梨の正しい保存方法!美味しく冷凍する方法とメリット

梨 保存

シャキシャキで甘~い夏のフルーツ「梨」。梨の外見はなんとなく柑橘系のフルーツに似ていますが、酸味はほとんどありません。食感もみずみずしいので子どもから大人まで大人気!お中元としてもよく選ばれる果物です。しかし、「梨を頂いて結局食べずに腐らしてしまった」なんて事ってありませんか?梨ってミカンやリンゴと違って日持ちが悪いですよね。梨を頂いた場合、日持ちさせるにはどうすればよいのでしょうか?そこで今回は、お中元シーズンに入る前に梨の正しい保存方法や賞味期限、美味しく冷凍する方法をご紹介します。

梨の正しい保存方法

梨 保存
傷みやすい梨を長持ちさせるためにはどうすれば良いのか?正しい保存方法をご覧ください。

梨が届いたらすぐに保存する

梨がお中元などで届いた場合、すぐ箱から取り出して「冷蔵庫」に入れて保存しましょう。梨は採取された時から劣化が始まります。後述しますが、梨は木から切り取られた後は実自身で「呼吸」をしています。劣化の原因はこの呼吸です。つまり家に届く前からある程度劣化が進んでいるので、早めに日持ちするために対処しましょう。

梨は冷蔵庫で保存する

梨は冷蔵庫で保存すると長持ちします。ただし、梨は乾燥しやすいフルーツなので冷蔵庫にむき出しの状態で入れてはいけません。梨は必ず濡らした新聞紙やチラシ、またはジップロックなどの密封袋に入れてから冷蔵庫に入れてください。

そしてもう一点。冷蔵庫で保存する時は、梨のヘタ部分は下向きにして寝かします。なぜかというと、ヘタ部分から呼吸をするからです。呼吸を繰り返すことで、徐々に腐っていきます。なので、ヘタ部分を閉じることで呼吸を止めれば、それだけ長持ちするということです。

カットした梨を保存する方法

食べるために一度カットした梨は、常温の場所におかず、すぐ冷蔵庫へ入れましょう。梨はただでさえ日持ちしないフルーツなのに、中身が露出すると余計に劣化スピードが早くなります。いくら冷蔵庫に入れても劣化を止めることはできません。

ただし、「食塩水」に梨の断面を浸すことで少しは劣化を食い止めることができます。タッパーなどに食塩水を入れて、断面を下に向けて食塩水に浸して保存しましょう。あとは上からラップをかければOKです。

梨の冷凍保存方法

梨 保存
冷蔵庫を使った梨の保存方法を紹介してきましたが、実はもっと長く保存する方法があります。「冷凍庫」です。「冷凍庫に入れたら果物ってダメになるんじゃない?」と思うかもしれませんが、果物の種類によっては冷凍よりも冷蔵状態で傷んでしまう種類もあります。梨の場合は冷凍保存する事で長期間の保存が可能です。梨を凍らして冷凍デザートにアレンジすることもできます。冷凍での保存の仕方、冷凍梨を使ったアレンジデザートの作り方を後に紹介しているのでご覧ください。

梨をカットせずに冷凍庫で保存する

梨をカットせずに冷凍保存する場合は、梨が呼吸することによって水分が失われない様にペーパーを巻き、そのうえからラップをかけて保存してください。

ただし、まるまる一つを冷凍してしまうと食べるときに大変です。解凍は長い時間が必要ですし、果肉が厚いため解凍状態にバラつきが出てしまうので注意してください。特に梨の芯は冷凍する事でかなり固くなるので、カットする時に苦労します。

梨をカットして冷凍庫で保存する

梨をカットせずに冷凍庫で保存するとかなり長持ちしますが、解凍時やカットする時に手間がかかります。なので、あらかじめ梨をカットして冷凍する方が効率的です。解凍に時間はいらないですし、ちょっと凍っていてもそのまま食べることもできます。シャリシャリした食感が癖になるかも!

カットの仕方は人それぞれおまかせで大丈夫です。お好きなようにカットしましょう。ただ、カットした梨を一つ一つペーパーを巻いてラップをかけるのは大変です(もちろんその方が長持ちしますが)。梨をカットした場合はタッパーにまとめて保存しましょう。なるべく密封状態が好ましいので、フタがピタッとしまるシリコン製タッパーがおすすめです。

冷凍庫で梨の冷凍デザートを作る!

