいけない『3つの場所』
銀行の預金通帳は、防犯上、危険な場所に保管すべきではありません。どのような場所は避けるべきなのでしょうか。
1.空き巣犯が探しそうな場所
家に空き巣が入った時のことを考え、空き巣犯が探しそうな場所を保管場所にすることは避けましょう。
- タンス
- 押し入れ
- 仏壇
昔は上記のような場所に預金通帳を隠している人が多くいました。しかし、こうした定番の場所は、空き巣をする犯人も把握しています。したがって、預金通帳を保管しておく場所として使われていそうな場所は避けるのが安全です。
2.バッグの中
普段、使っているバッグの中に預金通帳を入れっぱなしにしていませんか。バッグの中に入れっぱなしにしていると、預金通帳をバッグの中に入れているという意識が薄れ、家の外で落としたり盗まれたりするリスクが高まります。
バッグの中に預金通帳を入れて出歩くときは、貴重品を持ち歩いていることを意識し、普段以上にバッグの中身をすられたり、ひったくりに遭ったりしないように注意しましょう。
3.印鑑と同じ場所
預金通帳を印鑑と同じ場所に保管しておくと、もしも空き巣に入られてしまった際、通帳と印鑑を同時に盗まれてしまいます。
通帳と一緒に印鑑を盗まれてしまうと、犯人の手元に手続きに必要な銀行員が渡ってしまうことになるので、犯人が勝手に銀行で変更手続きできてしまうのです。口座の中身を引き出されてしまう恐れもあるので、通帳と印鑑は必ず別の場所に保管しましょう。
預金通帳のおすすめの保管方法は?
預金通帳を家で保管する場合、以下のポイントを押さえた場所や方法で保管することをおすすめします。
- 持ち去られにくい工夫がされている
- 施錠できる
- すぐに見つかりにくい場所に隠す
家の中で最も安全に通帳を保管する方法として、固定式の家庭用金庫が適しています。しっかり固定される金庫であれば、簡単に金庫ごと持ち去られる心配もありませんし、施錠されているので中身だけを持ち逃げされるリスクも軽減できるでしょう。
また、固定金庫はリビングなどの目につきやすい場所に設置するのではなく、クローゼットや押し入れなどすぐに見つからない場所に設置すると、より安全です。
預金通帳は取り出しにくく持ち去られにくい場所に保管を
いかがでしたか。預金通帳は盗まれてしまうと悪用されるリスクがあります。もしも空き巣に入られた時のことを考えて、通帳は取り出しにくく持ち去られにくい保管方法を考えましょう。