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電子レンジで食材を温めるとき、どうするのが正解?
電子レンジは今やどの家庭にもある身近な家電で、食材の温め直しには欠かせない存在です。特に忙しい朝や帰宅後の時間が限られた時、手軽に料理を温められる便利さは計り知れません。
しかしその一方で、ラップをかけるべきか悩む場面も多いのではないでしょうか?この判断が仕上がりを大きく左右するため、ラップの正しい使い方を知っておくことが重要です。
電子レンジでの加熱を「もっと美味しく、もっと効果的に」するために、ラップが必要な食材と不要な食材の違いを詳しく見ていきましょう。
電子レンジで温めるとき、ラップが『必要』な食材
電子レンジでラップをかけると良い食材は、主に「油分が多いもの」「とろみが強い料理」「水蒸気でふっくらさせたい食材」の3つに分けられます。以下、具体的な例を挙げつつ、その理由とメリットについて詳しく見ていきましょう。
1. 油分が多い料理や汁物
油分が多い料理は、電子レンジで加熱すると飛び散りやすいという特徴があります。例えば、カレーや角煮などは加熱すると油分が跳ねてしまい、レンジ内部が汚れてしまうことも。
これは、油が加熱されて圧力がかかり、小さな爆発が起こるためです。ラップをかけておくと、これを防ぎ、後片付けが楽になります。また、汚れが蓄積すると頑固な油汚れになり、清掃が面倒になるので、ラップでの防御が役立ちます。
2. とろみが強い料理
シチューや中華丼、ぜんざいなどとろみの強い料理もラップをかけた方が良い食材です。とろみのある料理は、内部に熱がこもりやすく、爆発するリスクが高まります。加熱中に途中で混ぜることでリスクを減らせますが、それでも安心とは言い切れません。
ラップをふんわりとかけておくと、仮に爆発しても飛び散りを防ぎ、掃除がしやすくなります。特に「ふんわり」かけることが大切で、ぴっちりかけてしまうとラップが料理や容器に張り付いてしまうことがあるため、注意が必要です。
3. 水蒸気でふっくらさせたいもの
冷凍ごはんや肉まんなど、ふっくらと仕上げたい料理にはラップをかけるのが効果的です。水蒸気が程よく料理全体に行き渡り、冷凍ごはんがまるで炊き立てのような柔らかさを保てます。
特に、冷凍ごはんは乾燥しやすいため、ラップをかけることで水分が閉じ込められ、しっとりした食感が楽しめるようになります。これもふんわりとラップをかけることで、蒸し効果が発揮されます。
電子レンジで温めるとき、ラップが『不要』な食材
一方、ラップが不要な食材もあります。ラップを使わない方が美味しさを引き立てられる食材や、そもそもラップが不要な理由がある食材についても確認しておきましょう。
1. 水分を飛ばしてパリッと仕上げたいもの
パリッとした食感を楽しみたい料理にはラップをかけずに温めるのがベストです。焼き魚や揚げ物などは、ラップを使うと水分が蒸気としてこもってしまい、しっとりした仕上がりになります。焼き魚なら皮のパリパリ感、揚げ物なら衣のサクサク感を保ちたいときにはラップをせずに加熱すると良いでしょう。ハンバーグなどの十分に水分のある食品もラップをしないで温めましょう。
2. 汁物全般
汁物は、ラップをかけなくても温められる料理です。スープや味噌汁、牛乳など、ラップなしでも適度に温められ、沸騰して飛び散ることも少ないです。ただし、温めすぎると風味が損なわれることがあるため、オートモードではなく手動で時間を調節すると理想的な温度に仕上がります。
3. 特定の冷凍食品
冷凍食品の中には、ラップをかけずにそのまま温めることを推奨しているものも多いです。たとえば、ピザやフライドポテトなど、パッケージにラップ不要と記載されている食品は、指定の時間で温めるだけで美味しく仕上がります。こうした食品は、ラップをかけないことで食感や風味が引き立つ設計になっていますので、事前にパッケージの指示を確認すると良いでしょう。
正しい電子レンジの使い方で食材の美味しさを引き出そう
電子レンジでの調理は簡単で便利ですが、少しの工夫で食材の美味しさを引き出すことができます。ラップが必要な食材と不要な食材を知っておくだけで、調理の質も仕上がりも格段に向上します。忙しい日々の食事でも、ラップの使い方を工夫することで、毎日の料理がさらに美味しく、後片付けも楽になりますよ。