目次
布ナプキンを洗う準備
布ナプキンを洗う前にいくつか準備する物があります。
浸け置き用容器
布ナプキンを洗濯機に入れる前に、ある程度汚れを落とす必要があります。しかし、使用後にすぐ手洗いしてもなかなか汚れは落ちないので、布ナプキンを水の入った容器に浸け置きする必要があります。
準備する浸け置き用の容器は、水が2リットルくらい入る容量のサイズだと布ナプキンを一度に何枚も浸けられるので便利です。浸け置き容器は中身が見えてしまうとちょっと清潔感に欠けるので、色付きの物をおすすめします。蓋が付いてれば尚更良いでしょう。可愛らしいデザインならインテリアとして見えるかもしれません。
さらに言うと、浸け置き容器はホーロー製を推します!容器と言えばプラスチック製が一般的ですが、なぜホーロー製がいいのでしょうか?ホーロー製ってちょっと重いし、しかも落としたら割れる危険があるから使いやすいのは断然プラスチック製ですよね。そんなリスクがあるにもかかわらずおすすめする理由はエッセンシャルオイルが使えるからです。プラスチック製だと油で溶ける恐れがあるので、布ナプキンについたにおいを落とすためのエッセンシャルオイルが使えません!しかしホーロー製は、オイルやアルカリ性や酸性などの成分が入った洗剤も使用可能、耐熱にも優れているので煮洗いすることもできます。
洗剤
浸け置き用の洗剤の作り方は、ぬるま湯1リットルに対して洗剤を小さじ一杯入れてください。使用する洗剤は、アルカリウォッシュやセスキ炭酸ソーダなどを使ってください。アルカリ性の洗剤を使用すると、布ナプキンに付着して固まった血液を浮かせることができます。
布ナプキンの洗い方
布ナプキンの洗い方の手順を見ていきましょう。
布ナプキンを優しくもみ洗いする
布ナプキンは予洗いすると汚れが落ちやすくなります。予洗いする時は、40℃以下のぬるま湯で優しく指で布ナプキンをぎゅーっと押してください。繊維にしみ込んだ血液や汚れを絞り出すことができます。汚れがひどい時は石鹸を使って洗うといいでしょう。
洗う時はあくまでも優しくがポイントです。強くこするように洗ってしまうと、布ナプキンの繊維が傷んでしまうので注意!また、「予洗いしたいけれど手を汚したくないな」という人は、別の袋に布ナプキンとぬるま湯を入れて、シェイクするように袋を振ると手も汚れなくて済みますよ。
布ナプキンを浸け置き液に一日浸ける
布ナプキン専用の容器に、40℃以下のぬるま湯を1リットルとアルカリ性の洗剤小さじ一杯を混ぜて浸け置き液を作ります。布ナプキン1~3枚の場合は上の容量で十分ですが、布ナプキン4~6枚の場合はぬるま湯2リットルとアルカリ性の洗剤小さじ2杯を入れてください。
浸け置きは丸一日浸け置くと、汚れがすっかり落ちるでしょう。時間が無い時でも、最低2時間は浸け置きしないと効果がありません。2時間以上浸け込むと、布ナプキンに付着した血液が浮いてきます。
布ナプキンについた洗剤をすすぐ
布ナプキンについた洗剤と汚れをすすぎ洗いで落としていきます。すすぎ時も、予洗いの時と同じように優しくもみながら洗ってください。浸け置きでも落ちない汚れが残っている場合は、石鹸やアルカリ性の洗剤を使用して汚れを落としましょう。洗濯板を使うのも効果的ですよ。洗濯機で回す前に、すすぎまでで十分汚れを落とすように心がけてください。
布ナプキンを洗濯機で洗う
ここまででしっかりと汚れを落とす事ができたら、洗濯機に入れます。基本的に他の洗濯物と一緒に洗っても問題ありませんが、「布ナプキンを家族やパートナーに見られるのはちょっと気になる・・」という人は布ナプキン単独で洗うと良いでしょう。また、布ナプキンの繊維は傷がつきやすいので、洗濯機で洗う時は洗濯ネットに入れてください。
洗い・すすぎ・脱水まで、通常通りの洗濯コースで問題ありません。
布ナプキンはすぐに干して乾かす
