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高齢者が起こしやすい事故の種類
昨今、高齢ドライバーの事故が多く見受けられます。日本は少子高齢化が進んでおり、高齢の方が増えていますが、高齢ドライバーが事故を起こしやすい事故は以下の通りです。
- ハンドル操作ミス
- ブレーキとアクセルの操作ミス
ブレーキとアクセルの踏み間違い事故は、発生すると大事故を招くことがあります。実際に踏み間違い事故で家屋に車で突っ込んだり、人命が失われる事故も発生しているので、高齢者が事故を起こしやすい理由を把握しておくことは重要です。
高齢者が事故を起こしやすい3つの理由
高齢者が事故を起こしやすい理由は、以下のものがあります。
1.認知機能の衰え
人間は、年齢を重ねると認知機能が徐々に衰え始めます。
- 信号や一旦停止などの道路標識の見落とし
- 危機管理能力の低下…子どもの飛び出し・自転車の転倒の可能性など
- 前後左右の空間認知能力の衰えなど
認知能力の衰えや視野の狭さなどにも直結しているので、運転中前方にばかり気を取られて左右でなにが起きているか、なにが起こる可能性があるのかを見落としやすくなります。また、自分が走るべき車線を見失い、知らず知らずのうちに道路を逆走してしまうこともあるので要注意!
2.とっさの判断ができない
高齢になるにつれて、身体能力が低下し始め、とっさの判断が下しにくくなります。
- 飛び出しに対して急ブレーキを踏めず、アクセルを踏み込んでしまう
- 車などが路肩から飛び出してきたときよけきれない・止まれない
- 対向車の合間を見て曲がるとき、タイミングを見失い曲がれないまま長時間道路で停車するなど
車を運転していると、とっさの判断でアクセルとブレーキを踏みかえたり、ハンドル操作をしなければならない場面があります。とっさの判断が鈍ってしまうと、大きな事故を起こす可能性も否定できません。
3.運転している年数が長いため、自分は大丈夫だと過信している
免許を取った年齢にもよりますが、高齢の方はそれなりに長い年数車を運転している人が大半です。そのため、今まで無事故だった場合危機感が薄れやすく、自分は大丈夫だろうという気持ちになりやすい傾向があります。
同じくらいの年齢の人が事故を起こしたというニュースを見ても、なんとなく実感がわきにくく、自分はこんなミスをしないと思う人も少なくありません。このような過信は、事故を呼びやすくなります。
高齢者の免許返納の必要性
高齢者の免許返納は、一定の年齢に達したら考えるべきです。安全運転を心がけていたとしても、判断力が鈍っているとなると事故を起こす可能性はあります。身体的に不安な要素があるのであれば、年齢にこだわらず返納を選択肢に入れましょう。
免許を返納すれば、車を運転することがなくなるので、事故を起こす可能性もなくなります。公共交通機関の利用や家族に運転を依頼して、外出を楽しみましょう。
まとめ
高齢者が事故を起こす主な原因は、ハンドル操作のミスとブレーキとアクセルの踏み間違いです。大きな事故を起こさないためにも、自分の年齢や状態を正しく把握し、免許返納を視野に入れておくことが重要といえます。