『育ちが疑われる…』絶対にやってはいけないお箸の使い方10選!

お箸

日本人にとって欠かせないお箸。日々何気なく使っているものですが、その作法やマナーに気をつけていますか?知らずにやってしまいがちなタブー行為には、周囲に悪い印象を与えてしまうものも。今回は、知っておきたい「やってはいけない箸の使い方」を詳しく解説します。

お箸の使い方がその人の印象や評価に関わることも

箸置きと箸

私たち日本人にとって、お箸は日常の食事に欠かせない存在です。日本国内だけでなく、アジアの多くの国々でも古くから親しまれてきました。ですが、どんなに慣れていると思っていても、無意識のうちにマナー違反となる使い方をしていることはないでしょうか?

特にフォーマルな場面や目上の人との食事の場では、箸の使い方ひとつで「この人、しっかりしているな」と思われることもあれば、逆に「あれ?大丈夫かな…」と思われることもあります。お箸のマナーは細かなところまで意識を向けることが大切です。さあ、一緒にチェックしていきましょう!

絶対にやってはいけない箸の10の使い方

お箸には「〇〇箸」として知られる、やってはいけないタブー行為が多く存在します。これらは一見すると些細なことですが、マナーを知っている人には目に付きやすく、悪い印象を与えかねません。さあ、具体的にどのような使い方がタブーとされるのか、ひとつずつ見ていきましょう。

1. 寄せ箸(箸で食器を引き寄せる)

遠くにある食器や皿を自分の方に寄せるために、つい箸を使ってしまうことはありませんか?この行為は「寄せ箸」と呼ばれ、やってはいけない行為とされています。食器を寄せる際には、必ず箸置きに箸を置いてから、手で丁寧に引き寄せるようにしましょう。

例えば、お鍋の具材や小皿が遠くにある場合、手で取ることがマナーとして好まれます。箸で引き寄せると、無作法に見え、周りに不快な印象を与えることもありますので注意が必要です。

2. ねぶり箸(箸を舐める)

料理を食べたあと、つい箸の先に付いた汁や食べ物のカスを舐めてしまったことはありませんか?この行為も「ねぶり箸」として知られるタブー行為の一つです。なぜなら、見ている人にとっては不潔な印象を与えてしまうからです。

実際、この癖が無意識に出てしまうと、周囲からは「育ちが良くない」と誤解されることもあります。特に、人前での食事では注意したいところです。

3. 迷い箸(料理を選びながら箸を動かす)

次に何を食べるか迷っているとき、つい箸をあちこち動かしてしまうことはないでしょうか?この行為は「迷い箸」と呼ばれ、あまり好ましくない行為とされています。

料理を選ぶのに迷うのは仕方ありませんが、箸で料理を指しながら行ったり来たりするのは、周囲の人から不作法に映ります。また、自分の目の前の料理を定めてから箸を進めることが、美しい食事作法につながります。

4. 移り箸(料理を途中で変える行為)

一度料理を取りかけたあとで「やっぱりこっちにしよう」と別の料理に箸をつけることを「移り箸」と呼びます。この行為もまた、マナーとしては不適切とされています。料理を取る際には、一度選んだ料理に責任を持つつもりで箸を使いましょう。

例えば、懐石料理などで一つずつ丁寧に料理が供される場面では、特にこのような行動が目立ちやすいため注意が必要です。

5. 刺し箸(箸を突き刺して食べる)

食べ物に箸を刺して口に運ぶことは「刺し箸」と呼ばれ、非常に不作法な行為とされています。特に、お葬式などで供え物に箸を突き刺す儀式を連想させるため、縁起が悪いとされています。日常の食事でうっかりやってしまわないよう、意識して丁寧に箸を扱うことが大切です。

6. 握り箸(箸を握りこぶしで持つ)

箸を強く握りしめてしまう「握り箸」は、見る人に子供っぽく映り、行儀が悪いと感じさせてしまいます。食事の場でスマートに見せるためには、親指と人差し指で軽く挟むように持ち、上品に扱うことを心がけましょう。例えば、和食の場面では特に、箸の持ち方ひとつでその人の印象が変わることがあります。

7. 渡し箸(食器の上に箸を置く)

食事の途中で箸を置きたいとき、箸置きがなくて困ることもあるでしょう。その場合、食器の上に箸を渡して置く「渡し箸」は避けたいところです。このような場面では、箸が入っていた袋や、簡易的に折った紙などで箸置きを作るとよいでしょう。こうしたちょっとした工夫が、食事の美しさをさらに引き立てます。

8. 指し箸(箸で何かを指し示す)

話の流れでつい箸を振って何かを指し示してしまうことはないでしょうか?「振り箸」と呼ばれるこの行為も、不快に感じる人が多くいます。箸はあくまで食事の道具であり、ジェスチャーや指し示しに使うべきではありません。例えば、会食の場面で箸を振ると、余計に注目を集めてしまい、落ち着きがない印象を与えがちです。

9. 突き箸(箸を器の中に突き刺して置く)

箸を器の中に突き刺して置く行為は、「突き箸」として不作法とされています。これは、お供え物を連想させ、縁起が良くないとされるためです。和食の場で無意識にやってしまわないよう、注意が必要です。

10. 叩き箸(箸で食器を叩いて音を立てる)

食事中に箸で食器を叩いてしまうことは、「叩き箸」と呼ばれ、非常に失礼な行為とされています。特に、幼少期の癖として残りがちな行為ですが、大人として改める必要があります。丁寧に食器を扱うことで、食事の場全体の雰囲気が和やかになります。

お箸のタブー行為を見直して美しく食事を楽しみましょう

いただきますのポーズ

お箸の使い方には細かなマナーがあることを知っていると、食事の場面でも自信を持ってふるまうことができます。普段の食事で何気なくやってしまっている行為も、実は見た目に影響することが多いもの。今後の食事の際には、ぜひ美しいお箸の使い方を意識して、周りにも気を配りながら食事を楽しんでみてください。

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