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カレーを1日で食べきれない…冷蔵庫で保存は可能?
カレーを家族分作ったけれど、すべて食べ切れずに残ってしまった…。そんな時は冷蔵庫で保存して翌日に食べるというご家庭も多いでしょう。カレーは冷蔵保存が可能なので、正しく保存すれば数日は日持ちします。
しかし、保存方法を間違えてしまうと、雑菌が繁殖したり、ウェルシュ菌の繁殖によって食中毒症状を引き起こす恐れがあるので注意が必要です。必ず正しい方法で保存し、消費期限内に食べ切りましょう。
カレーを常温のまま寝かせるのは危険!
昔はカレーは常温のまま一晩寝かしておいた方が美味しくなる、なんて言われていました。しかし、現代ではカレーを常温で放置する行為は厳禁とされています。
理由は先ほども登場したウェルシュ菌の増殖です。ウェルシュ菌にとってカレーは好条件の環境なので、ある研究によると6時間で約10万個まで増えてしまうという結果も…。ひどい腹痛や下痢、嘔吐などの症状を引き起こし、重篤な症状へと発展する恐れもあるので気をつけましょう。
カレーを冷蔵庫に入れたら何日くらい食べられる?
カレーを冷蔵庫で保存した場合、どのくらい日持ちするのでしょうか。冷蔵室で保存した場合の賞味期限目安や、冷凍庫での保存について解説します。
冷蔵室で保存したら…賞味期限の目安
もしも冷蔵室でカレーを保存した場合、賞味期限は約2〜3日です。カレーはすでに空気を含んでいるため、空気中に含まれた雑菌がカレーの中に侵入していることを考慮し、日に日に増殖していることを考えましょう。
冷蔵室で保存することで、常温保存よりは日持ちしますが、やはり2〜3日経過してしまうと雑菌が繁殖することで味やとろみなどに影響を与えることが多いです。
カレーを冷凍保存はできるの?
カレーは冷凍保存することが可能です。冷凍用保存袋や冷凍用保存容器に1食分ずつ入れて冷凍保存しましょう。カレーは冷凍することで1〜2週間は長持ちさせることができます。
冷凍したカレーを解凍する際は、自然解凍か流水解凍を選んでください。電子レンジなどで解凍しようとすると、食感がパサつき、本来のカレーの美味しさが大幅に損なわれてしまいます。
カレーが傷んでいるときに現れるサイン
カレーを冷蔵保存する場合と冷凍保存する場合の賞味期限目安を紹介しましたが、どちらもあくまで目安に過ぎません。保存していたカレーは食べる前に必ず状態を確認してください。
- 白や緑の斑点が浮いている
- 表面に白い膜が張っている
- カレー本来のとろみではなく糸を引いている
- 鼻を刺すような異臭がする
このようなサインが現れたカレーは、すでに傷みが進行しており食べられる状態ではありません。無理に食べずに処分してください。
カレーをできるだけ長持ちさせる最適な保存方法
カレーをなるべく品質を維持しながら冷蔵保存するには、以下の手順で冷蔵保存しましょう。
- 水の入ったボウルなどにカレーの入った鍋の底を浸けてなるべく早く粗熱をとる
- ゴロッとした根菜類は取り除く
- 1食分ずつガラス製保存容器やジップ付き保存袋に入れる
- なるべく空気を入れないように密閉して冷蔵室で保存する
カレーは保存前になるべく早く粗熱をとり、雑菌を増殖させないことがポイントです。また、保存容器や保存袋に入れる際は、なるべく空気が入らないようにすると、より雑菌の増殖を抑えられます。
カレーの賞味期限目安を過ぎていなくても、保存している間は毎日状態を確認してください。少しでも違和感を覚えたら、無理に食べずに処分しましょう。
カレーは正しい保存方法で早めに食べ切ることを意識して
カレーはその日に食べ切れなかった場合は、必ず冷蔵保存、または冷凍保存してください。常温保存してしまうと雑菌やウェルシュ菌が増殖する原因になるので、絶対にやめましょう。