エアコンの寿命は13.6年!買い替えのサインと長持ちさせる使い方!

エアコンの前で談話するカップル

エアコンは身近になくてはならない機械ですよね。何気なくいつも使っているけれど、あなたのお家のエアコン、いつ頃寿命を迎えるかご存知ですか?実は、エアコンの寿命は平均して13.6年!「なんだ、それだけあれば十分長持ちじゃないか!」と油断してはいけません。あくまで平均であって、使用頻度や環境によってはより早く故障に繋がることもあります。また、メーカー側が想定している寿命はもっと短いです。その期間を過ぎるとパーツの交換ができなくなってしまいます。賃貸のエアコンだと、いつから稼働しているのかも気になりますよね?故障した場合は誰の負担になるのかも気になるポイントです。そこで今回は、エアコンの平均寿命と買い替えのタイミング、賃貸に設置されたエアコンが故障した場合にどうすれば良いのかをご紹介します。暑い夏を迎える前に、セルフメンテナンスでエアコンを長持ちさせるコツもご覧ください。

エアコンの寿命は13.6年!

エアコンを操作する女性

エアコンの平均寿命は13.6年です。しかし、世帯の人数や使用頻度によってその平均は変わります。メーカー側が想定している使用期間もみていきましょう。

エアコンの平均寿命は3人以上の世帯で13.6年

3人以上の世帯で使用しているエアコンの寿命は、約13.6年と言われています。13.6年使用したエアコンのうち、65%が故障を起こしているようです。しかし、これはあくまで目安。実際には、新品のエアコンでも5年使用しただけで故障を起こすものもあるし、15年間使用しても壊れないエアコンもあります。

また、ほとんどの家電品メーカーはエアコンの寿命を10年と定めています。「安全に、故障もなく使用できる期間の平均」ということです。10年を過ぎれば、いつ故障になってもおかしくないといえるでしょう。家電品は基本的に10年で買い替え時期だと、メーカー側は考えています。平均的な寿命は10年ほどと見てもよいでしょう。

単身世帯と2人世帯でのエアコンの寿命は14.9年

1人暮らしや、同棲しているカップルが使用するエアコンの寿命は14.9年と言われます。3人以上の世帯に比べて寿命が延びているのは使用頻度によるものでしょう。当然ですが、エアコンは使えば使うほど、部品の摩耗が激しくなります。暑い夏は冷房を、寒い冬は暖房をフル稼働させることになりますよね。1人暮らしや、カップルの場合は外出することも多いはずなので、そこまで部屋のエアコンに頼ることはないでしょう。しかし、子どもがいる3人以上の世帯だと家にいる時間も長くなるので使用頻度も多くなります。

業務用のエアコンは15年以上の寿命がある

大型デパートや公共の施設などで使用されるエアコンは、「業務用エアコン」を使用しています。なので、寿命も耐久性も家庭用と比べて性能は上です。寿命は平均で15年と言われています。それに、施設内に設置されたエアコンは商業用に取り付けたものなので、定期的なメンテナンスも行われます。過度な汚れや部品の摩耗を発見できるので、突然の故障も防げるでしょう。

しかし、いくら業務用のエアコンでもやはり使用時間が長いと寿命は縮みます。コンビニの様に、24時間フル稼働する環境だと10年以下で寿命を迎えることも珍しくありません。

エアコンを修理できる期間は約10年

エアコンに使用している部品を、メーカー側が在庫として保有する「保有期間」という期間があります。製造されてから10年以内に故障すれば、いつでも新しい部品と取り替えることができるのです。しかし、「保有期間」を過ぎればメーカー側はそのエアコンの部品を在庫として保有しないので故障しても修理ができません。新しい物に買い替えです。

なぜ、部品を保有し続けないのか?それは、先にも説明しましたが、メーカー側はエアコンが安全に稼働できる年数は10年と定めているからです。これを「耐用年数」といいます。

何年前から使用しているエアコンか?製造年を確認しよう

お持ちのエアコンが、あとどれぐらいで寿命になるのかご存知ですか?いつ作られたエアコンなのか、それを調べるにはエアコン本体の下部についているシールに記載された製造年月日を確認しましょう。それがわかれば、おおよそ何年後に故障や不具合が出てくるのかがわかるはずです。また、製造年月日から10年先がそのエアコンの部品を取り替えられる「保有期間」になります。「あと1年で保有期間が過ぎてしまう、故障する前に買い替えるべきか、それとも使い続けるべきか」の判断がしやすくなるでしょう。

エアコンの寿命が近いかも?買い替えのサイン

エアコンの異常を調べる男性

「エアコンっていつ頃壊れるの?」見分けるポイントはエアコン自身がサインを出してくれます。これから紹介するエアコンの異常に気付いたら、買い替えを考えましょう。

暖房や冷房が効かない

配管からガスが漏れて、暖房や冷房が効かなくなると買い替えのタイミングです。冬場の寒~い時期は、暖房があるだけで非常に助かりますよね。しかし、寿命が近くなったエアコンは、いくら温度を上げても冷たい風が出てくることがあります。その原因は「配管からガスが漏れている」ことによるものです。元々、エアコンはガス漏れが起きることを想定されています。使用年数が増えるほどガス漏れはひどくなり、エアコンの効き目は悪くなってきます。本当に僅かな漏れなので寿命と同じくらいにガス切れを起こすことがほとんど。しかし、あまりにもエアコンの効き目が悪い場合は買い替えをおすすめします。

例えば、引越しして新しい部屋にエアコンを設置したら全く暖房が効かなくなったり、配管の角度を調整、室外機の位置を変えてもエアコンの効き目が改善されなかったりする場合は、「配管」からガス漏れをしている可能性大です。「なぜ修理ではなく買い替えなの?」その答えは、修理費用の方が買い替えよりも高くついてしまうからです。