梨を冷凍すれば、シャーベットやコンポートにアレンジすることができます。シャーベットにする場合は、梨の皮をむいて果肉をミキサーなどですりおろします。そのままジップロックに入れて6時間以上冷凍すれば完成です。

コンポートの作り方は、食べやすい大きさにカットした梨をお皿に盛り、オリーブオイルと砂糖を混ぜ合わせたシロップに浸して電子レンジで温めます。シロップごとジップロックに注いでください。ジップロックの中は空気を抜いておきましょう。冷凍庫で6時間以上凍らせれば梨のコンポートが完成。

ちょっと手を加えるだけでで梨をさらに美味しく食べられます。

梨の保存方法別賞味期限

梨 保存
梨の保存方法ごとに、美味しく食べられる期間も変わってきます。保存方法別の賞味期限をご覧ください。

梨を冷蔵庫で保存した場合の賞味期限

梨を冷蔵庫に入れた場合の保存期間は、約1週間です。その期間なら、美味しく食べることができます。

また、先にも「ヘタ部分を閉じれば長持ちする」とお伝えしましたね。冷蔵庫でヘタ部分を閉じた場合はなんと10日間は保存できます!

ちなみに上の保存期間は「野菜室」に入れた場合です。野菜室は2~6℃程度の低温状態を保っているので、果物の鮮度を長持ちさせることができます。ちなみに野菜室ではない冷蔵庫の温度は約10℃前後、かなり温度が変わることがわかりますね。

梨を冷凍庫で保存した場合の賞味期限

梨を冷凍庫で保存した場合の賞味期限は約1ヶ月以上といわれています。これなら、いつでも食べるタイミングを見つけやすいですね。梨をたくさんもらってどうしても食べきれない!という時は冷凍庫で保存するとよいでしょう。

ただ、冷凍庫で保存した場合は解凍しても梨本来のシャキシャキ感を味わうことはできません。そのため、美味しく食べるにはコンポートやシャーベットにアレンジしていただきましょう!

梨の保存の注意点

梨 保存
梨を保存する時の注意点をご覧ください!

常温保存は絶対にダメ!

梨を常温で保存することは絶対にやってはいけません。日持ちが悪くなります。梨は木から切り離された後、果肉内にある水分と糖分によって呼吸を繰り返す果物です。そのたびに梨の栄養は減っていき、やがて鮮度・味・みずみずしさが失われて最終的に腐ります。

梨を新聞紙で包む際は濡らしてから包む

梨は呼吸するためのエネルギーを実自身の水分や糖分から作っています。水分が抜けると味も鮮度も食感も全てに悪影響が出てしまうので、水分を逃がさない工夫が必要です。冷蔵庫で保存する際は新聞紙で包むようにお伝えしましたが、新聞紙を濡らして包むことで梨の水分消費を抑えることができます。

最後に

梨 保存
以上が梨の正しい保存方法や賞味期限、冷凍する方法でした。

梨は甘くてシャキシャキの食感が魅力ですが、とても日持ちの悪いフルーツです。日持ちが悪い原因は梨が呼吸する事で水分と糖分を失い劣化するから。日持ちさせるためには、冷蔵庫に入れることで梨の呼吸をある程度食い止める必要があります。その際は、新聞紙に包んだりヘタ部分を下向きにしたりする事で10日間は持ちます。

もっと日持ちさせたい場合は冷凍庫がおすすめです。1ヵ月間は美味しく食べることができます。しかし、冷凍すると果肉の水分がなくなり、シャキシャキ感を味わえません。「せっかく日持ちさせても、梨の魅力であるシャキシャキ感がなければ意味がない!」という人は、冷凍した梨をアレンジデザートに作り替えるとよいでしょう。

梨を日持ちさせるためには色々と手間がかかりますね。ですが、最近では梨が美容にも効果あると世の女性達から注目されています。なので、梨は日持ちが悪いからと食べきれずに腐らせるのは非常にもったいないです。正しい保存の仕方で梨を美味しくいただきましょう!

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