タトゥーがあると入れない場所や施設9つ…温泉やジムも対象って本当?

タトゥーを入れる前に、入れなくなる施設や場所を確認しましょう。温泉やプール、スポーツジム、職場など、多くの施設でタトゥーのある人が制限を受ける理由とその対策を解説しています。

タトゥーを彫る前に知っておきたいこと

近年、若い世代を中心にタトゥーを入れる人が増えていますが、タトゥーを入れるということは、一時の気分だけで決めるべきことではありません。

タトゥーを入れると、元の肌に戻すことが非常に難しく、多額の費用や痛みを伴う除去治療が必要になります。また、入れた後の生活にはさまざまな制限が伴います。たとえば、温泉やプールなど、多くの施設で入場が禁止されています。これは衛生上や他のお客さんの気持ちへの配慮、また日本では昔からタトゥーに対するイメージがあまり良くないことが理由です。

また、タトゥーを入れる際の衛生管理が不十分な場合、HIVや肝炎などの感染症にかかるリスクがあり、使用するインクによってはアレルギー反応を起こすこともあります。

後悔しないためにも、タトゥーを入れた後の影響について正しく理解することが必要です。

タトゥーがあると入れない場所や施設

タトゥーを入れてしまうと、多くの施設で入場ができなくなります。それぞれの施設がなぜタトゥーを禁止しているのか、その理由を詳しく紹介していきます。

① 温泉や銭湯、サウナ

タトゥーがあると入れなくなる施設として最も有名なのが温泉や銭湯、サウナなどの入浴施設です。

日本では古くから入れ墨が暴力団など反社会的勢力との関係をイメージさせるため、多くの施設がタトゥーを持つ人の入場を制限しています。一般のお客さんが怖がったり不快に感じたりすることを防ぐため、また衛生管理や施設のイメージを守る目的があります。

最近では、タトゥーをシールやラッシュガードで隠せば入浴を許可する施設や、貸切風呂や家族風呂であれば利用できるところもあります。しかし、多くの大浴場ではいまだに全面的に禁止していますので、施設のルールを事前に確認することが必要です。

② プールや海水浴場

プールや海水浴場もタトゥーのある人が制限されやすい場所の一つです。

特に家族連れや子供が多く集まる場所では、タトゥーを見せることが「子供の教育上よくない」「家族連れに不快感を与える」と考えられているためです。また、地域の条例によってタトゥーを露出すること自体を禁止している海水浴場もあります。

水着でタトゥーを隠すことが難しいため、プールやビーチに行く際には、事前に施設や地域の規定を調べ、ラッシュガードや専用シールを使って隠す準備をしておくことが大切です。

③ スポーツジムやフィットネスクラブ

スポーツジムやフィットネスクラブでは、多くの人が肌を露出するため、タトゥーを持つ人に対して入会を制限している施設があります。

スポーツジムでは施設内のルールとして「タトゥーが見える状態でのトレーニング禁止」を明記していることも珍しくありません。特に大型チェーンのジムでは、ブランドのイメージ維持や、他の利用者の不快感や苦情を避ける目的で、タトゥーに対する規定が厳しく設定されています。

隠せば入場できるジムもありますが、全てのジムが対応しているわけではありません。契約後に入場できないことが判明すると会費が返金されないケースもあるため、必ず事前確認が必要です。

④ エステサロンや脱毛サロン

エステや脱毛サロンでは、タトゥーのある場所に施術を行うと肌トラブルややけどのリスクがあるため、多くの施設でタトゥーがある人への施術を制限しています。

特に脱毛に使用するレーザーや光は黒い色素に反応するため、タトゥーのある場所に照射すると肌にやけどを負う可能性があります。タトゥーがある部位周辺への施術も避ける施設が多いため、サロン利用を考える際は事前に施設へ直接確認をする必要があります。

⑤ ゴルフ場や高級スポーツ施設

ゴルフは「紳士のスポーツ」とも言われ、マナーや服装の規則が厳しいスポーツの一つです。

そのため、多くのゴルフ場ではタトゥーの露出が禁止されています。これは、クラブの雰囲気やブランド価値を維持し、他の利用者が快適にプレーできる環境を作るためです。

特に会員制のゴルフ場や高級スポーツ施設では、タトゥーを露出している場合、入場を拒否されるケースもあります。隠して入場が許可される場合でも、事前に施設側への問い合わせをしておくことが必要です。