室外機から異音がする

寿命の近いエアコンの室外機からは、異音が来こえてくることがあります。「カラカラ」とモーターになにかが引っかかったような音を聞いたことはありませんか?この音こそが寿命のサイン。なぜこのカラカラ音が聞こえてくるようになるのかというと、コンプレッサーの異常によるものです。コンプレッサーとは、冷却装置のことをいいます。つまりエアコンを使用するにあたって最も大事な部分です。このコンプレッサーに異常が起きたら買い替えの時期といっていいでしょう。室外機のメーカーの保証期間は約5年とされています。

ちなみに、エアコンの室内機からカラカラと異音が出ることがあります。こちらは送風ファンの異常ですが、買い替えをする程ではない軽い異常です。

賃貸エアコンの寿命が近い!どうしたらいい?

エアコンの故障で困る女性

「住んでいるアパートのエアコンが壊れそう・・」「どうすればいいの・・?」慌てなくても大丈夫!自分の所有物ではないので、持ち主である大家さんに相談しましょう。決して、自分の判断でエアコンを修理や交換をしてはいけませんよ。

賃貸エアコンを勝手に修理や交換してはいけない!

賃貸にはじめから設置されているエアコンを、借主の意思で勝手に交換や修理を行ってはいけません。なぜなら、そのエアコンの所有権は借主ではなく「大家さん」にあるからです。大家さんの所有物に勝手に手を加えることはできません。例え、エアコンが経年劣化して効き目が悪くなっていようとです。どうしても修理や交換をしたい場合は、一度大家さんか管理会社へ問い合わせてください。

エアコン修理費用の負担を持つのは誰?契約書を確認する

賃貸にはじめから設置されているエアコンの修理や交換を行う場合、その修理費用は誰の負担になるのでしょうか?それは、契約書で確認ができます。付帯設備が故障や経年劣化した場合の説明があるはずです。基本的には、大家さんがその負担を負います。故障や経年劣化は今の借主さんが入居する前から進んでいる事ですから、その責任を入居したばかりの借主さんが負うことはありません。

しかし、契約内容によっては「どういう使い方で故障したかによって、借主さんの責任になる」という説明もあります。しっかり確認しておきましょう。

賃貸に新しいエアコンを設置したら誰の所有権になる?

もし経年劣化や故障でエアコンの買い替えが必要となったら、新しくエアコンを購入するのは大家さん自身で選んだエアコンになります。大家さんがエアコン代を負担する代わりに、自分の希望するエアコンを設置する事はできません。

しかし、どうしても借主さんが「自分の好きなエアコンを使用したい!」と、希望するエアコンを借主さん自身が購入し賃貸の部屋に設置したとしましょう。別の住居に引っ越すことになり、購入したエアコンが不要となった場合、大家さんに買い取ってもらえるのでしょうか?ほとんどの場合は買取りされません。「提供」になります。

それもそのはずですね。借主さんが選んだエアコンは大家さんが望んだエアコンではないからです。大家さんは、今後もそのエアコンを使い続けるのに適したエアコンかどうか選んで購入します。借主さんが選んだエアコンを買い取ってもらいたい場合は、購入する前に大家さんに確認してからにしましょう。

エアコンの寿命を延ばすには

エアコンを洗う主婦

エアコンの寿命を延ばすためには、日々のメンテナンスが必要です。その方法をご紹介します。

フィルターの掃除をこまめに行う!

フィルターは小まめに洗浄しましょう!目安は2週間に1度行うのがベストです。埃やごみが大量についていると、エアコンが空気を上手く吸い込むことができません。すると、空気を吸い込もうとより強い電力が必要になってしまいます。電気代が大きくかかるだけでなく、エアコンへの負担にもなってしまうのです。また、エアコンの効き目が悪くなる、カビが発生するなどのデメリットにも繋がります。

フィルターを小まめに洗浄することで、エアコンの負担を減らして長持ちさせましょう。

熱交換機(フィン)を洗浄する

フィルターの奥には、熱交換機(フィン)と呼ばれる部分があります。ここにも、ゴミや埃がつきます。フィンにゴミが付着したままだと不具合と異臭の原因になるので、必ず洗浄しましょう。また、フィンが清潔かどうかでエアコンの効き目が大きく変わります。フィンが汚れたままだと、エアコンの効き目を良くするために余計なパワーを使ってしまい、結果として負担になり寿命を削ります。

フィンの洗い方は、霧吹きで直接水をかけてもOK!ですが、フィンは吸い込んだ空気中の油が付着し水だけでは落ちにくいです。なので、市販の洗浄液を使用して油汚れを落としましょう!

それと注意点ですが、フィンには水をかけてはいけない部分もあります。洗浄を始める前に、必ず取扱説明書で確認してください。

まとめ

エアコンを起動させる親子

以上が、エアコンの寿命と買い替えのサイン、賃貸に設置された寿命を迎えそうなエアコンの対処方法、エアコンの寿命を延ばす方法でした。

これから夏本番を迎えます。気温が高くなる前にエアコンを万全の状態にしておきたいですよね。気持ちいいエアコンの風を流すためにも、自分でできるメンテナンスをしておきましょう。長持ちにも繋がります。

また、エアコンの寿命は平均して13.6年、夏まっさかりに不具合や故障が起きるのはなんとか防ぎたい!我が家のエアコンや賃貸に設置されたエアコンが何年稼働しているのか確認しておきましょう。もしも、既に寿命のサインがでていたら早いうちから買い替えを考えておくのがベストです。

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