『運転免許証』を更新し忘れたらどうなる?失効後の対応や再取得の手続きとは

運転免許の更新は、つい後回しにしがちです。更新期間を過ぎてしまうとどうなるのか?失効後の対応や再取得の流れを詳しく解説します。うっかり更新を忘れた場合の対処法も紹介するので、万が一の備えとしてチェックしておきましょう。

うっかり免許の更新を忘れてしまった!どうすればいい?

毎日の忙しさに追われていると、運転免許証の更新をつい忘れてしまうこともあります。「気づいたら期限が過ぎていた…」そんな時、焦る気持ちはよくわかります。

しかし、落ち着いて適切な手続きをすれば、再取得の道は十分に残されています。では、実際にどのような流れで対応すればいいのか、詳しく見ていきましょう。

運転免許証の更新期間はいつ?

運転免許証の更新期間は、誕生日の前後1か月の計2か月間と決められています。この期間内に手続きをしないと免許は失効してしまいます。たとえば、誕生日が6月15日の場合、5月15日~7月15日が更新期間です。

免許の種類によって、更新のタイミングが異なります。以下の通り、自分がどのカテゴリーに当てはまるかを確認しておきましょう。

  • 5年ごと…優良運転者・一般運転者
  • 3年ごと…違反運転者・初回更新者

更新期間の通知はがきが届くため、気をつけていれば忘れにくいのですが、住所変更をしていると通知が届かないこともあります。引っ越しをした際は、運転免許証の住所変更手続きを忘れずに行いましょう。

免許更新を忘れてしまったらどうなる?

もし更新期間を過ぎてしまった場合、免許は「失効」となります。失効してしまうと、運転することはできません。もしも失効後に運転してしまった場合、無免許運転とみなされ、厳しい罰則が科せられる可能性があります。

無免許運転の罰則(道路交通法第117条の2の2)
・3年以下の懲役または50万円以下の罰金
・違反点数25点(ほぼ即免許取り消し)

失効した状態で運転してしまうと、重大なリスクを負うことになるため、絶対に避けましょう。では、免許が失効してしまった場合、どのような手続きを踏めばよいのでしょうか?

免許の失効後、再取得する方法

免許を失効した場合、経過期間によって再取得の方法が異なります。以下の3つのケースに分けて解説します。

失効から6か月以内の場合

この期間内であれば、比較的簡単に免許を再取得することができます。

《必要な手続き》

  • 適性検査(視力・聴力・運動能力など)
  • 講習の受講
  • 手数料の支払い

学科試験や技能試験は免除されるため、免許センターに行けば比較的スムーズに手続きできます。ただし、通常の更新手続きよりも手数料が高めに設定されているため、注意が必要です。

失効から6か月以上1年以内の場合

半年を超えると、再取得のハードルが上がります。

《必要な手続き》

  • 適性検査(視力・聴力・運動能力など)
  • 仮免許の学科試験および技能試験の合格
  • 本免許取得のための試験受験
  • 手数料の支払い

仮免許の取得が必要になり、運転試験場での試験を受けることになります。普段から運転に慣れている人であればスムーズに合格できる可能性が高いですが、筆記試験は油断せずにしっかり勉強しておきましょう。

失効から1年以上経過した場合

1年以上が経過してしまうと、免許は完全に失効し、新規取得と同じ手続きをしなければなりません。

《必要な手続き》

  • 適性検査(視力・聴力・運動能力など)
  • 仮免許の取得(学科試験・技能試験)
  • 本免許取得(学科試験・技能試験)
  • 手数料の支払い

運転免許試験場での試験に加え、仮免許の段階から再取得しなければなりません。免許を取るまでに時間と手間がかかるため、絶対に失効しないように注意しましょう。

免許更新に間に合わないとわかったら?事前にできる対策

「更新期間内にどうしても免許センターへ行けそうにない…」そんな時は、事前に対策をしておくことで失効を防ぐことができます。免許の更新には「更新手続開始前の更新」という制度があり、条件を満たせば通常の更新期間よりも早めに手続きが可能です。

更新手続開始前の更新とは?

やむを得ない事情がある場合、免許更新の通常期間よりも前に手続きをすることが認められています。例えば、以下のような理由がある場合は、早めに更新が可能です。

  • 海外赴任や留学の予定がある
  • 長期入院や療養が必要
  • 出産を控えており、更新期間中に手続きが困難

これに該当する場合は、運転免許センターで更新前の手続きができるため、早めに申請をしておきましょう。

更新手続開始前の更新に必要なもの

  • 運転免許証
  • 更新期間中に更新できないことを証明する書類(パスポート、診断書、母子手帳など)
  • 申請用写真(縦3.0cm×横2.4cm、6か月以内に撮影)

ただし、申請方法は都道府県ごとに異なる場合があるため、最寄りの運転免許センターに事前に問い合わせておくのが安心です。

免許更新を忘れないための工夫

失効のリスクを防ぐためには、日頃から「免許の更新」を意識することが大切です。以下のような方法を活用すると、うっかり忘れることを防ぐことができます。

スマホのカレンダーにリマインダーを設定する
多くの人がスケジュール管理に使っているスマホのカレンダー機能を活用しましょう。「免許更新の開始日」と「期限前日」にアラートを設定することで、更新を忘れにくくなります。

家族や友人に「更新する」と宣言する
人は誰かに「やる」と宣言すると、実行しやすくなるものです。家族や友人に「◯月◯日に免許更新に行く!」と伝えておけば、忘れた時にリマインドしてもらえるかもしれません。

免許証のコピーを目につく場所に貼る
「財布の中にあると気づきにくい」という人は、免許証のコピーを冷蔵庫やデスクに貼っておくのも手です。視覚的に意識しやすくなり、「そろそろ更新しなきゃ」と気づける確率が上がります。

免許の更新を忘れると想像以上に大変!早めの対応が鍵

運転免許証の更新を忘れると、最悪の場合、新規取得と同じ手続きが必要になり、膨大な時間と手間がかかります。また、失効した状態で運転すると重い罰則を受ける可能性があり、大きなリスクを伴います。

「更新手続開始前の更新」や「スマホのリマインダー設定」など、事前に対策を講じることで、免許更新をスムーズに進めることができます。自分のスケジュールを確認し、更新期間内に確実に手続きを行うようにしましょう。

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