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「また壊れた…」そのドライヤー、大事に使えていますか?
「ドライヤーが壊れるのが早い気がする」「そんなに乱暴に扱っていないはずなのに…」。こんな風に感じたことはありませんか?日常的に使うドライヤーは、正しく使えば数年持つはずの家電です。それなのに短期間で壊れてしまう場合、見えないところで負担をかけている可能性があります。
特に、日々の何気ない行動が「ドライヤーの寿命を縮めている」と言われると驚く人も多いでしょう。例えば、「コードを引っ張っても問題ない」と思ったり、「掃除しなくても風が出ればOK」と考えたりしていませんか?これらが実は、ドライヤーの寿命に直結しているのです。
本題に入る前に、一つだけ考えてみてください。「自分の使い方は本当に正しいのだろうか?」この記事を読み進めることで、あなたのドライヤーの使い方がどう影響しているかを再確認できます。
ドライヤーを壊すNG行為は意外と身近に潜んでいる
ドライヤーの寿命を縮めるNG行為は、特別なことではありません。実際、多くの人が「普通にやっている」と感じる行動が原因となっています。以下では、気づかずにやりがちな行為とその理由について詳しく解説します。
1. 吸気口や吹出口の掃除を怠る
ドライヤーの吸気口や吹出口にホコリが溜まっているのを見たことはありますか?実は、このホコリが故障の原因になることが多いのです。ホコリが詰まると、内部の風通しが悪くなり、モーターに負担がかかります。その結果、風量が低下し、熱を逃がせずに本体が過熱するのです。
また、吸気口が詰まると「焦げ臭いにおい」が発生することもあります。これを放置すると、最悪の場合発火のリスクもあるため注意が必要です。掃除の頻度としては、最低でも月に1度、柔らかいブラシや布でホコリを取り除く習慣をつけましょう。
2. コードを伸ばさずに使用する
「コードが少し短くても問題ない」と思っていませんか?コードを引っ張りながら使用する行為は、内部配線に過剰な負荷をかけ、断線や接触不良の原因になります。さらに、熱がこもりやすくなり、火災のリスクも高まるため非常に危険です。
特に注意すべきは、コードが絡まった状態で使い続けることです。これによって、コード内部の絶縁体が劣化し、寿命を大きく縮めることになります。使用前には必ずコードを完全に伸ばし、無理のない状態で使いましょう。
3. 湿気が多い場所に保管する
浴室や洗面台付近にドライヤーを置きっぱなしにしていませんか?湿気が多い環境に保管することで、内部部品が錆びやすくなり、電気回路がショートする原因となります。また、湿気によるカビの発生も機能低下の一因です。
意外と見落とされがちなのが、収納場所の選び方です。例えば、クローゼットの中や通気性の悪い場所に保管するのもNGです。風通しの良い乾燥した場所に置くことで、故障のリスクを軽減できます。
4. 使用直後にコードを巻きつけて保管
ドライヤーを使い終わった後、そのままコードを本体に巻きつけて収納していませんか?これは、配線内部に強い負荷をかけ、断線や接触不良の原因になります。特に、ドライヤーを使用した直後は本体がまだ温かいため、コードの素材が劣化しやすくなります。
たとえば、コードを毎回きつく巻きつけている場合、内部の導線が切れかけているケースもあります。見た目には正常に見えても、次第に電源が入らなくなるトラブルに繋がります。コードは緩くまとめ、ストレスをかけない形で保管するのが理想です。
5. 高温で長時間使用する
髪を早く乾かしたいときやセットを念入りにしたいとき、常に高温で使用していませんか?ドライヤーの内部モーターやヒーターは、高温の熱を長時間発し続けると耐久性が低下します。
特に注意が必要なのは「温風の設定を変えずに連続使用する」ことです。これは、内部部品の温度が一定を超え、モーターやヒーターが過熱しやすくなる原因になります。高温を使いたい場合でも、途中で冷風モードに切り替えるなど、温度を調整して使用することが大切です。
6. 異常を感じつつ使い続ける
「少し焦げ臭いけど大丈夫」「異音がするけどまだ動くから」といった理由で、異常を感じながらも使い続けていませんか?この行為は、ドライヤー本体だけでなく、使用者の安全にも大きなリスクを伴います。
たとえば、以下のような異常が現れた場合は要注意です。
- 異音(カリカリ、ガリガリ音など)
- 異臭(焦げ臭い、またはプラスチックの焼けたような匂い)
- 動作不良(スイッチを入れても時々動かない)
これらの兆候が見られた場合は、メーカーや修理業者に相談し、安全に修理するか交換を検討してください。
7. 吹出口を物に近づけすぎる
髪を乾かすときやセットをする際に、ドライヤーの吹出口を髪やタオル、壁に近づけすぎていませんか?これは空気の流れを妨げ、内部の過熱やモーターの負荷増加につながる行為です。
特に、吹出口を布製品に近づけすぎると、ホコリや小さな繊維が吸い込まれ、モーター内に詰まることがあります。この状態が続くと、ドライヤーが突然停止したり、異常音が発生する原因になります。
ドライヤーを使用する際は、最低でも5cm以上の距離を保ち、吹出口に障害物が近づかないように注意しましょう。
日常的に気をつけるだけでドライヤーはもっと長持ちする
ドライヤーを長く使うためには、「面倒くさがり屋」な人でも簡単に実践できるポイントを意識するだけで十分です。難しいことや手間のかかる作業ではなく、ちょっとした気配りが寿命を大きく延ばします。次に紹介するのは、誰でも取り入れやすい工夫です。
掃除は「ながら作業」でOK
吸気口や吹出口の掃除が大切なのは理解していても、「わざわざ掃除するのは面倒」という人もいるかもしれません。そんなときは、ドライヤーを使った後や掃除機を使うついでに、軽くホコリを取るだけで十分です。
例えば、柔らかい歯ブラシや使い古しの化粧ブラシを使って、ササッとホコリを払いましょう。これなら、わざわざ時間を取らなくてもできるので、「ついで感覚」で掃除が習慣化できます。
コードの取り扱いを「少しだけ」気をつける
コードに負担をかけないようにするのも重要ですが、「絶対に巻きつけない!」と過剰に気をつける必要はありません。使用後に緩やかにまとめて保管する程度で十分です。例えば、フックやカゴに引っかけて保管することで、コードが自然な形を保てます。
また、使用中もコードを引っ張らないように少し余裕を持たせるだけで、断線や劣化を防ぐことができます。「意識しすぎないけど、ちょっと気をつける」くらいの感覚で問題ありません。
湿気を避ける保管場所を選ぶ
ドライヤーを湿気の多い場所に置かないことが大切ですが、「湿気を完全にシャットアウトする」のは現実的ではありません。日常的に湿度の高い浴室や洗面台を避け、リビングや寝室の片隅など、比較的乾燥している場所に移動させるだけで十分です。
具体例を挙げると、洗濯物を干す部屋の隅に保管しておくと、自然と湿気対策になります。難しく考えず、「ちょっと乾いた場所を選ぶ」くらいの気軽さでOKです。
日々の習慣がドライヤーの寿命を左右する
ドライヤーの寿命を縮めるNG行為は、実はどれも「意外とやりがちなこと」です。逆に言えば、気づいた時点で少しだけ使い方を見直すだけで、大きな故障を防ぐことができます。
特に掃除や保管場所の工夫は、ほとんど手間がかかりません。それだけでドライヤーが長く使えるようになれば、買い替えのコストも減り、環境にも優しくなります。今日からできる簡単な習慣を取り入れて、ドライヤーをもっと大切に使いましょう。