目次
サン!シャイン、小泉農相『コメ流通にブラックボックスがある』の指摘を取材、専門家から驚きの回答
6日、フジテレビ系「サン!シャイン」にて、小泉農相が『コメ流通にブラックボックスがある』との指摘が多く寄せられているなどの問題点を指摘。そのことについて、専門家である流通経済研究所の折笠俊輔首相研究員が出演し、「転売も結構あった」と解説しました。
現行の流通システムは米余りを前提としているものであり、2~3年前まだは安定していました。しかし農協が4割持っていたシェアが現在では26%まで下がり、ブローカーなどが現れ値段が上昇した旨を折笠氏は解説。米を買い求めて、集荷業者間での転売などが「結構あったと聞いている」としました。
今年の米不足は異常事態であり、米不足になったとわかって業者同士の足元を見合うような動きをする人間も参入。JAに渡らなかった米の動きを国が把握できず、ブラックボックスが発生したのではないかと、折笠氏は推測しました。
番組内ではドン・キホーテ運営会社が提出した意見書内で、5次問屋まで存在し、中間コストが出ているとしています。さらに意見書では、JAが約9割の集荷業者の特約店を決めており、新規参入がとても厳しいと指摘。続けて、二次問屋以降は転売目的業者が横行している可能性があることも挙げました。
折笠氏は新規参入が困難であることについて、詳細不明な会社に米を売るわけにはいかず、新参入の会社がJAに与信を取ったり、正しく米が扱えているかの確認などを行っているとしています。また、JAから直接米を買っているスーパーもあり、全農を飛ばすこともできることを解説。
転売は今年になってかなり入ってきたとし、根本原因は米の量の少なさであると語りました。
ブローカーなどによって米の値段が上がっている実態について、ネットではコメントが殺到しています。
このニュースに寄せられたネットの声
- 「まるで時代劇の悪問屋の様相」
- 「米の流通を放置してきた結果」
- 「一番の問題は米の流通をJA分しか把握していない農水と政治」
- 「一般国民には何か裏があるとしか思えない」
- 「これを機会に徹底的な流通改革を望む」
- 「生産者、消費者ともに納得のできる商品のやり取りができるよう、その間の見えない部分や無駄な部分をはっきりとさせてほしい」
現在の米の価格や不透明な流通経路について、さまざまな声が上がっている状態です。