コンセント発火につながるNGな使い方5選「大丈夫だと思ってた」が一番危ない!

コンセントからの発火事故は毎年増加しています。日頃の使い方が原因となり、火災につながる事例も多数報告されています。この記事ではコンセントの誤った使用による実際の火災事例と具体的な5つのNG行為を紹介し、安全に使うための対策を詳しく解説します。

コンセントによる火災が年々増加!身近に潜む発火リスク

出火しているコンセントにささったコード

日常的に使用しているコンセントですが、使い方次第では発火事故につながることがあります。

総務省消防庁の最新統計によると、住宅火災のうち配線器具に起因する事故は全体の約6%を占め、年々増加傾向にあると報告されています。特に、長期間使用した延長コードやタコ足配線など、不適切な使用が原因の事例が目立っています。火災につながる危険を避けるためにも、日頃のコンセントの使い方を改めて見直すことが大切です。

それでは実際に起こったコンセントの発火事例を見ていきましょう。

実際に発生したコンセント発火事故の具体例

コンセントからの発火は決して珍しくなく、実際に多くの事故が報告されています。

例えば、小さな子どもがいたずらで壁のコンセント部分に硬貨を差し込み、ショートを起こして発火し、火傷を負ったケースがあります。また、古くなった延長コードを継続使用していた結果、コード内部の劣化が原因で発火し、火災にまで発展し家が全焼したという事例も報告されています。

このように、日常生活の何気ない行為や管理不足が深刻な火災事故を引き起こすことがあります。コンセントの取り扱い一つで大きな事故を防げる可能性があるため、正しい使い方を心がけることが非常に重要です。

絶対避けたい!コンセント発火につながるNGな使い方5つ

日頃の何気ない行動が、実はコンセント発火のリスクを高めています。以下では、特に危険とされる具体的な行為を順番に確認していきましょう。

① コンセント周辺の埃を放置して使用する

コンセントの穴に埃が溜まり、そこに湿気が加わると「トラッキング現象」という発火現象を引き起こします。埃が水分を含むことで電気を吸収し、徐々に放電が進行、最終的には発火することがあります。実際にこの現象が原因での火災事故は数多く報告されており、注意が必要です。

定期的にコンセント周りを清掃し、埃を除去することで、このようなリスクを大きく軽減できます。

② 許容量を超えて使用する「タコ足配線」

多数の電子機器を延長コードや電源タップに繋げて使用する「タコ足配線」は便利ですが、使い方次第では大きな危険があります。コンセントの電気容量を超えた使用は、過熱を招き、発火事故につながります。実際、このタコ足配線が原因の事故が毎年多発しており、消防庁からも繰り返し注意が呼びかけられています。

延長コードを使う際は、電源タップをさらに追加するような二重配線を避け、必要最小限の機器だけを接続する習慣を徹底しましょう。

③ プラグをコード部分だけ引っ張って抜く

コンセントからプラグを抜く際に、コードだけを引っ張ってしまう人も多く見られます。しかし、この行動は非常に危険です。コードだけを引っ張ると、内部で断線が起こりやすくなり、発熱や火花が発生して発火につながることがあります。コンセントのプラグは必ず根元の部分をしっかり握って引き抜き、無理な力をかけないことが重要です。

④ 家電製品の電源を入れたままプラグを差し込む

家電製品の電源がオンの状態のままコンセントにプラグを差し込む行為は危険です。この状態でプラグを差し込むと、瞬間的に大量の電気が流れ込み、火花やショートの原因になります。

特にドライヤーや暖房器具など、大きな電力を必要とする機器では、この行為が原因で発火事故につながる可能性が高まります。

必ず家電製品の電源をオフにした状態でプラグを差し込み、安全を確認してから電源を入れる習慣をつけましょう。

⑤ 破損や劣化したコンセントやコードを放置する

コンセントや延長コードは使用年数とともに劣化し、ひび割れや破損が起こります。

これをそのまま使用すると、破損部から埃が侵入しやすくなり、放電や発火につながる恐れがあります。さらに、周囲にカーテンや紙類など可燃性のものがあれば、火災が一気に広がる危険もあります。

ひび割れやぐらつきなど異常を感じた場合、または10年以上使用している古いコンセントやコードは速やかに交換しましょう。放置せず、早めの対応を取ることが安全につながります。

手軽にできる安全対策!防塵カバーなどの簡単グッズ

ここまで紹介したように、日頃の使い方に加え、ちょっとしたアイテムを活用することでコンセント火災を予防できます。誰でも簡単に購入できるおすすめグッズを以下にご紹介します。

① シャッター付き防塵コンセントカバー

ホームセンターや家電量販店で手軽に購入できるシャッター付きカバーは、埃や湿気の侵入を防ぎ、トラッキング現象を防止します。数百円程度で購入できるため、日常的に安心して使うための有効な手段です。

② 耐熱性の延長コード・電源タップ

延長コードや電源タップの中には耐熱性やトラッキング対策が施された製品があります。これらは過熱や放電のリスクを大幅に低減し、火災を予防します。製品パッケージに「トラッキング対策済」「耐熱性」などと記載があるものを選ぶようにしましょう。

③ 簡易コンセントキャップ

使用しないコンセントに簡易キャップを装着することで、埃や水分の侵入を防ぎ、安全性を高めます。安価で設置も簡単なため、家中のコンセントに手軽に導入できるメリットがあります。

これらの手軽なアイテムを日常的に活用し、コンセントからの火災リスクを軽減しましょう。

日常の小さな注意でコンセント発火を防止しよう

コンセントとコード

コンセントは日々何気なく使用しているため、つい管理が甘くなりがちですが、小さな注意で火災リスクを大きく減らせます。日常的に埃を取り除き、許容量を守って機器を使用し、プラグの扱いを丁寧にするなどの習慣を身につけましょう。

また、破損や異常を発見したら早期に対応することが大切です。手軽なグッズを活用しながら、日頃から安全に使用することを心がけてください。ちょっとした注意が、あなたと家族の大切な命や財産を守ります。

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