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【福島】53歳男性『一般道100キロ超走行で2人死傷』運転中アドレナリンが出てアクセルを踏んだ供述も
2023年9月、福島県西郷村の国道で制御困難な速度で車を運転し、対向車と衝突して2名を死傷させた事故をめぐり、福島県南会津町の農業・大竹康夫被告(53)に対し、7日、懲役9年が求刑されました。
6日に福島地裁郡山支部で開かれた裁判では、被告人質問が行われ、大竹被告が事故当日の状況について証言しました。慢性的な足腰の痛みを和らげるため、白河市の鍼灸院に午前11時の予約を入れた被告は、午前10時に自宅を出発。目的地まで約40キロの距離がある中、予約時間に間に合わせるためスピードを上げ、カーブでは「アウトインアウト」の走行を行ったと説明しました。
また、直線道路で前方のトラックを抜く際には、「アドレナリンが出て、アクセルをONにした」と語り、興奮状態にあったことを認めました。うつ病の影響があったと主張する一方で、裁判官からの質問に対し「急いでいたことが事故の最大の要因」と認めました。
さらに、被告が20歳前後にレーサーを目指していた過去があることや、家族を乗せている時はスピードメーターを確認するものの、一人で運転する際は周囲の風景やタイヤの音などを頼りに運転していたことも明らかになりました。過去には、前方を走る障害者マーク付きの車を追い抜こうとして水田に転落する自損事故を起こしたほか、警察車両へのあおり運転行為で注意を受けたこともあったとされています。
裁判では、被告が制限速度50キロのカーブを時速104キロで走行し、曲がり切れずに対向車へ衝突したことが指摘されました。この事故で82歳の男性が死亡し、76歳の妻が重傷を負いました。
7日の論告求刑公判で、検察側は「自己中心的な動機による極めて危険な運転」として懲役9年を求刑。一方、弁護側は「予約時間に間に合わないという焦りから速度を上げた」とし、執行猶予付きの懲役3年を求めました。判決は11日に言い渡される予定です。
この記事に寄せられたネットの声
- 「「運転に自信がある」は、事故を起こしたドライバーの多くが語るがそれは過信に過ぎない。本人の自信と運転の技能、いわゆる上手な運転はイコールではない。」
- 「4年前の追い越し運転で水田に転落する自損事故やあおり運転行為などの事故歴を考えても、公道で運転させるには無理だと思います。 」
- 「レーサー志望とあるが、サーキット経験者ほど一般道の危険性を感じるはずなのだが。」
- 「制限速度を100キロ以上出してたら、その時点で危険運転罪成立にした方が良いのではないか?」
- 「自分だけなら勝手にやればいいが、身勝手な行為で他者を死に追いやった罪は極めて重い。」
いかなる理由でも、危険な運転を行い事故を起こすような事態を招いてはいけません。