高いところに登りたがる子どもの心理とは?実は成長に欠かせない行動だった!

子どもはなぜ高いところに登りたがるのでしょうか?1~3歳頃の子どもが高い場所に惹かれる理由や心理を丁寧に解説し、親が知っておくべき安全な遊ばせ方や具体的な対策を紹介します。

一瞬ヒヤッとする子どもの行動

驚く女性

洗濯物を干していると、部屋の中から子どもの楽しそうな声が聞こえました。何をして遊んでいるのかなと振り返ると、そこには椅子をよじ登り、今まさにテーブルへ登ろうとしているわが子の姿が。慌てて駆け寄ると、本人は得意そうな笑顔を見せています。でも、もしあのまま気づかなかったら…と思うとゾッとしてしまいますよね。

子育てをしていると、一瞬の隙に子どもが驚くような場所へ登ってしまうことがあります。ソファ、テーブル、階段や窓の近くまで、油断できない状況にヒヤッとした経験をお持ちの方も多いでしょう。

「なぜうちの子はこんなにも高いところに登りたがるの?」と疑問を持つのも自然なことです。子どもは予想以上に行動的で、大人が考えもしないような場所に登ることがあります。そこには、子どもなりの理由が隠されているのです。

高いところに登りたがる子どもの心理

子どもが何度注意しても高いところに登ろうとするのは、単に言うことを聞かないからではありません。そこには大人がつい忘れてしまった、子ども特有の気持ちがあります。それを理解すれば、子どもへの見方が変わるかもしれません。

ここからは、1~3歳頃の子どもが高いところに登りたがる理由を一つひとつ見ていきましょう。

1. 達成感やわくわく感を楽しんでいる

子どもは高いところに登り切ったとき、「やった!」という大きな満足感を味わいます。それは、大人が登山やマラソンを達成したときに感じる喜びに似ています。子どもにとって、普段見慣れた部屋の景色も、高い場所から見るとまったく違って見えるのでしょう。

また、高いところから周囲を見下ろすという行為は、子どもにとって特別感のある出来事です。まるで小さな冒険を成功させたような気持ちになるのでしょう。この特別な喜びが子どもにとってクセになり、繰り返し登りたがる要因になることもあります。

2. 友だちやきょうだいの真似をしたい

子どもは大人が思っている以上に、周囲をよく見ています。特に、年齢が近い友だちや少し年上のきょうだいの行動は、絶好のお手本です。

例えば、公園で遊んでいるとき、少し年上のお友だちが遊具にスイスイと登っていく姿を見ると、「ぼくも」「わたしも」と、ついつい後を追いかけます。「あの子ができるなら、自分もできるはず」という気持ちが働き、ためらわずに挑戦し始めるのです。

親としてはハラハラしますが、子どもにとっては憧れの気持ちが先行しています。こうして真似することを繰り返し、少しずつ新しい動作や行動を身につけていくのですね。

3. 危険より好奇心が勝ってしまう

大人は経験から「高い場所=危険」と知っていますが、1~3歳頃の子どもにはそれがよく理解できません。「危ないからダメ」と伝えても、その言葉の本当の意味を理解するのは難しいものです。

例えば、熱い鍋に触ってしまうとやけどをする、ということは実際に経験しなくても想像がつきます。でも、高い場所から落ちることがどれほど痛くて危険なのかを、子どもが想像するのは容易ではありません。

それよりも「上から見るとどんな感じかな?」「触ったらどんな感触かな?」という好奇心が圧倒的に勝ってしまいます。ちょうど大人が旅行先で初めて見る景色や食べ物にワクワクするように、子どもにとっては高い場所も未知の世界への扉なのです。

4. 自分でできるか試したい

子どもは、自分の体で何ができるのかを常に確かめようとしています。特に1~3歳頃の子どもは運動能力が急速に伸びる時期なので、「今までできなかったことができるようになる」という感覚を楽しんでいるのです。

たとえば、つい先週までは登れなかったソファに初めて登れた時、子どもは大きな喜びを感じます。「自分はできるんだ!」という自信が生まれ、さらに別の高い場所にもチャレンジしようと考えるようになります。

これは「できるか、できないか」という挑戦そのものを楽しんでいるためで、成功した後の気持ちとはまた少し違います。この挑戦を繰り返し、少しずつ子どもの自立心や自己肯定感が育まれていくのですね。

