スマホが異常に熱くなる7つの原因とは?再発を防ぐ対処法と注意点

スマホが突然熱くなることがありますが、放置すると故障や発火の原因になります。異常発熱の主な原因と安全な冷まし方を解説するので、使い方を見直しましょう。

スマホが異常に熱い状態は危険?

スマホが急に熱くなると、「このまま放置しても大丈夫かな?」と不安になる人もいるでしょう。スマホは使用中に多少熱を持つことは普通ですが、普段とは違う異常な熱さは要注意です。

スマホの熱が高くなりすぎると、内部の部品が傷んだり、バッテリーが劣化して寿命が短くなったりする原因になります。さらに、放置すると内部で短絡(ショート)が起き、最悪の場合は発火する危険性もあります。

特に以下のような症状があれば、すぐにスマホを冷ます必要があります。

  • スマホが手で持てないほど熱い
  • 急激にバッテリーが減る
  • 勝手に再起動や電源が切れる
  • 画面や本体が変形したり膨らんでいる
  • 焦げ臭いにおいがする

これらの症状は、スマホが正常に動作できなくなっているサインです。

スマホが異常に熱くなる7つの原因

スマホが異常に熱くなる原因にはさまざまあります。原因を理解することで、普段から対策することができます。

①充電しながらスマホを使っている

充電しながらスマホを操作すると、バッテリーに負担がかかり、スマホの温度が一気に上昇します。充電するとバッテリー自体が熱を持ち、さらにアプリ使用時にCPUなどの部品も熱を発します。この二重の熱が逃げにくくなり、本体が異常に熱くなってしまいます。

特に注意が必要なのは、

  • 動画を見たりゲームをしたりする
  • ビデオ通話や長時間のチャット
  • GPSを使用したナビアプリの長時間使用

です。充電時にはスマホを操作しないか、短時間の利用にとどめるようにしましょう。

②スマホのバッテリーが劣化している

スマホに使われているリチウムイオンバッテリーは、使い続けるうちに徐々に劣化します。一般的に充放電を500回以上繰り返すと、バッテリーの内部抵抗が上昇し、発熱しやすくなります。バッテリーが劣化すると、充電効率が落ち、充電時や使用中に熱が溜まりやすくなるため、スマホが異常に熱くなるのです。

バッテリーの劣化を疑うべき症状は、

  • 最近バッテリーの減りが早い
  • 充電が完了してもすぐに減る
  • バッテリー残量表示が急に変動する

などです。これらの症状が出ている場合は、バッテリーを交換することを検討してください。

③スマホケースが熱を閉じ込めている

スマホケースは本体を保護するために重要ですが、厚手のシリコンやプラスチック製ケースは熱を閉じ込めることがあります。特に夏場など気温が高い環境で長時間使用すると、スマホの放熱が十分にできず、内部に熱がこもってしまいます。

スマホが頻繁に熱くなる場合は、熱を逃がしやすい薄手のケースや、通気性のあるデザインを選びましょう。

④アプリやゲームを長時間使っている

スマホのアプリやゲームを長時間使用すると、CPUやGPUというスマホ内部の部品が活発に動き、熱を持つようになります。特に高画質な動画視聴やオンラインゲーム、動画編集など、処理の負荷が大きいアプリを長く使い続けると、スマホの温度が急激に上昇します。

最近のスマホは、温度が上がり過ぎると自動で性能を落として保護しますが、それでも限界を超えると本体にダメージを与える可能性があります。ゲームや動画を長時間使用する際は、1時間に一度は休憩を入れることが望ましいです。

⑤直射日光の当たる場所や高温の場所に置いている

夏場に車内や窓際などの直射日光が当たる場所にスマホを置くと、本体が外からの熱を吸収し、内部の温度が急激に上がります。特に車のダッシュボードの上は、真夏には70度以上にもなることがあり、スマホのバッテリーが膨張したり、破損したりするリスクが高まります。

また、暖房器具や高温多湿な環境でも同様の危険があります。スマホを使用しないときは、必ず涼しい場所に置くように心がけましょう。

⑥ウイルス感染やアプリの不具合がある

スマホが突然熱くなる原因には、ウイルス感染やアプリの不具合も考えられます。不正なアプリがバックグラウンドで動作し続けると、スマホのCPUに負担をかけ続け、異常な熱を発します。また、アップデートされていない古いアプリやシステムにも不具合があり、無駄な処理を繰り返して発熱することがあります。

アプリのインストール時は公式ストアからダウンロードし、定期的にセキュリティアプリでチェックすることも大切です。また、スマホのソフトウェアは常に最新の状態に保ちましょう。

