『IQが高い人・低い人』の違いとは?どんな差がある?そもそも『IQ』ってどう決まるの?

生活における幅広い能力を数値化した『IQ』は、基準から見て高い人とそうでない人に分かれます。では、IQの数値はどのように決まるのでしょうか。今回はIQにまつわる知識を掘り下げていきます。

知能指数を示す『IQ』はどのように決まるの?

IQとは「Intelligence Quotient」を略した言葉で、日本では「知能指数」と言われます。一般的に「IQが高い人は頭がいい」という印象を持つ人が多くいますが、これは学力を指しているのではなく、生活における幅広い分野での能力の高さを指しています。

幅広い分野の能力を精神年齢と実年齢を比較して判定される

IQは生活の中で活用される幅広い分野の能力値を実際の年齢と精神年齢を比較して判定します。これらは公認心理師や臨床心理士との対話やワークシートなどの問題を解くことで数値を判定することが多いです。

IQを知能テストで測定する方法はいくつかあり、日本では「田中ビネー知能検査」と「WAIS -Ⅳ知能検査」が用いられることが多く見られます。

成人向けに特化した「WAIS -Ⅳ知能検査」

世界的にも用いられるウェクスラー式知能検査の中でも、日本向けとして活用されている最新版が「WAIS -Ⅳ知能検査」です。

対象年齢は16歳から90歳11ヶ月までと幅広く、15種類の下位検査によって判定されます。検査の中には言語理解能力や知覚推理能力、ワーキングメモリー力、処理速度などを測定する項目が含まれており、成人した大人の日常生活において大事な能力の高さを合算して数値を判定します。

日本人に特化した「田中ビネー知能検査」もある

田中ビネー知能検査は、2歳から受けることのできる知能検査です。こちらは日本の生活様式や文化、考え方などに寄り添った問題が用いられているのが特徴的で、日本で生活する上での知能指数を算出します。

年齢に応じた内容で構成されているため、実年齢ごとの基準と検査で測定された知能指数を比較して、具体的にその人にとってどのようなケアが必要なのか、どのようなことを意識して改善すべきなのかを知ることができます。

『IQが高い人・低い人』の違いとは

IQの測定方法について理解したところで、IQが高い人と低い人では具体的にどのような違いがあるのか見てみましょう。

物事の考え方

IQの高い人たちは、物事を順序立てて論理的に考える能力が突出しています。問題や目標に対して筋道を立てて組み立てていき、問題解決のためにどのような行動が必要なのか、目標に近づくためにどのように行動すべきなのかを見出すことが可能です。

他人に説明する際にも、順序立てて話に沿って根拠を説明していくため、相手が理解しやすい話し方で伝えてくれることが多く見受けられます。

情報処理能力の高さ

IQが平均的な人よりも論理的な思考力が高い知能を持つ人たちは、物事を順序立てて考えることができるため、その本質を捉えることも得意です。

論理的に考えている段階で、何を優先的に取り組めばいいのか、どのような手順で取り組むべきなのか決めることができるため、効率的に作業をこなすことができたり、与えられた問題を早々に片付けることができます。

記憶力の高さ

IQが高い人は問題解決能力が高いだけでなく、記憶力が高いことも共通しています。学力的に頭がいいと印象がついているのは、この2つの要素が大きな理由でしょう。

論理的な思考によって本質を理解し、自分なりに解釈して記憶に落とし込んでいるため、しっかり脳に記憶として刻み込みやすく、一度記憶したことは長く記憶され続けるという特徴も持ちます。

着眼点の違い

IQが高い人は、他の人が気が付かないようなことに着目する傾向にあります。実際、研究などで成果を残している人たちは、他の人が目に止めなかったことに着眼し、研究を続けた結果、大きな成果を残していることが多いです。

これは、膨大な知識を記憶していることで視野が広がり、先入観や固定概念にとらわれずに考えたり物事を見たりする力が養われているからだと考えられます。

物事の考え方や視野を広げることを意識してみよう

IQが高い人たちは、物事を論理的に考え、自分が今やるべきことを順序立てて行動することができるため、生活する上でもあらゆる成果を得る傾向にあります。ぜひ物事を論理的に考える習慣を意識したり、視野を広げるために本をたくさん読んだりして、自分の糧にしましょう。

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