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食材は冷凍保存すれば長く保存することが可能に
購入した食材を消費期限内に使いきれないときは、冷凍保存することで長持ちさせることが可能になります。節約のために安売りしている食材をまとめ買いして、冷凍保存しているという方も多いでしょう。
しかし、すべての食材が冷凍保存できるわけではありません。中には、冷凍保存してしまうと本来の味や食感、形状が失われてしまい、おいしく調理できなくなってしまう食材もあるので注意しましょう。
水分量の多い食材や食物繊維豊富な食材は冷凍に不向き
主に冷凍保存に不向きな食材は、水分が多く含まれている食材や食物繊維が豊富な食材が該当します。
水分が多く含まれている食材は、冷凍させた時に味や食感が変わってしまい、解凍後、形状が崩れてしまったり、本来の食感や味とは大きく変わってしまう恐れがあるので適していません。
また、食物繊維が豊富な食材は、冷凍すると繊維の周りの組織が空洞化してしまうため、解凍すると筋の食感が強く出てしまい、おいしさが損なわれてしまいます。
冷凍すべきではない『5つの食材』 おすすめの保存方法も紹介
ここでは冷凍すべきではない食材とその理由、さらにおすすめの保存方法を紹介します。紹介した野菜は冷凍保存せず、それぞれに適した方法で保存しましょう。
1.レタス
レタスは冷凍保存してしまうと、解凍した時にレタス本来のシャキシャキとした食感を損ねてしまいます。べちょっと水分が漏れ出たような食感になる恐れがあるので、あまり冷凍保存は向いていないでしょう。
レタスをできるだけ長く日持ちさせるためには、丸ごとラップに包み、ポリ袋に入れて冷蔵保存します。この時、根の部分を下にして野菜室などで保存することで、より日持ちしやすくなりますよ。
2.豆腐
豆腐は冷凍すると食感がまったく変わってしまいます。弾力のある食感になるため、本来の豆腐の食感とは大きく異なり、違和感を覚える人も多いでしょう。
人によっては、あえて冷凍保存することで食感を変え、お肉やお魚の代わりに使うという料理テクを使う人もいます。
しかし、豆腐本来の食感を楽しみたい場合は、パックの中の水を切ってから、再びパックに豆腐が浸かるくらいの新鮮な水を入れ、ラップなどで蓋をして冷蔵保存しましょう。水を毎日取り替えることで、一度開封しても、消費期限内であれば新鮮な状態を保つことが可能です。
3.じゃがいも
じゃがいもは本来常温保存が適しており、野菜の中でも日持ちしやすい食材なので、冷凍保存しようと考える人も少ないでしょう。もしも冷凍保存した場合、水分が抜け落ち、パサパサとした食感になってしまいます。
したがって、じゃがいもは1個ずつ新聞紙やキッチンペーパーに包み、日光や高温多湿な環境を避けた場所で、段ボールなどにまとめて保管しておきましょう。
4.こんにゃく
こんにゃくは冷凍してしまうと、解凍時に水分がすべて流れ出てしまうため、まるで輪ゴムのような食感に変化してしまいます。
こんにゃくとして柔らかい食感を楽しみたい場合は、冷凍保存は避け、袋に入っていた水をそのまま容器に移し、その中にこんにゃくを入れて密閉しましょう。未開封のこんにゃくは常温保存でも長期保存が可能です。
5.ごぼう
食物繊維の多いごぼうは、冷凍保存すると繊維の周りの組織が空洞化してしまうため、解凍した際にスカスカとした筋っぽい食感になってしまいます。人によっては、この食感が苦手だと感じる人も多いでしょう。
ごぼうを長く日持ちさせるためには、湿度の高い状態で保存することが重要です。すでに洗ったり切ったりしているごぼうは、キッチンペーパーや新聞紙で包み、乾燥を防いだ状態でポリ袋に入れ、立てて野菜室の中に保存します。
泥付きの場合は、新聞紙やキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れた状態で常温保存しましょう。
食材はそれぞれに適した方法で保存するのがオススメ
いかがでしたか。冷凍保存は食材を日持ちさせるために有効な保存方法ですが、食材によっては本来の味や食感を損ねる恐れがあります。食材によって適した保存方法は違うので、それぞれに合った方法で保存しましょう。