⑦電波の弱い場所で5Gや高速通信を使用している

最近のスマホは5G通信に対応していますが、電波が弱い場所で無理に5Gや高速通信を使い続けると、通信機能がフル稼働して大きく発熱します。これは、スマホが電波を捕まえようとして必要以上に電力を使うためです。

自宅や職場など電波の弱い場所では、4G通信に設定を切り替えるか、Wi-Fiを利用するようにすると、発熱を抑えることができます。

スマホが異常に熱くなったときの対処法

スマホが異常に熱くなった場合、落ち着いて適切な方法で冷却する必要があります。以下では、すぐにできる安全な方法を紹介します。

スマホの使用を中止し電源を切る

スマホが異常な熱を持っている場合は、すぐに使用を止めることが第一です。できるだけ電源を切って、スマホ内部の部品が発熱しないようにしましょう。熱の原因を取り除くことで、これ以上温度が上がるのを防ぐことができます。

また、電源を切ることでバックグラウンドで動作しているアプリやプロセスを強制終了でき、発熱原因の除去にも効果的です。

スマホケースを外し涼しい場所に移動させる

スマホが熱くなったら、まずはケースを外しましょう。ケースを外すとスマホから熱が放出されやすくなります。その後、風通しの良い涼しい場所に移動させ、自然に温度が下がるのを待ちます。

直射日光の当たらない日陰や冷房が効いた室内など、涼しい場所でスマホを立てて置くと、さらに効率的に冷ますことができます。

充電をやめ、急速充電を控える

充電中に熱を持った場合は、直ちに充電を中止してください。特に急速充電は短時間で大きな電流が流れるため発熱が大きくなりがちです。スマホが十分に冷えるまでは充電を控えましょう。

再び充電するときは、純正の充電器や安全認証を受けた急速充電器を使うことが望ましいです。品質が悪い充電器は電圧や電流が安定せず、異常発熱の原因になることがあります。

アプリやシステムを最新の状態にする

スマホの熱の原因がアプリやシステムの不具合にある場合もあります。OSやアプリが古い状態だと、バックグラウンドで不必要な処理が続き、発熱を起こしやすくなります。スマホが十分に冷えたら、設定メニューからシステムアップデートを確認し、最新の状態に更新しましょう。

また、最近インストールしたアプリに原因がありそうな場合は、該当するアプリを削除するのも有効な手段です。

バッテリーの劣化をチェックして交換する

バッテリーの劣化が原因でスマホが頻繁に熱くなっている可能性がある場合、バッテリーを交換する必要があります。設定画面からバッテリーの健康状態を確認できますが、一般的に最大容量が80%未満になったら交換を推奨します。

スマホを2年以上使っている場合や、充電頻度が多いユーザーは特にバッテリーの劣化が進みやすいので、定期的に確認しましょう。

4G通信や省電力モードを活用する

電波が弱い場所や5G通信を使用している時に熱くなりやすい場合、設定から4Gに切り替えたり、省電力モードをオンにするのも効果的です。通信の負荷が減ることでスマホ内部の温度を抑えることができます。

特に外出時や電波状況が悪い場所では、省電力モードを使い、Wi-Fiがあればそちらを優先的に使いましょう。

急激な冷却は避ける

スマホを冷却する際に、冷蔵庫や冷凍庫に入れたり、冷却スプレーや保冷剤を使うのは絶対に避けましょう。急激な温度変化で結露が発生すると、スマホの内部基盤が腐食し、さらに深刻な故障を引き起こす可能性があります。

安全に冷やすには、風通しの良い涼しい場所で自然に冷えるのを待つか、スマホ用の専用冷却ファンなどのアクセサリーを利用するのがおすすめです。

それでも解決しない場合は修理へ

これらの方法を試しても、スマホが頻繁に熱くなる症状が改善しない場合は、本体内部に深刻な故障がある可能性があります。この場合は自己修理を試みず、スマホのメーカーや購入した通信キャリアの修理窓口に問い合わせ、点検や修理を依頼しましょう。

放置すると内部部品が完全に壊れたり、重大な事故につながるリスクがあるため、早めの対応が大切です。

まとめ

スマホの異常発熱を防ぐためには、普段の使用環境や使い方を見直し、定期的にバッテリーの健康状態を確認する習慣が重要です。特に夏場はスマホが高温になりやすく、車内放置による事故が年間数十件発生しています。冷却ファン付きのスタンドや放熱性に優れたスマホケースなど、市販の便利グッズを活用し、日頃からスマホを安全な温度で使う工夫をしましょう。

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