最近の迷惑メールはここまで来た!騙されないためのNG行動とチェックポイント

知らない人や企業から届くメールには危険が潜んでいます。近年はAI生成やQRコードを使った巧妙な迷惑メールが増加しており、正しい対処法を知ることが重要です。この記事では最新の迷惑メールの特徴や絶対に避けるべき行動、安全な見分け方を解説します。

急増する迷惑メールの背景と被害の実態とは?

近年、知らない人や企業からのメールが増加しています。2023年の国内フィッシングメール報告数は過去最多の約119万6千件となり、被害が深刻化しています。その背景にはネット通販の普及や企業からの情報漏洩、AIを利用した巧妙なメールの増加があります。こうしたメールには個人情報漏洩やウイルス感染のリスクがあり、慎重な対応が求められます。

迷惑メールに対して絶対避けるべき4つの行動

詐欺メールの受信

迷惑メールを受信した際、何気なくしてしまった行動が思わぬ被害を引き起こすことがあります。どのような行動が危険なのか、改めて確認しましょう。

1. 返信する

知らない送信元からのメールに対して、「誰ですか?」「間違いではありませんか?」などと善意で返信することがあります。しかし、この行為は非常に危険です。

返信をすることで、相手にこちらのメールアドレスが現在も使用中であることを伝えてしまい、迷惑メールがさらに増えることになってしまいます。迷惑メールに対しては決して返信しないことが基本です。

2. メール内のURLをクリックする

近年では、メール本文内のURLに加えて、QRコードでサイトへ誘導する「クイッシング」という手口も増えています。特に、巧妙に偽装された金融機関や宅配サービスなどを装ったメールでは、安易にリンクをクリックしてしまうケースも多くあります。

しかし、不審なURLやQRコードをクリックすると、偽サイトに誘導され個人情報を入力させられたり、ただクリックするだけで情報が抜き取られたりといった被害につながります。怪しいメールのリンクは決してクリックせず、公式アプリや公式サイトで必ず確認をとるようにしましょう。

3. 誘導先のサイトで個人情報を入力する

リンク先のサイトで個人情報を入力する行為は最も避けるべき行為です。入力した情報は悪質業者に渡り、クレジットカード情報やアカウント情報が盗まれたり、不正利用されたりするリスクが高まります。

特に近年はAIを用いた精巧な偽サイトも出現しているため、見た目が本物そっくりでも安易に情報を入力しないことが重要です。メールから誘導されたサイトでの個人情報入力は絶対に避けてください

4. 添付ファイルを開く

迷惑メールにはウイルスが含まれた添付ファイルがついていることがあります。知らずに添付ファイルを開いてしまうと、パソコンやスマートフォンがウイルスに感染し、個人情報が盗まれたり、端末がハッキングされたりする恐れがあります。どのような理由があろうとも、迷惑メール内の添付ファイルには絶対に触れないようにしましょう。

最近ではAI技術が進歩し、自然な日本語で記載された迷惑メールが増えています。一見問題ないように見えても警戒が必要な状況です。

巧妙化する最新の迷惑メールを見分けるポイント

最近の迷惑メールは、AI技術の発達によって自然な文章や巧妙な偽装が増え、見分けることが難しくなっています。そのため、従来よりも細かく注意を払って確認することが重要です。

以下のような特徴があれば迷惑メールの可能性が非常に高いため、絶対に反応しないようにしましょう。

  • 日本語に不自然な点がある(文法、表現がおかしい)
  • フォントや文字サイズが不自然
  • スペース、改行、句読点などが通常と異なる
  • 送信元のメールアドレスやドメインが公式と異なっている、または違和感がある
  • 一方的にサービス停止や請求を通知してくる内容が含まれている
  • メール内容に全く心当たりがない
  • メール内にQRコードが記載されている

特に、メールアドレスやそのドメインを慎重に確認する習慣をつけましょう。見慣れないドメインや明らかに公式と異なるアドレスからのメールは迷惑メールと判断するのが安全です。また、メールの文面が完璧な日本語であっても安心せず、記載されている情報が真実かどうかを公式サイトや公式アプリから必ず再確認しましょう。

さらに最近では、URLを偽装するために特殊な飾り文字や16進数・8進数表記を使って正規サイトを装う手口も登場しています。リンクをクリックする前にリンク先のURLをしっかり確認することが求められます。

迷惑メールを防ぐために個人でできる最新の対策

迷惑メールの被害を防ぐためには、個人レベルでもさまざまな対策を行うことが必要です。以下のような最新の対策を日常的に行うことで、安全性を高めることができます。

端末やアプリを常に最新の状態に保つ

使用しているスマートフォンやパソコンは、常に最新のOSやアプリにアップデートしましょう。新しいバージョンには、最新のセキュリティ対策が含まれています。

特に最近のスマホでは、メールやSMSを自動的に判別して迷惑メールや不正なSMSを遮断する機能も搭載されています。例えば、iOSでは「不明な差出人をフィルタ」機能が提供されており、Androidでも最新のスパム対策機能が強化されています。

パスキーなどの多要素認証を導入する

迷惑メールから誘導されるサイトでの被害を防ぐためには、アカウントへのログイン時にパスキーや多要素認証を使うのが効果的です。パスキーはパスワードよりも安全で、フィッシング耐性が高いため、万が一情報が漏れても不正アクセスを防ぐことができます。重要なアカウントは必ず多要素認証を設定しましょう。

メールフィルターや迷惑メール対策アプリを利用する

メールソフトに迷惑メールフィルターを設定したり、携帯キャリアが提供する無料の迷惑SMSブロック機能を利用したりすることも重要です。これにより不審なメールが自動で迷惑フォルダに振り分けられ、誤って対応してしまう可能性を大幅に減らせます。

また、各キャリア(docomo、au、SoftBank)は無料で迷惑SMSを自動でブロックする仕組みを提供しています。これらを積極的に活用し、自分の端末を守りましょう。

被害に遭った場合の迅速な対処法を知る

どれほど注意をしても、万が一迷惑メールによって被害が発生した場合、迅速な対応が必要です。

クレジットカードや銀行口座などに不正利用の疑いがあれば、すぐにカード会社や銀行に連絡し、停止措置を依頼しましょう。また、フィッシング詐欺などの被害にあった場合は、警察や消費者庁への相談も早急に行うことが重要です。

迷惑メールの被害に遭遇した時には、慌てず迅速かつ冷静に対応することが大切です。日頃から緊急連絡先をメモやスマホに登録しておくと、いざという時に安心です。

迷惑メールを受け取った際の正しい対処

迷惑メールを受け取った際には、開かずすぐに迷惑メールフォルダに移動させましょう。また、各メールサービスで提供される報告機能を利用し、不審なメールを報告することで被害の拡大を防げます。こうした日常の小さな行動が、結果として大きな被害を防ぐことにつながります。

知らない人からのメールを適切に対処するためには、最新の情報を常に把握し、具体的な行動を習慣化することが非常に重要です。安全なインターネット利用のために、ぜひこの記事の内容を役立ててください。

この記事のタイトルとURLをコピーする

カテゴリから記事を探す

すべてみる
カテゴリを見る