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お肉の解凍方法を間違うと、食中毒を招きやすい
特価などで入手したお肉を、小分けにして冷凍することで、節約につながります。非常によいことである反面、解凍方法を間違えてしまうとお肉の劣化につながるので要注意!劣化したお肉を料理に使用すると、食中毒を招く恐れがあります。
『お肉の解凍』でやりがちなNG行動5選!
お肉の解凍でやりがちなNG行為は、以下の通りです。
1.室内の常温で解凍
凍った状態のお肉を解凍するのには、時間がかかりますよね。前日準備し忘れていた場合、急いで解凍するために室内で放置して常温解凍すると、早く氷が解けて使いやすい状態になります。しかし、常温放置は非常に危険!
- 細菌が繁殖しやすい
- ドリップが出て、旨味が逃げるなど
ドリップが出ると、水っぽくなるので扱いにくくなります。細菌も繁殖しやすくなるので、食中毒を起こしやすくなってしまいます。
2.電子レンジ加熱での解凍
電子レンジで加熱してお肉を解凍することもできますが、電子レンジの「解凍モード」などを使用してもお肉の形状や種類によってはうまく解凍できないかもしれません。
- 解凍にムラができやすく、温まりすぎて火が通ったり、凍った状態の部分ができる…調理時のムラにつながり、肉が硬い部分と生焼けの部分ができやすくなる
- ドリップが出て、旨味が逃げやすいなど
電子レンジで解凍する場合は、こまめに状態を確認することが必須といえます。
3.野外放置での解凍
室内での常温解凍が危険なので、野外での放置解凍はさらに危険!特に真夏の暑い時期ともなると、お肉を解凍する以前に暑さで劣化し腐敗する可能性が非常に高いです。直射日光に当たっていなかったとしてもムシムシした暑さは菌が爆発的に繁殖する原因につながるので絶対に避けましょう。
4.水につけて解凍
お肉に直接水を付着させつつ解凍する方法も、避けるべきです。
- 水に触れることで、細菌が繁殖して食中毒を招きやすい
- 旨みなどが水に流れ出てしまう
流水解凍を考えている場合は、ジップロックなどにお肉を入れて、直接水に触れないよう注意してください。
5.数日間冷蔵室に放置する
冷蔵庫でお肉を解凍する方法は非常に有効ですが、解凍しようと思っていたお肉を何日間も冷蔵庫の中で放置してしまうのはよくありません。解凍後のお肉は、すべてすぐに使い切ってしまいましょう。
使い切れなかった分を再冷凍すると、品質が落ちて不衛生な状態になってしまうので、こちらも避けましょう。
安全なお肉の解凍方法とは
安全にお肉を解凍する方法は、以下のものがあります。
- 冷蔵室での解凍…チルド室に入れてじっくり解凍することで、ドリップが出にくいのでおすすめ
- 流水解凍…比較的短時間で解凍できるのが特徴で、必ず冷水を使用すること
電子レンジを使用する場合は、100wなどの低いワット数でレンジの癖を見つつこまめに状態を確認しながら行うことをおすすめします。お肉の移動や回転など手を加えつつ、電子レンジでの解凍を試みてください。
まとめ
お肉の間違った解凍方法の中には、ついやってしまっていたものなどが含まれているかもしれません。食中毒を避け、お肉の鮮度を落とさないためにも、正しい解凍方法を身に着けてくださいね。