5. 親や周囲の反応を見たい

子どもは、大人の反応を意外と楽しみにしています。例えば、高いところに登ったときに、親が驚いて駆け寄る様子や、周囲が注目する様子を見て、子どもは嬉しくなってしまうことがあります。

親からすると困ったものですが、子どもにとっては自分の存在をアピールできる絶好の機会です。普段よりも注目してもらえたり、褒めてもらえたりすることが増えるため、何度でも同じ行動を繰り返してしまうのです。

子どもが注目を引くためにする行動は、大人がSNSで「いいね」をもらって嬉しいと感じる気持ちに近いかもしれません。親や周囲が大きく反応するほど、その行動を繰り返すようになるのですね。

特に気をつけたい1~3歳頃の子ども

1~3歳頃は、身体能力が飛躍的に伸びる時期です。1歳を過ぎると歩き始め、2歳になる頃には走り回るようになり、3歳にもなると簡単な遊具を自由自在に使えるようになります。

この時期の子どもは運動能力だけでなく、周囲への興味も格段に増します。「あそこに行きたい」「あれを触りたい」と、自分の好奇心を行動で示すことが非常に多くなるのです。

しかし、まだ体の動きを十分にコントロールできない時期でもあります。大人が思うよりもバランスを崩しやすく、一瞬の油断で転落するリスクが高まります。自分の体を自由に使えるようになった喜びと、まだ未熟な運動能力とのギャップが危険につながるため、特に注意が必要なのです。

子どもを危険から守るための安全対策

悩む主婦

子どもが高いところに登ろうとする気持ちを理解できたら、次に考えたいのは具体的な対策ですよね。子どもの好奇心を否定するのではなく、安心して遊ばせるための工夫が必要です。

ここでは、日常生活で簡単に取り入れられる安全対策をご紹介します。

家の中でできる工夫

家の中では、子どもが登りやすい家具や物の置き場所を見直しましょう。椅子をテーブルの近くから離して置くだけでも、子どもが高いところに簡単に登れなくなります。また、引き出し付きの家具は、子どもが階段代わりにしてしまうので、家具の転倒防止器具を設置すると安全です。

さらに、窓やベランダのそばには踏み台になるものを置かないよう心がけましょう。窓には子どもが簡単に開けられないストッパーを取り付けると安心です。視線を子どもの高さに合わせて見直してみると、大人が気づかない意外な危険を見つけられるかもしれません。

外出先で気をつけたいこと

外出先では、大人の視界に入る範囲で遊ばせることが基本です。特に公園の遊具は対象年齢が設定されているものが多いので、子どもの年齢に適した遊具を選びましょう。年齢に合わない遊具はバランスを崩してケガをするリスクが高くなります。

また、人が多い場所では、周囲にも注意を払ってください。子どもが高い場所に登って遊んでいる際は、万が一落下しても周りにぶつからない場所かを確認しましょう。混雑した場所では、なるべく低めの安全な遊具で遊ばせるなど、状況に応じて工夫することが大切です。

好奇心を満たす安全な遊び場所

子どもの好奇心を満たしながら安全を確保するためには、室内でクッション性のある素材を使ったミニ遊具や、低めのジャングルジムを設置するとよいでしょう。こうした遊具であれば、高いところに登りたい気持ちを安全に発散させることができます。

地域の児童館や子育て支援センターなど、安全に設計された室内遊び場も積極的に利用しましょう。こうした施設では遊具も安全基準を満たしているため、親子で安心して楽しめます。好奇心旺盛な子どもが思いっきり体を動かせる環境を意識的に作ることが、安全につながります。

子どもの気持ちに寄り添う遊び方をしよう

子どもが高いところに登ろうとするのは、決して困らせたいからではありません。むしろ、自分の能力を試したり、新しい発見をしたりするための大切な成長過程です。

親としては心配が先に立つかもしれませんが、その行動を無理に禁止するのではなく、上手に子どもの気持ちに寄り添いましょう。「ここなら安全に登れるよ」といった声かけや、できるだけ一緒に遊ぶことで、子どもは安心して好奇心を満たすことができます。

子どもの心に共感しながら、安全を守って遊ぶ工夫をしていくことで、子育てはもっと楽しく、安心なものになるはずです。

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