⑥ 遊園地やテーマパーク

家族連れや子供が多く訪れる遊園地やテーマパークでも、タトゥーが問題視されることがあります。施設によっては、タトゥーが露出している状態での入園を禁止している場合があります。

たとえば、ディズニーリゾートのような大規模なテーマパークでは、パーク内でのタトゥー露出を控えるよう公式サイトなどで注意を促しています。これは、子供たちへの配慮や、他のゲストの安心感を守るための措置とされています。

テーマパークに行く際には、服装に注意し、必要に応じて隠すためのグッズを持っていくと安心です。

⑦ 結婚式場や冠婚葬祭の会場

結婚式やお葬式などの冠婚葬祭の場面では、タトゥーを露出することがマナー違反とみなされます。

特に日本では、フォーマルな場では礼儀やマナーが重要視されるため、タトゥーが見える状態で参列すると、他の参加者や主催者に不快感を与えてしまう恐れがあります。

また、結婚式場や葬儀会場によっては、スタッフが参列者にタトゥーを隠すようにお願いする場合もあり、場合によっては式場に入場できないこともあります。冠婚葬祭に参加する際は、必ず服装や隠すための工夫を検討しましょう。

⑧ 職場や就職活動の現場

職場においても、タトゥーを禁止している企業は少なくありません。

特に警察官や教職員、客室乗務員、ホテルスタッフなどの接客業務では、お客様や一般市民からの信頼感を守るためにタトゥーの露出を厳しく規制している職種も多く存在します。

また、企業によっては就職活動中の面接や健康診断の段階でタトゥーの有無を確認し、タトゥーがある場合は採用を見送ることもあります。就職を考える際は、職場の規定や社風を事前に調査する必要があります。

⑨ 医療機関(MRI検査など)

意外かもしれませんが、医療機関でもタトゥーがあることによって制限を受けることがあります。その代表的な例がMRI検査です。

MRI検査では強い磁力を用いるため、タトゥーに使われているインクの成分が磁力に反応し、発熱や軽い火傷を起こす可能性があります。特に黒や茶色のインクは金属成分を含むことが多く、MRI検査を受ける際には事前に医療機関に申告する必要があります。

最近では、対応可能なMRI機器が増えてきていますが、リスクがゼロではないことを理解しておきましょう。

タトゥーを入れることで起こるその他の問題

タトゥーを入れると施設の利用が制限されるだけでなく、生活や健康面でもさまざまな影響が出ることがあります。特に注意が必要な問題をいくつか紹介します。

感染症のリスク

タトゥーを入れる際、衛生管理が不十分な場合はHIV(エイズ)や肝炎(B型肝炎・C型肝炎)といった深刻な感染症に感染する危険があります。

針や機材が使い回されていたり、消毒が不完全だったりすると感染症リスクが高まります。これらの感染症は一度感染すると完治が難しいため、施術を受ける場合は衛生管理がしっかりした専門スタジオを選ぶ必要があります。

アレルギー反応の危険

タトゥーに使われるインクに対して、肌がアレルギー反応を起こすことがあります。

特に赤色や黒色のインクには重金属が含まれていることがあり、施術後すぐではなく数週間から数年経ってから皮膚が赤く腫れたり、かゆみや痛みを伴ったりすることもあります。重度の場合は除去手術が必要になることもあり、施術前にパッチテストを受けることが望ましいです。

生命保険や医療保険の加入問題

タトゥーがあると生命保険や医療保険の加入時に影響する場合があります。

保険会社によってはタトゥーを「告知すべき項目」として設定している場合があり、これを申告しないで加入すると、告知義務違反として将来的に保険金が支払われないケースがあります。保険加入の際には、タトゥーの有無を正直に申告し、担当者に相談することが必要です。

まとめ

タトゥーはファッションとして魅力的に感じることがありますが、一生消えない身体への変化であり、社会的な影響も伴います。

最近では、タトゥーへの理解が進んでいる地域や施設もありますが、日本国内ではまだ多くの制限や規定があります。もしタトゥーを検討しているなら、入れる場所を選ぶ際には、普段の生活で見えない位置を選ぶなど将来の影響を考えて慎重に判断しましょう。

また、入れた後のトラブルを避けるためには、施術者やスタジオ選びにも十分気をつけることが重要です。

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