布ナプキンを洗い終わったら、なるべく早めに干して乾燥させましょう。布ナプキンを使用する時は清潔さが非常に大事です。生乾きでカビが発生した状態で使用するわけにはいきませんよね。布ナプキンは、洗濯後にパンパンと生地を伸ばし形を整えてから、風通しの良い場所で天日干しをしましょう。日光には、殺菌効果があるのでより衛生的に保てます。
布ナプキンの洗い方の注意点
布ナプキンは普通の衣類と違ってちょっとデリケートなアイテムです。洗う際はいくつかの注意点があるので、それらを見ていきましょう。
- 高温のお湯で浸け置きしたり、予洗いしない
- 夏場は長時間浸け置きしない
- 肌の弱い人はアルカリ性の洗剤に注意
- 乾燥機は使用しない
布ナプキンを浸け置きする時や予洗いする時は、40℃か高くても42℃のぬるま湯がベストです。それ以上のお湯はできれば使用しないでください。「お湯は熱い方がいいんじゃないの?」と思いますよね。確かに、汚れは熱ければ熱いほど落ちやすいですが、血液は50℃以上のお湯に浸けると固まってしまい逆に落としにくくなってしまいます。なので、布ナプキンの様に血液が付着したものを洗う時は40℃以下のぬるま湯で洗いましょう。
夏場の様な暑い時期は、長い時間浸け置きしない様に注意してください。あまり長時間浸けているとにおいの原因になるので、夏場は半日以上浸けない事をお勧めします。
また、浸け置きにはアルカリ性の洗剤を使用していますので、お肌の荒れやすい人は注意してください。浸け置き容器に手を入れる時や、布ナプキンに付いた洗剤を落とす時に肌荒れの元となってしまいます。お肌が敏感な人はゴム手袋を浸けるとよいでしょう。
布ナプキンは洗濯後にはしっかり乾燥させましょう。ちょっとでも生乾きの状態であれば、絶対に使用しないでください。ですが、梅雨の様に連日雨が続く時期は天日干しができないので室内で乾かすしかありませんよね。「室内干しは乾きが遅いから乾燥機を使おう!」と思うかもしれませんが、乾燥機に布ナプキンを使用することはおすすめしません。布ナプキンを乾燥機で回すと、生地が小さく縮こまってしまうことがあります。
布ナプキンの臭いの対処法
布ナプキンについた頑固なにおいは落とすのに一苦労しますよね。ここでは、布ナプキンについたにおいの対策方法を紹介します。
- エッセンシャルオイルで浸け置きする
- 日光消毒でニオイ対策
- 梅雨時期の乾燥方法
布ナプキンのにおい対策は浸け置き時から始められます。「何だかこのナプキンはにおいが気になるな・・」と思ったら、エッセンシャルオイルを数滴、浸け置き容器に入れましょう。消臭効果と殺菌効果が期待できます。エッセンシャルオイルの中でも、ティーツリーオイルはさっぱりとした香りがするので、血液のにおいをキレイに消臭してくれます。
布ナプキンを洗う時は、天日干しすることまで考えて晴れの日に行いましょう。天日干しなら当然早く乾くし、日光には殺菌効果があります。太陽の光に当てるだけでにおいの原因を取り払えるわけです。
また、梅雨の時期は室内干ししかできないので、生乾きになりやすいです。室内で素早く乾かす工夫が必要になります。室内干しする場合は、空気の循環が良くて湿気の少ない、リビングの様に広い部屋が最適!ただ室内干しするだけでなく、エアコンや扇風機、サーキュレーターを使用して乾かしましょう。さらにキッチンの換気扇を付けておくと、より空気の循環が良くなり乾きが早くなります。お風呂場に浴室乾燥機能がついている場合は、そちらを利用するのもおすすめです。
まとめ
以上が、布ナプキンを浸け置きの仕方や、効果的な洗い方と注意点、気になるニオイ対策でした。
布ナプキンは、すぐ洗濯機に入れるのではなく、浸け置きから始める必要があります。普通の汚れと違って、血液を落とすので洗剤はアルカリ性、洗う時の水は適切な温度に調整してください。また、生乾きは絶対にNGですよ。デリケートなエリアに使用するので必ず清潔に保ちましょう。乾かす時は基本的に天日干し、日光消毒すればにおいの原因対策にもなります。どうしても部屋干しするしかない時は、室内でも短時間で乾かせる方法はあるので、そちらを実践すると良いでしょう。