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自宅の庭でガーデニングに挑戦する際は植物選びを慎重に
近年、自宅の庭やベランダを使ってガーデニングを楽しむ方が増加中です。数年前に感染拡大したコロナウイルスによって、自宅で楽しめる趣味が流行したことが1つのきっかけとして考えられます。
自宅にいながら綺麗な草花、木々を愛でるのは至福のひと時です。自分の手塩にかけた植物が美しく育つならば、なおさら美しく愛らしく思えることでしょう。
しかし、ガーデニングを楽しむ際は、植物の繁殖スピードや特性、育て方やお手入れ方法などを入念にチェックすることが大事です。自分の手に負えない植物を選んでしまうと、後悔することになる恐れもあるので注意してください。
庭に植えると後悔する『危険な植物』7選
初心者はもちろん、ベテランの方でも苦戦したり後悔したりすることの多い植物には、どのような種類が該当するのでしょうか。また、その理由も解説します。
1.ドクダミ
ドクダミは繁殖力が高く、日陰でも簡単に育てられる植物として有名です。しかし、簡単に繁殖できるがゆえに、放置していると家を覆ってしまうほど広がってしまう恐れがあります。
また、地下茎が長く、一度深くまで根を張ってしまうと、完全に取り除くことも難しく、場合によっては住宅に悪影響を及ぼす恐れもあります。
したがって、ドクダミを育てたい場合は地面ではなくプランターで育てるようにして、きちんとお手入れも怠らないようにしましょう。
2.ナガミヒナゲシ
ポピーによく似ているオレンジ色の可愛らしい花が特徴的なナガミヒナゲシも繁殖力が高い植物として有名です。
1つの実の中に、なんと1000粒以上もの種子が入っているため、風などに飛ばされて別の場所へと種子が飛んでいき植わってしまうと、あっという間に繁殖してしまいます。
あらゆる場所にナガミヒナゲシが育ってしまい、手に負えなくなる恐れもあるので気をつけてください。
3.イソトマ
薄紫色の花が可愛らしいイソトマは、茎や葉の部分に毒を持っているため、小さなお子様やペットを飼っているご家庭では注意が必要な植物です。
茎や葉を切った際に白い汁が出ることがありますが、これにも毒が含まれており、触れるだけでも皮膚が赤くかぶれたり炎症を引き起こす恐れがあります。
また、目に入ると失明する恐れもあり非常に危険なので、イソトマを栽培する場合は、お子様やペットの手の届かない場所で育てるようにしましょう。
4.ミント
ミントは爽やかな香りが清々しく、初心者でも育てやすい植物として人気が高いです。しかし、一方で繁殖力が高く、広がるスピードもドクダミのように速いため、放置してしまうと家の周り全体を覆ってしまい後悔する恐れも…。
また、虫除けになる植物と言われていますが、ミントを食べる害虫も多く存在します。繁殖させすぎると、ミントを好んで食べる害虫が寄ってきてしまうので注意が必要です。
5.ノウゼンカズラ
ノウゼンカズラは毒性を持つ植物として知られています。ノウゼンカズラの花に毒性があり、花の蜜に触れてしまうと皮膚がかぶれたり炎症を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。
また、家の外壁などに根が張り付いてしまうと、外壁に沿って生長していってしまい、繁殖力の高さに手に負えなくなってしまうことも珍しくありません。
6.ヒメリンゴ
可愛らしい小さな実をつけることで人気の高いヒメリンゴですが、害虫がたくさん寄ってきてしまうため、害虫対策に苦労する人も多い樹木です。
オンシツコナジラミやアブラムシ、ハマキムシ、カイガラムシなど、様々な害虫を引き寄せてしまうため、しっかり害虫対策をしなければ、家の周りが虫だらけになってしまう恐れがあります。
また、樹木全般に言えることですが、定期的に剪定をしなければいけないため、初心者には難しい植物とも言えるでしょう。
7.サクラ
日本人にとって馴染みが深く、愛されているサクラを家の敷地内に植えたいと考える人も多いでしょう。しかし、現実的に考えると、蝶や蛾、毛虫などを寄せ付けやすく、敷地内の環境を悪化させてしまう恐れがあるので注意が必要です。
また、サクラは病気にかかりやすい樹木としても知られており、害虫対策だけでなく、専門の知識を習得したり病気対策をしたりと様々なスキルが必要になります。
もちろん、季節に合ったお手入れも必要になってくるので、初心者の方はもちろん、ガーデニングを数年楽しんでいるという方でも難しいでしょう。
ガーデニングは管理や手入れがしやすい安全な植物を選ぼう
いかがでしたか。今回紹介した庭に植えると後悔する可能性のある植物は、ほんの一例です。繁殖力が異常に高い植物や害虫を寄せ付けてしまうもの、毒性があるもの、棘を持つものなど、管理や手入れが難しい植物は、自分の手に負えるか慎重に見極めてください。